CINEMA
真夏に観たい、恐竜映画

恐竜vs.普通の家族、恐竜vs.最強米軍 真夏はやっぱり、恐竜が観たい
真夏に恐竜映画を観るというのは、もはや映画ファンの習性だ。今年の夏も恐竜映画がスクリーンを賑わせる。恐竜たちに相まみえるのは普通の家族、そして最強の米軍。登場人物たちに感情移入しながら、サバイブするひとときを。

ヴェトナム戦争に突如、恐竜が現れた 恐竜の大群と最強米軍の全面戦争が勃発
これまで自作で怪物や地球外生命体を描いてきたオーストラリア出身のルーク・スパークが最新作で描いたのは、幼い頃からファンだったという恐竜。監督・共同脚本・製作・編集・美術を担い、1968年、ヴェトナム戦争の最中に消息を絶った米軍グリーンベレーの部隊を捜索するべく現地に赴いた米軍の<ハゲワシ部隊>が、恐竜の大群に遭遇し、人類史上初の恐竜との全面戦争に挑むさまを描いていく。
登場する恐竜の種類と総数は史上最大規模。戦争映画の名作を彷彿とさせる展開も盛り込み、ハリウッド映画に真っ向勝負を挑んだ1本。2025年夏にオーストラリア本国で公開されるやいなや話題沸騰、やがて興行は20カ国以上に拡大。各国のジャンル映画ファン、B級映画ラバーたちの心を掴んだサバイバル・アクションは、日本のファンの心もたぎらせること間違いない。
point of view
オーストラリア出身のルーク・スパークは本作の企画をハリウッドに持ち込むも、「君はスピルバーグじゃないんだから恐竜を描くことはできない」と、あしらわれたという。そして彼は、監督・共同脚本・製作・編集・美術を担い、自社で映画を作ることを決意した。アイディアと心意気を武器にやりたいことのすべてを盛り込んだだろう、とにかくアツい1本だ。戦闘描写の過激さや恐竜の獰猛さは恐竜映画史上随一と言っていいのに、ゾッとしつつ笑えてしまうシーンが多いのもポイントだ。また、製作費はそうかけられなかっただろうが、恐竜のビジュアルには恐竜ファンも納得のはず。幼い頃から恐竜ファンだったというルーク・スパークのこだわりが詰まったものになっている。

『プリミティヴ・ウォー 恐竜戦争』
2025年/オーストラリア/133分/PG12
| 監督・脚本・製作・編集・美術 | ルーク・スパーク |
|---|---|
| 原作 | イーサン・ペッタス |
| 出演 | ライアン・クワンテン トリシア・ヘルファー ニック・ウェクスラー ジェレミー・ピヴェン ほか |
| 配給 | オンリー・ハーツ+キングレコード |
※ヒューマントラストシネマ渋谷、池袋HUMAXシネマズほかにて全国公開中
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アン・ハサウェイ×ユアン・マクレガー 普通の家族が挑む恐竜サバイバル
『イット・フォローズ』(2014)を手がけたデヴィッド・ロバート・ミッチェルが監督と脚本を、ヒットメイカーのJ・J・エイブラムスが製作を担った恐竜サバイバルムービー。ある日、郊外の街オークストリートで不思議な現象が起こり、水道も電気も止まって孤立状態に。さらには絶滅したはずの恐竜が街中に出現して住民たちを襲い始める中、どうにか生き延びようと奔走する4人家族の姿を、スリルとスケール感たっぷりに描いていく。
主人公一家の母デニースにアン・ハサウェイ、父グレッグにユアン・マクレガー、娘オードリーにメイジー・ステラ、息子ブライアンにクリスチャン・コンヴェリー。全方位警戒必須の極限の状態で絆を深めていく“普通の家族”は共感度満点。恐竜から逃げようと通りを激走したり、家の塀や屋根をよじ登ったり、家庭用品を武器に渾身の一発をぶち込んだり。その多くをキャスト自ら演じたというアクションシーンにも注目を。
point of view
主演を務めるアン・ハサウェイは本作の脚本を読んで『ポルターガイスト』(1982)を思い起こしたそうだが、確かにテイストは近いものがある。いつの間にか日常に非日常が忍び込んでくるさまや、異常事態に対処する中で家族の問題が浮き彫りになっていくさまに、“ああ、これこれ”と言いたくなる映画ファンは多いはず。
恐竜たちが大暴れするのは普通の街、戦うのは普通の家族というギャップもいい。意外性は、スリルを増幅させるだけではなく笑いも生み出すことに。料理包丁で恐竜をぶっ刺す日が来ようとは、主人公一家の誰もが夢にも思わなかっただろう。
また、本作ではさまざまな恐竜を楽しめるが、あえて異なる時代の恐竜たちを登場させたという。“さまざまな時代から来た恐竜オールスターズ”は、オークストリートの異変を引き起こした、とある現象を裏付ける一助となっている。
「いるいる、後ろ後ろ!」と、たびたびスクリーンの中の家族に教えてあげたくなること間違いなし。普通の家族の極限サバイバルを手に汗握りつつ満喫したい。

『オークストリートの異変』
2026年/アメリカ/100分
| 監督 | デヴィッド・ロバート・ミッチェル |
|---|---|
| 製作 | J・J・エイブラムス |
| 出演 | アン・ハサウェイ ユアン・マクレガー メイジー・ステラ クリスチャン・コンヴェリー ほか |
| 配給 | 東和ピクチャーズ・東宝 |
※8月14日(金)より全国公開
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