CINEMASPECIAL ISSUE
映画『キングダム』シリーズ第5作

秦vs趙、魏、韓、楚、燕、斉の合従軍 映画『キングダム 魂の決戦』、開戦
日本中の『キングダム』ファンの涙を誘った映画『キングダム 大将軍の帰還』から2年、シリーズ第5作となる映画『キングダム 魂の決戦』が7月17日(金)に公開を迎える。描き出すのは、国家存亡の危機──。成長を遂げた信と嬴政の決死の戦いが今、幕を開ける。
秦vs六国、シリーズ屈指の激戦

中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く主人公の信(しん)と、中華統一をめざす秦国王・嬴政(えいせい)を壮大なスケールで描き、既刊79巻の累計発行部数は1億2千万部を超える原泰久による漫画「キングダム」。これを原作に、佐藤信介が監督を務める実写映画シリーズは、第1作の映画『キングダム』(2019)を皮切りに、第2作『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022)、第3作『キングダム 運命の炎』(2023)、第4作『キングダム 大将軍の帰還』(2024)とこれまで4作品が公開され、シリーズ累計観客動員数は1,734万人、累計興行収入は245億円を突破。数々の映画賞にも輝き、名実共に日本映画界屈指のシリーズに。その第5作となる本作『キングダム 魂の決戦』は、超大作目白押しの夏のスクリーンにおいて主役級の1本として注目を集めている。
前作のラストで大沢たかお演じる秦の大将軍・王騎(おうき)が馬陽の戦いで壮絶に散り、愛用の矛と共にその遺志を受け継いだ信。王騎と信の継承の物語に胸を熱くし、むせび泣いたファンも多いはず。第5作は、その3年後を舞台にしている。描かれるのは、原作でも屈指の人気を誇る<合従軍編>。趙の宰相・李牧(りぼく)の策略で、秦以外のすべての国が手を組み、総勢約50万人の合従軍が秦へ侵攻。シリーズ最大規模で激突する<秦vs六国>の魂の大攻防戦、秦国存亡をかけた運命の決戦がこの夏、大炎を巻き起こす。

今や千人将となった信役の山﨑賢人、嬴政役の吉沢亮、信が率いる飛信隊の軍師となった河了貂(かりょうてん)役の橋本環奈ら、お馴染みのキャストが続投。さらに、秦国側キャストとして、秦を代表する将軍たち、麃公(ひょうこう)役の豊川悦司、蒙武(もうぶ)役の平山祐介、騰(とう)役の要潤、王翦(おうせん)役の谷田歩、桓騎(かんき)役の坂口憲二、蒙驁(もうごう)役の坂東彌十郎、張唐(ちょうとう)役の橋本さとし、信と同じ秦の若き将である蒙恬(もうてん)役の志尊淳、王賁(おうほん)役の神尾楓珠が集結している。

対する合従軍側キャストには、趙の宰相・李牧役の小栗旬、総大将として指揮をとる楚の春申君(しゅんしんくん)役の斎藤工、かつて祖国を秦に蹂躙された怨念を背負う趙の猛将・万極(まんごく)役の山田裕貴ら、強力な布陣を敷いている。
信と嬴政の成長、絶望の淵に立たされて

趙、魏、韓、楚、燕、斉の六国が秦を滅ぼそうと一気に攻め入ってくる。国家存亡の岐路に立ち、信と嬴政は何を選択し、どう道を切り拓いていくのか。追い込まれた時にこそ真価を発揮するふたりの姿に、大きな成長が見て取れる。
もちろん、成長は戦闘面にも及ぶ。ダイナミズムとエモーションが入り混じるアクションシーンで観客をたぎらせてきた『キングダム』シリーズだが、本作のアクションシーンも突き抜けている。第一に、スケール感はシリーズ随一だ。合従軍に攻め入られた秦は、首都の咸陽の目前にある中華最大の国門・函谷関で敵を迎え撃つ策を講じる。函谷関の西、正面、東、最東で秦vs合従軍がにらみ合うさまからして壮観。武具にもそれぞれの国の色があり、自ずと戦いの内容もバラエティに富むことになる。なかでも注目は騎馬戦だ。信役の山﨑賢人はシリーズ第2作の頃から乗馬を徹底的に練習してきたというが、その努力が実を結んでいる。疾走する馬を巧みに繰りながらアクロバティックな攻撃を仕掛けていく信の姿に、テンションが爆上がりすること間違いない。
そんな信が戦場において深くかかわることになるのが、豊川悦司演じる秦の将軍・麃公。麃公は秦の大将軍・王騎とはまた違う、本能的な武将だ。どこか不器用なところもあるが、仲間と国を信じ、守り抜こうと覚悟を決めて戦う麃公は、信に大きな影響を与えることに。麃公の本能型の戦いと李牧の智略が衝突する中、信が率いる飛信隊がどんな動きを見せるのか。そこも本作の見どころのひとつとなる。
人間の“闇”と“希望”が激突

シリーズの過去作でも言及された<長平の戦い>。秦の六大将軍・白起が趙軍40万を生き埋めにしたと伝わる惨劇であり、山田裕貴演じる趙の将軍・万極はその生き残り、苦しみながら死んでいった趙軍の兵士たちの怨念を象徴する存在と言える。その万極と信のバトルは見ものだ。松橋真三プロデューサーはその戦いを、「人間の闇と希望の対決であり、魂の決戦」と言い表す。憎しみの連鎖を断ち切ることができるのか。信と万極の戦いを見て何を思うのか。これぞ、『キングダム』シリーズの真骨頂。今回もやはり、最大の見どころはエモーショナルな人間ドラマにある。それぞれの“戦う理由”をしかと受け止め、胸を熱くしたい。
『キングダム 魂の決戦』
2026年/日本/134分
| 監督 | 佐藤信介 |
|---|---|
| 原作 | 原 泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載) |
| 出演 | 山﨑賢人 吉沢 亮 橋本環奈 / 豊川悦司 玉木 宏 / 佐藤浩市 小栗 旬 ほか |
| 配給 | 東宝 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント |
※7月17日(金)より全国公開
©原泰久/集英社 ©2026映画「キングダム」製作委員会
