- 手紙を書いた人
- 古閑 裕
- (KOGA RECORDS)
- 手紙を受け取った人
- アベ・ジュリー
- (デキシード・ザ・エモンズ)
- 古閑 裕(こが ゆたか)
- 有限会社マーガレット・ミュージック取締役社長/KOGA RECORDES代表。自身もバンド活動を経て、’94年にインディーズ・レーベルを設立。昨年は、初の書籍『下北インディーズ社長 〜メジャーとは逆を行くインディー哲学〜』を発売した。
- http://www.koga-records.net
- アベさんはどんな関係ですか?
- 彼がギターヴォーカルだったデキシード・ザ・エモンズの2枚目、3枚目のアルバムや7インチアナログ等初期音源をいっぱいリリースしたレーベルのオーナーとアーティストの関係
- アベさんの第一印象。
- 暗い
- 古閑さんにとってアベさんはどんな存在ですか?
- 私にないものをすべて兼ね備えたミュージシャン
- アベさんを表現するどんな言葉?
- 王子さま、貴公子
- お付き合いの中で印象に残っている出来事とは?
- 西船ベイシティローラーズ、東京チープトリックなど、コピーバンドを一緒にやれたこと。彼のフレディ・マーキュリーのマネがクソ最高だったこと。
- デキシード・ザ・エモンズの魅力とは?
- 真剣に、真面目に、凡人が小馬鹿にするようなくだらないことをやろうとするアティチュードと、音楽に対する愛とポテンシャルの高さ
- デキシード・ザ・エモンズを初めて聴く人にオススメの楽曲とは?
- 『ヨーゼフ』。この楽曲こそデキシー流ロックオペラであり、彼らの代表曲。マジで当時度肝を抜かれた。と言いつつ、手紙にも書いた『フラワーレイン』などいっぱいカッコいい、良い曲があるので初期から聴いてみてください
- アベさんの愛すべき部分、尊敬する部分とは?
- 真面目だけど真面目さを見せない生き方。流行りすたり関係ないロックへの探求心。そしていつまでもベルボトムが履けるロックのあり方こそデキシー
返信はこちら▼
KOGAレコーズ代表 古閑 裕様
お手紙ありがとうございます。
デキシード・ザ・エモンズのライブへのご来場ありがとうございます。
なんの成長もないまま月日ばかりが流れていきますが、
今でも細々と音楽をやり続けていられるのは古閑さんとのご縁があったから。
KOGAレコーズでの活動期は私にとって実りの時期でした。
モッズやガレージのシーンはわりとアートスクール系の人たちの小さな世界で。
仲間に入れてもらえなかった我々に、
当時先端を突っ走っていた完全英語派の“ヴィーナス・ペーターの人がなんで?”っていうほど
熱く我々にオファーをいただきました。
頻繁に飲み屋に連れていかれ、実際いくつかあった他のオファーをお断りして
“この飲んだくれとやったら面白そう”となったわけでした。
とは言え、我々と古閑さんは活動していた場所や音楽性を超えて、
そこに対する反骨精神みたいなものが根底で繋がっていたなぁ、というのがしっくりきます。
「ぶっ壊してやろう」という共通感覚。まさにインディー魂!
いざ始まってみれば、関わったことを後悔させるほどわがままな我々でしたが、
結局は笑いながら許してくれた懐の深さにも感謝しきれません。
これからも「ぶっ壊す」精神でがんばってください!
ではまたー。
アベジュリー