FLYING POSTMAN PRESS

クリエイターを繋ぐ対談連載CREATOR × CREATOR

異なるフィールドで活躍する若手クリエイターふたりがモノ作りの楽しさや面白さ、大事にしていることなどを語り合う本連載。第10回のゲストは、「歌い踊るセーラー服、青春日本代表」と称し、今年1月に世界デビューを果たした新しい学校のリーダーズ・SUZUKA×昨年リリースしたメジャーデビューシングル『うっせぇわ』が社会現象にもなったAdo。

Vol.10ダンス&ボーカルパフォーマンス集団・SUZUKA(新しい学校のリーダーズ) × 歌い手・Ado

  • SUZUKA
  • Ado

「変化を求めて、歌い手という未知の世界に足を踏み入れた」(Ado)

クリエイトする上で気を付けていることはありますか?

SUZUKA「今回制作でLAに3週間滞在しました。天才プロデューサーのマニー・マークと制作する中で、遊び心の大切さを改めて感じました。結成当時から私たちは遊び心は大事にしてやってきたけど、まだまだ生半可だった。モノ作りでも人間関係においても、遊び心は絶対ベースに置いておきたいですね」

Ado「基本、ひとりでレコーディングをしたり、歌っているので、ワンパターンになってしまわないように意識してます。最近はジャンル問わず、音楽、映画、本など、いろんなものに触れて吸収するようにしています。狭い表現を極めるのも素晴らしいですが、聴いてくれる人により楽しんでもらいたい。それが私の一番の願いです」

音楽における夢と、どんな大人になりたいかを教えてください。

SUZUKA「音楽的な夢は、ATARASHII GAKKO!が革命を起こすことです。私が勝手に名付けてる“AG!Revolution!”。これまで漠然としたイメージだったんですが、先日LAで2万人弱の前でライブをした時に感じるものがたくさんあって、その時に革命の景色や道のりがバーッと明確に見えたんです。改めて、“これはやるしかない!”って。10代の後半の頃は、“自分の才能を開花させるぞ!”って生きてきたけど、ここ最近は家族、愛するメンバー、スタッフさんなど、近くにいる人たちと自分の成功を分かち合いたい。そんな深い関係から生まれる喜びの愛を生きがいとし、それを全力で幸せだと感じられるような大人になりたいですね。今やっとそのスタート地点。愛の交換のできる気持ちの良い人間になりたいです! ははは」

Ado「結局そこですよね、とてもわかります。音楽的な夢としては、さいたまスーパーアリーナーでワンマン。ニコ動で活躍してる人たちが多数参加される『ニコニコ超パーティー』がさいたまスーパーアリーナであって、当時の私にはキラキラして楽しそうで。そこに出たいというのもあるんですが、せっかくなら夢は大きく。最近大人になりたいというより、校庭で砂埃上げながら遊んでいた頃に戻りたい時が結構多いかも(笑)。でも理想の大人は、余裕のある落ち着いた人。両親はよく難しい話をしているんですが、質問したらなんでもきちんと答えてくれるんです。それが当たり前じゃないことに最近気付き始めて。自分自身が余裕がない時も多いので、落ち着いてる人に憧れますね」

SUZUKA「最後にひとつ。Adoさん! 今度一度遊びませんか? あとでLINE交換しましょ!」

Ado「ストレートで最高ですね(笑)。はい、ぜひ遊びましょう!」