Vol.21ちとせみな(カネヨリマサル) × 浜口飛雄也(moon drop)
「恋愛は答えがないからこそ、音楽になるんだと思う」(ちとせ)
曲作りで大切にしてることとは?
浜口「自分が気持ちいいと感じるメロディラインと、難しい言葉は使わないこと。無理して着飾った言葉じゃなく、自分の言葉であることを意識してますね」
ちとせ「自分が本当に思ってることだけを書くこと。メロディが先だと感情を乗せ切れなかったりするので、歌詞にしてからメロディを付けることが多いです。私は1日の終わりにその日得た感情、悲しみ、苦しみを出さないと眠れないので、そんな感情を曲にしてます。“ノクターン”という単語が前から気になっていて、改めて調べたら“夜想曲”という意味でした。夜に思い耽って曲を作ることが多く、そんなふうに作った曲が入っているので、メジャー1stアルバムは『わたしのノクターン』というタイトルにしたんです」
おふたりが思うラブソングの魅力とは?
浜口「恋愛ってきっと誰もが一度は触れるものですよね。まだ経験をしたことがなくてもいつかタイミングが訪れ、それは避けることができない。自分ひとりでは知ることのできなかった感情であり、みんな触れてきたはずなのに誰もその正体を知らない。それがすごく面白いというか、魅力ですね。わからないからこそラブソングを歌ってるんだと思います。自分の感じ方で聴いて欲しいので、ラブソングを書く時は決め込み過ぎないように気を付けています」
ちとせ「ラブソングは誰かの言葉であっても、共感しやすいところが素敵ですよね。また、友だちや家族は何人増えてもいいけど恋愛は一対一。そこがとても興味深いというか。どちらかの気持ちがなくなったら終わる関係は儚くも尊いし、だからこそ難しい。どうにもならないことが恋愛には多々あって、心は操れないところも含めて奥深い。そんな恋愛に今も世界中の人たちが悩み苦しんでるからこそ、日々ラブソングが生まれるんでしょうね。答えがないからこそ、音楽になるんだと思います」
好きなラブソングはありますか?
ちとせ「“世界中の人に聞こえなくたって良い 君だけが振り向くなら”で始まる、The SALOVERSの『喉が嗄れるまで』。真っ直ぐ胸に届いてきます」
浜口「ラブソングやバンドに興味を持つきっかけになったのが、back numberの『西藤公園』。曲の最後、“僕は君が”で終わるんです。楽器を始めた頃に姉の車に乗っていたらふと流れてきて、“この曲誰!? ラブソングってすごい!”って持っていかれた思い出深い曲ですね」
最後に、カネヨリマサルとmoon dropによる配信ライブが1/25にあるそうですね。
浜口「配信ライブ自体に慣れてないので、普段ライブハウスでやってることをどれだけスタジオの現場に持ってこれるか。期待してぜひ観て欲しいですね」
ちとせ「私たちも配信ライブには慣れてないですが、カネヨリマサルのライブの良さを画面からでも伝えられるよう、しっかり届けようと思います」