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『ディア・ファミリー』ロケ地マップ

  • 名古屋

愛知で起きた奇跡の実話
ロケ地MAP配布中

 愛知県で起きた実話がモデルとなり、人口心臓の開発に挑んだ家族の愛の物語を描いた映画『ディア・ファミリー』が6月14日(金)に公開される。

 1970年代、心臓疾患は日本人にとって致命的な病だった。そんな状況下において、娘の佳美は、心臓に先天的な疾患を抱え、幼い頃に「余命10年」を宣告されてしまう。絶望の最中、小さな町工場を経営する父・宣政は娘のために自分が人工心臓を作ると立ち上がる。医療には全くの門外漢。ズブの素人の医療器具開発は、限りなく不可能に近く前途多難な道程だが、「ただ娘の命を救いたい」という一心で父と母は人工心臓の勉強に励み、有識者に頭を下げ、資金を用意して何年もその開発に時間を費やすのだった。しかし「素人にできるはずがない」とあらゆる医療関係者にそっぽを向かれ、佳美の命のタイムリミットは刻一刻と迫っていき―。


point of view

 愛知県の町工場の経営者が17万人の命を救うカテーテルを生み出した。そんな実話を描いた本作の主人公は日々ものづくりに勤しむ職人であり、妻を愛する夫で3人の娘を慈しむ父親でもある。もちろん、医療の専門知識などあるわけもなく潤沢な予算もない。もっと言うと地位や名誉がほしくて行動したわけでもなかった。ただただ娘の命を救いたい。その一心で主人公は10年もの間、全身全霊で医療器具作りに挑戦することとなる。

 自身も娘を持つ大泉洋は、娘の命を救うべくひたすら突き進む主人公を情熱的に体現し、菅野美穂が包容力豊かにその妻を好演。福本莉子は心臓に大病を抱える次女を“かわいそうな人”としてではなく、“他者を思いやれる強く優しい人”として輝かせている。そんな俳優陣の妙演を丁寧に映し出すのは、『君の膵臓をたべたい』や『君は月夜に光り輝く』を手がける月川翔監督。感傷を煽ることなく自然と観客の涙を誘う、良質なドラマを織り上げている。

 確かに主人公とその家族がなし得たのは奇跡だ。だが、その奇跡は偶然起きたわけではない。それは、家族の愛と絶対にあきらめない心による必然の帰結。胸を揺さぶられずにはいらない家族の愛の物語が誕生した。


ロケ地マップ配布中

 愛知県の各所でも撮影が行われた本作のロケ地マップが愛知県内観光施設や各市町村、一部映画館などで配布中。ロケが行われたスポットの他に、月川監督のインタビューやあわせて訪れたい観光施設の情報も掲載されているので、ぜひ映画とともに楽しんで。

ロケ地マップデータはこちらからご覧いただけます。↓


『ディア・ファミリー』

https://dear-family.toho.co.jp

2024年/日本/117分

原作 清武英利「アトムの心臓『ディア・ファミリー』23年間の記録」(文春文庫)
監督 月川翔
出演 大泉洋 菅野美穂 福本莉子 新井美羽 上杉柊平 徳永えり ・ 満島真之介 戸田菜穂 川栄李奈 / 有村架純 ・ 松村北斗 光石研
主題歌 「Dear」 Mrs. GREEN APPLE(ユニバーサル ミュージック / EMI Records)
配給 東宝

※6月14日(金)全国公開

©2024「ディア・ファミリー」製作委員会