ARTPRESENT
“高層ビルの森”に現れた、北欧の世界
テオドール・キッテルセン《トロルのシラミ取りをする姫》1900年、油彩・カンヴァス、45.5×68.5 cm、ノルウェー国立美術館 Photo: Nasjonalmuseet/Børre Høstland
本邦初! 「北欧の絵画」にフォーカスした展覧会
現在、SOMPO美術館では、「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」展が開催中だ。北欧といえば、シンプルでナチュラルな家具や雑貨などのイメージが浸透しているが、本展は本邦初となる「北欧の絵画」にフォーカスした本格的な展覧会。北欧の中でも、ノルウェー、スウェーデン、フィンランドの3カ国に焦点を定め、エドヴァルド・ムンクなど、19世紀から20世紀初頭の北欧を代表する画家たちの絵画を紹介している。
19世紀、それまでヨーロッパ大陸諸国の美術を手本としてきた北欧の画家たちは、母国に関心を寄せるようになる。各地の自然の風景や北欧に古くから伝わる物語が画家たちの手によって絵画や書籍の挿絵に表され、北欧独自の絵画の流れが生まれた。広大な山々や荘厳な滝、流氷の漂う海、白夜・極夜の下の神秘的な光景、北欧神話や民間伝承の物語…。19世紀の北欧の画家が創作の源としたそれらは今なお、文学やファンタジー映画、アニメ、RPGゲームのイメージソースとしても頻繁に取り上げられている。
本展には、ノルウェー国立美術館、スウェーデン国立美術館、フィンランド国立アテネウム美術館より、各館の貴重なコレクションから選び抜かれた約70点の作品が集結。さらに展示室内では、鳥のさえずりや雪を踏み締める音など、展示作品の世界観をイメージしたさまざまな音が流れる演出も。あたかも絵画の世界に入り込んだかのような、“体感型”の鑑賞体験となるはず。
会場は、超高層ビルが立ち並ぶ新宿の中心地。都会の喧騒を抜けた先に現れる美術館で、ファンタジーのような北欧の世界を体感しよう。
エドヴァルド・ムンク《ベランダにて》1902年、油彩・カンヴァス、86.5×115.5cm、ノルウェー国立美術館 Photo: Nasjonalmuseet / Børre Høstland
「北欧の神秘―ノルウェー・スウェーデン・フィンランドの絵画」
会場 | SOMPO美術館(東京・新宿) |
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会期 | 3月23日(土)~6月9日(日) |
休館日 | 月曜日 ※4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館 |
開館時間 | 10:00~18:00、金曜日は20:00(入館は閉館の30分前まで) |
主催 | SOMPO美術館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社 |
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締切:5月9日(木)