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Myuk最新作『Celeste』への思い
何度も歌うことで楽曲が自分のものになる

──アルバム『Celeste』は、まさにいろんな主人公に寄り添うようにMyukさんの歌声が響く1枚になっています。楽曲を依頼する際には具体的に何かリクエストをされたのでしょうか。
Myuk 例えば『Black Sheep』であれば3度目のコラボになるGuianoさんにお願いしたのですが、“はぐれ者の感情を讃えたい”という思いがあったので、タイトルや私が少し書いた歌詞の羅列を一緒に添えて送りました。でも丸投げで楽曲をお願いすることもあります。
──歌い手として、それぞれの曲の中で出したい自分はありますか?
Myuk 今回のアルバムは、“自分を出す”というふうにはあまり考えていなくて。Myukになってからは、自分を出すというより、作ってくださったアーティストさんの楽曲の世界観を、自分の声を使ってどう表現できるかということを考えてきました。自分というより曲をどう出すかを大切にしています。
──あくまでも楽曲のための声、なんですね。
Myuk そうですね。その曲がどんな曲で、どんな主人公像が浮かび上がってくるか、自分の声でそれをどう表現できるかというところを意識しています。自分では作ることのできない言葉やメロディを歌わせていただくことで自分の歌の表現も広がりましたし、何度も歌っていくうちに作ってくださったアーティストさんが曲に込めた思いも自分の中に染み込んで、自分の言葉になっていくんだなと感じるようになりました。
──ライブで歌うことで、より自分の歌になっていくのでしょうか。
Myuk 本当にそうです。ライブで歌った言葉にお客さんが頷いてくれたり、笑顔で聴いてくれたり、表情が見えることで自分の言葉になっていくという感覚はすごくあって。だからこそ歌ってやっぱり面白いなと思うんです。自分が書いた言葉でなくても、何度も歌っていくことで、自分の内から出てくる言葉になっていくんです。
