MA55IVE THE RAMPAGE×『喧嘩独学』

SPECIAL ISSUEMUSIC

2024.05.17

MA55IVE THE RAMPAGEが語る
話題のアニメ『喧嘩独学』の面白さ

　LINEマンガで人気、最弱高校生が動画配信者として成り上がっていく人生を描いた『喧嘩独学』がアニメ化され、4月より放送中。作者は、全世界で閲覧数100億回（※1）を超えた『外見至上主義』でも知られるT.Jun。

　スクールカースト最底辺の主人公・志村光太が、底辺同士のクラスメイトと殴り合う様子が誤って全世界へ生配信されたことから動画配信で稼げることを知り、あらゆる不良や格闘家を相手にしながらプロのいじめられっ子として反撃を見せていく。本作『喧嘩独学』オープニング・テーマ（『Wild Boy』）に大抜擢されたMA55IVE THE RAMPAGEに作品の魅力を聞いた。
※1）2023年8月時点

写真：塚越淳一　取材・文：俵本美奈

SNSで勝ち上がる現代らしさが面白い

──アニメ『喧嘩独学』のオープニング映像と『Wild Boy』の雰囲気がぴったり合っていて、オープニングからとてもカッコいいです。

山本彰吾（以下：山本）　どこで僕たちの曲が流れるんだろうと思いながら1話を観始めたら、まさかの一発目に曲のイントロから鳴って。そこからはあっという間の30分でした。アクション系の作品は昔から好きなので、話も面白いし、声優さんも豪華だし、絵もきれいだし、ここに僕たちがいていいのかなと思うくらい楽しませてもらっています。

鈴木昂秀（以下：鈴木）　ありきたりな喧嘩漫画ではなくて、主人公が自分の弱いところをネタにして動画配信サービスを使って…この作品の中では“ニューチューブ”と言われていますが、お金を生み出そうとするというのが今っぽくてリアルで面白いなと思います。普段寝る前にアニメを観るのですが、原作はその時間で一気に読みました。

神谷健太（以下：神谷）　主人公の光太くんは、僕らが高校生の頃にはいなかったタイプの人物だと思います。いじめられっ子だけど、意外と潔くて。いじめられっ子でもいろんな可能性があるんだと考えさせられる作品になっています。光太くんはいちばん怒らせたら怖い人かもしれないですね（笑）。

──作詞はみなさんで担当されていますが、歌詞についても聞かせてください。

山本　デモの時点で、すごく気持ちいい英語で歌われた曲が送られてきたので、それを日本語で作詞するのが難しくて。〈今Ring a gong 握る拳〉の部分は、最初別のリリックにしていたのですが、スタジオに入って変えました。格闘技なので、ゴングが鳴って、これからやるぞという決意がこの一文で出た時に、脳汁が出ました。翔平が考えた〈足掻き満身創痍過去に借り拳Drop」〉のところもバチッと決まって、歌っていても気持ち良くて、どちらも好きです。

浦川翔平（以下：浦川）　足掻きながらもずっと上を見ている負け犬のイメージで、リリックに落とし込みました。最初聴いたらなんと歌っているかわからないところも多いと思うのですが、歌詞を見てみると意味的にもハマッていることがわかると思うので、フローと歌詞を合わせて注目していただけるといいかなと思います。

神谷　サビの〈吠える Bow wow〉のところは、負け犬の遠吠えのようでMA55IVEっぽいなと思っています。これ確か、やましょう（山本彰吾）が考えたんだっけ？ 1月の「RUN！RUN！RAMPAGE X」の横浜アリーナの楽屋で、「どうする？」と相談しながらみんなで作っていきました。ベースはLIKIYAさんが英語で作って、サビは特に印象に残るので日本語を多めにしようということで、ベースの英語から日本語に変えていきました。