FLYING POSTMAN PRESS

クリエイターを繋ぐ対談連載CREATOR × CREATOR

異なるフィールドで活躍する若手クリエイターふたりがモノ作りの楽しさや面白さ、大事にしていることなどを語り合う本連載。第16回のゲストは、ニューアルバム『1999』が完成したにしな×彼女の最新アーティスト写真を担当した気鋭の写真家・小見山峻。今回は、お互いを写ルンですで撮り合ってもらった。

Vol.16ミュージシャン・にしな × 写真家・小見山峻

  • にしな
  • 小見山 峻

「ネガティブだったらそのままで、できる限り自分自身に嘘をつかずにいたい」(にしな)

おふたりが音楽・写真を始めたきっけかを教えてください。

にしな「小学校低学年ぐらいに歌う人に憧れを持ちました。活発な子でしたが、大切な部分は隠しがちで、言葉にしたり行動に移すことができなくて。高2の時、同級生が音楽レーベルが主催するレッスンに合格したことに刺激を受け、そこへ通い出したのが始まりです」

小見山「実家が士業をやっていまして、長男だったこともあり、物心付いた頃からそこを継げと言われていて、そんなもんなのかなって。大学3年の秋頃、周りが就活を始めたことで自分の人生を考え始めたんです。いろんな世界を見たほうがいいなと思いつつ、いったん継ぐための資格を取ろうと勉強したんですが本気でつまんなくて(笑)。勉強の段階でこんなにつまんないのに、これを仕事にしたら死んじゃうかもしれないなって。その頃、勉強の合間の散歩が好きになり、その時にカメラがあったら楽しそうだなって手にしたのが最初です」

モノ作りにおいて大切にしてることとは?

にしな「観ていただいたり、聴いていただいたりするからこそ、自分の気持ちや音楽に対する距離感を大切にしています。気分が乗らない日に無理してやらないとか、意識して希望的な歌を書かないなど。ネガティブだったらそのままで、できる限り自分自身に嘘をつかずにいたいと思っています。わかりやすい言葉で言うと、自分勝手でいるタイミングを大切にしているかも」

小見山「わかります。いろんなスタイルに合わせていける人もいるけど、僕はそれが得意じゃない。ある意味、“こういうのしかできない”という不器用さを守った方が精神的にも良いし、ちゃんといいものが生み出せるのかなって。東京にいるとその変化の速さに巻き込まれそうになるので、昨年地元へ戻りました」

にしな「自分を取り巻く環境は大切ですよね。私は行き詰まったら、突如、自然の多いところへ行きたくなります(笑)。小見山さんは?」

小見山「やっぱり散歩かな。2、3時間とか平気で歩き回るので。あとコインパーキングが好きで、夜中にひとり、コーヒー片手に座り込んでよく考え事してます(笑)」

にしな「コインパーキング(笑)!」

小見山「(笑)。制作において気を付けてるのは、インスタやピンタレストなどでアイデアを探すのを絶対に避けること。みんなSNSでインスピレーションを得ようとするので、結果、それらの中のアルゴリズムで上位にきたものの大量コピーが生まれてしまうんですよね」