CINEMASPECIAL ISSUE
原田泰造&中島颯太「おっパン」
好きだから楽しい、好きだから続いた
──映画を観て、好きを尊重する大切さを感じると同時に、好きでい続けることの難しさも感じました。おふたりも“好きって難しい”と感じたことはありますか。
中島 僕は、そもそもの性格がすごくポジティブなんです。親からポジティブに育ててもらったおかげです。だからか、自分の“好き”に対して悩んだり、落ち込んだりすることはなくて。自分が好きだから音楽をやってきて、今はアーティストとして届けられる立場になった。俳優業も同じです。自分の“好き”が全部繋がっていっている気がします。これまでずっと“好きだから楽しい”という感じで突き進んでこられた感覚があります。
原田 僕も颯太君と同じなんですよ。親の応援とかはそんなになかったですけどね。本当に何も続かなかったんですよ。バイトも部活も続かない。続いているのはこの職業だけ。あ、唯一、居酒屋の「村さ来」のバイトだけは何年か続いたか。
中島 続いたんですか。
原田 続いたの。店長がやさしかったからね。そのバイト先で奥さんと出会ったんだけど。
中島 そうなんですね!
原田 でも、それぐらいで本当に何も続かない。人生でいちばん長く続いているのはネプチューンなんですよ。好きだから続いているんだと思う。というか、これまでの人生、自分が好きなことしかやってこなかったんですよね。
──おふたりとも、自分の“好き”を成就させたわけですね。
原田 そう、だから幸せだよね。子どもの頃からテレビが好きでよく観ていて、“この中で働きたい”と思った。テレビの中の人たちにすごく憧れがあったんですよ。テレビをつけたら自分が出ている番組が観られるとか、自分が出ている映画を観られるとか、それはやっぱり幸せで。子どもの頃の夢が叶っているのは今、実感ありですね。
中島 僕も幸せです。自分たちの作品が誰かの生きがいになったり、自分たちの作品に触れて明日もがんばろうと思ってもらえたり。そういう人がひとりでもいるのであれば、それは幸せなことです。たったひとりでも、そういう人がいるのであれば続ける意味があると思っています。僕も今、すごく楽しいです。
──受け手側に立ってみるといかがでしょう。自分の人生を豊かにしてくれたと思うカルチャー作品をひとつ、あるいは影響を受けたエンタテイナーやクリエイターをひとり挙げるとしたら?
原田 いっぱいあるなぁ…ひとつに絞るのは難しい!
中島 僕はEXILEです。
原田 そっか、そうだよね。
中島 小さい頃からEXILEを観て聴いて、真似して歌ってみたり、踊ってみたりして。また僕はEXILEがただ歌やダンスを届けているわけじゃなく、その楽曲を通して夢や幸せを届けている姿に感銘を受けたんです。それでLDHに入りたいと思いました。お話しした通りで、本当に好きって繋がるんだなと思います。
──特に好きなEXILEの楽曲と言うと?
中島 えー! いっぱいあり過ぎて選べないです。
原田 だよね。俺も好きなものがいっぱいあり過ぎてひとつに決められない。お笑い番組で言ったら、ドリフさん(※ザ・ドリフターズの略称)の番組でしょう? 『オレたちひょうきん族』も、とんねるずさんとかダウンタウンさんの番組ももちろん大好きで観ていたし。俳優で言えばブルース・リー、ジャッキー・チェン、武田鉄矢さん、西田敏行さん。漫画も『あしたのジョー』とか『がんばれ元気』とか、小説だったら『竜馬がゆく』とか、好きな作品はいっぱいある。今の質問、答えを考えるだけで楽しかったんですけど(笑)。
中島 確かにそうですね(笑)。
原田 そういうすべての“好き”が集まって僕ができあがっていて、今ここにいられるから。ひとつにまとめるのは難しいですね。すべての“好き”に感謝です。
原田泰造(はらだ たいぞう)
1970年生まれ、東京都出身。ネプチューンのメンバー。俳優。俳優業の近作に映画『大きな玉ねぎの下で』(2025)、ドラマ『サ道』シリーズ(2019〜)、『生理のおじさんとその娘』(2023)、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(2025)などがある
中島颯太(なかじま そうた)
1999年生まれ、大阪府出身。FANTASTICSのボーカル。俳優業も行い、映画『逃走中 THE MOVIE』(2024)、『顔だけじゃ好きになりません』(2025)、テレビアニメ『かいじゅうせかいせいふく』(2025)などに出演している
『映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』
https://gaga.ne.jp/oppan-movie
2025年/日本/114分
監督 | 二宮 崇 |
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原作 | 練馬ジム「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」(「LINEマンガ」連載) |
出演 | 原田泰造 中島颯太(FANTASTICS) 城 桧吏 大原 梓 東 啓介 / 松下由樹 / 富田靖子 ほか |
配給 | ギャガ |
※7月4日(金)より新宿ピカデリーほかにて全国公開
©️練馬ジム | LINEマンガ・2025 映画「おっパン」製作委員会
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