手紙が繋ぐリレー掲載POSTMAN × POSTMAN

“仲良しのあの人”や“憧れのあの人”に手紙を届ける人気リレー連載『POSTMAN×POSTMAN』。今号で脚本家・向井康介が手紙を書いたのは、俳優・松浦祐也。

手紙を書いた人
向井康介
手紙を受け取った人
松浦祐也
向井康介(むかい こうすけ)
’77年、徳島県生まれ。大阪芸術大学映像学科卒業の脚本家。手がけた作品は、『どんてん生活』('99)、『リンダ リンダ リンダ』(’05)、『色即ぜねれいしょん』('09)、『愚行録』('17)、『マイ・ブロークン・マリコ』('22)『ある男』('22)など多数。
@magotribe
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松浦さんとの出会いを教えてください。
「松浦君が主演していた舞台を観に行ったことです」
松浦さんの第一印象とは?
「若いのに老けてるなぁ…」
向井さんにとって松浦さんはどんな存在ですか?
「数少ない俳優の友人であり、後輩」
松浦さんを表現するならどんな言葉が思い浮かびますか?
「器用な不器用」
お付き合いの中で印象に残ってる出来事、言葉はありますか?
「松浦君が結婚する時、婚姻届の証人になって欲しいと言われ、当時彼がバイトしていた明大前の喫茶店に行ってサインしたこと。“ホントに俺でいいの?”“いいんです!”ってやりとりをしたのを覚えてます」
印象に残っている松浦さんの出演作品と、その理由を教えてください。
「僕が脚本を担当した『マイ・バック・ページ』という映画。登場回数は少ないけど、重要な役を実直に演じてくれて、とてもありがたかったです」
俳優・松浦祐也の魅力とは?
「スクリーンの中で、市井の人として佇んでいられるところ」
松浦さんの愛すべき部分、尊敬する部分を教えてください。
「“俳優”という生業が、職業を超えて本当に好きなんだなぁというところがいいですよね。信頼できます。たまにやり過ぎ芝居になるところは注意してほしいけど、まあそれが愛すべき部分でもあるのかな」

返信はこちら▼

前略 向井康介様

お手紙うれしかったです。
必殺エア酔っ払いでタップリ芝居の松浦です。
向井さん、山下さん、班長さんこと山本浩司さん、山本剛史さん。
昔はしょっちゅう飲んでいたのに最近はトンとご無沙汰ですね。
班長さん主催のお花見も4年中止が続き、
今年こそお花見をやりたがっていたのですが、果たして桜に間に合うかどうか…。

あ、向井さん。
『ある男』であの権威ある某賞の最優秀脚本賞受賞おめでとうございます。
昔、下北でクダを巻いていた身近な方々が、
某賞を受賞されるようになり、本当にうれしいです。
というわけで、
“お花見”ではなく“向井さん、アカデミー賞受賞おめでとう会”でみんなに声がけしますので、
タキシード姿でトロフィーをご持参の上、ご参加下さい。
もちろん受賞スピーチの再現もやって頂きますのであしからず!

敬具 松浦祐也