- 手紙を書いた人
- 三好愛
- 手紙を受け取った人
- 波多野裕文
- (People In The Box)
- 三好 愛(みよし あい)
- ’86年、東京生まれのイラストレーター。東京芸術大学卒業。これまでに数多くの装画や挿絵を担当する。その他にも、バンドのグッズデザインなど幅広く活動中。昨年、イラスト&エッセイ集『ざらざらをさわる』を発売した。
- http://www.344i.com
- 波多野さんと知り合ったきっかけ。
- 「ライブハウス『晴れたら空に豆まいて』の元スタッフ三浦さんの依頼で、波多野さんとpolarisのオオヤさんのツーマンのフライヤーデザインをやらせてもらった時です」
- 波多野さんの第一印象とは?
- 「観客として観ていた時は崇高な印象でしたが、しゃべってみたらすごくいい人でした」
- 波多野さんを意外な一面はありますか?
- 「意外じゃないかもしれないですが、飄々としているところ」
- 波多野さんを表現するならどんな言葉が思い浮かびますか?
- 「底があるのかないのかもわからない穴みたいな…」
- お付き合いの中で印象に残っている出来事はありますか?
- 「会話を中座してトイレに行く時の所作が、軽やかな風のようで優美でした」
- 波多野さんの好きな楽曲を教えてください。
- 「波多野さんのソロ楽曲『水のよう』。ライブで聴いた時に、“頭の中の空洞には 誰もいないのさ”というところが想像するとよくわからなくなって、とても好きでした」
- 波多野さんを色で例えると何色ですか?
- 「彩度の低い水色」
- 波多野さんの愛すべき部分、尊敬する部分はどんなところですか?
- 「飄々としているところ」
返信はこちら▼
三好さん、大変に素敵なお手紙をありがとうございます!
僕は三好さんの絵に出現する生命を持ったなにか達をみると、
とても懐かしい気持ちになります。
あの原始的で、しかしおくゆかしい佇まいの名前もない彼らのことを、
よく知っているような気がするんです。
ただ、その懐かしさがどこから来るのか、なぜなのかはよくわかりません。
そのわからなさは、三好さんが僕の音楽に感じている”得体の知れなさ”と少し重なるのかな、と想像しています。
形はたしかにあるのに抽象的で、異形でありながら人懐っこい彼ら…。
それがなんであるか知りたいような気もするし、もう知っているような気もする、
そんなような中間地点のなにかを、僕も音楽で表してみたいと常々思います。
大変な世の中になってしまいましたが、空気が好転した折には、
作業の息抜きにでもぜひ四国に遊びに来てください。
美味しいうどんでも食べましょう。
波多野裕文