Vol.21ちとせみな(カネヨリマサル) × 浜口飛雄也(moon drop)
「みんな恋愛に触れてきたはずなのに、誰もその正体を知らない」(浜口)
カネヨリマサルとmoon dropはレーベルメイトであり、デビュータイミングも同じ。昨年は<不器用ラブストーリー>ツアーも一緒にまわられました。
浜口「今、一番と断言してもいいぐらい近くにいるバンドであり、並走してるイメージがありますね」
ちとせ「確かに(笑)。会う回数も多いこともあり、対バンドというよりメンバー同士も人と人で繋がってる気がします」
お互いのバンドの印象とは?
ちとせ「飛雄也君はやさしいところと尖ってる部分があり、その両方が音楽に出てる。それは性格が真っ直ぐだからこそだと思うし、moon dropは飛雄也君と同じく、かっこ良さとやさしさ、あたたかさが絶妙なバランスで成り立っているのがバンドとして強いなって思います」
浜口「カネヨリマサルは、“ザ・ロックバンド”。ギターサウンドの力強さもあるけど、3人の人柄もあり、やさしいロックバンドですね。最近は隣りにいてくれたら心強いバンドでもあります。あと、みなさんの言葉にすごく力があると思っていて。“本当の言葉”を話す人という印象があり、嘘すら本当になってしまいそうなひたむきさを感じます」
改めてお互いに聞いてみたいことはありますか?
浜口「ラブソングを作る時に心がけてることはありますか?」
ちとせ「絶対に自分サイドのことしか歌わないこと。moon dropは男女それぞれの視点がある曲もあるけど、私は自分視点のみ。完全に相手を想ったメッセージしか歌わないですね。日常生活では決して言えないことでも、音楽でなら言える。本当は言いたかったけど言えなかったことをラブソングとして書いてます。創作は一切なく、全部自分の恋愛観であり感情。moon dropが“愛だの恋だのを歌う”ことになったきっかけとは?」
浜口「はっきりと決めたタイミングはないけど、最初からそれ以外考えてなかったというか。僕自身、普段特にたいそうなことを考える人間ではなく、感情が大きく揺れるのが恋愛で。そうなると書きたいことも自然とラブソングになるというか、できる曲が結果的にラブソングだったという感じですね。この先、それ以外の曲も書けるようになったらそんな曲も歌うと思います」
ちとせ「恋愛以外の曲をいつか聴いてみたいな」
浜口「それは僕も聴きたいです(笑)。でも今は書きたいことを書いてるので、まだまだ恋愛ソングが続くと思います」