ART
松坂屋名古屋店リニューアル、オールアートフロアへ
- 名古屋
国内百貨店初の試み ワンフロア全部がアート空間に
松坂屋名古屋店の本館8階がオールアートフロアへとリニューアルオープンを遂げた。「ART HUB NAGOYA」というフロア名のもと、アート作品の販売にとどまらず、若手アーティストの育成や地元のギャラリー、芸術大学、地元企業、行政、そして来店客を繋げる「東海エリアのアートマーケットのハブ」となり、東海エリアのアートシーンを盛り上げる。
第一画廊
巨匠の絵画を中心とした「第一画廊」では、現在『松村公嗣日本画展』を開催中(〜12月20日(金)まで)。現代日本画壇を牽引し、愛知県立芸術大学の学長も務めた松村公嗣。今展では、これまでの約50年におよぶ画業の中で生み出された選りすぐりの作品を展覧される。
第二画廊
工芸を中心に展開する「第二画廊」では、12月20日(金)まで『鈴木伸治作陶展』を開催している。美濃焼の古典でもあり、鈴木伸治の代名詞にもなっている「志野」を中心に、「伝統」を意識しながらも、陶芸の固定観念を打ち破ろうとする「挑戦」を感じとれる作品の数々を楽しみたい。
open gallery(オープンギャラリー)
アートを身近に感じることができる空間として新設。若手から老舗まで日本国内50軒のコンテンポラリーアートギャラリーが加盟する「CADAN」(一般社団法人 日本現代美術商協会)や、国内外の福祉施設に在籍するアーティストと共に新たな文化の創造を目指す「ヘラルボニー(障がい者アート)」との協業など、現代アートを中心に約75点が展示されている。
gallery α(ギャラリー アルファ)
若手アーティストの発掘・育成を行う「八犬堂(はっけんどう)」が常設ブースを東海地区初展開。可能性を秘めた若手作家をいち早く見出し、その才能が開花することを美術ファンと共に応援するための企画を手掛ける。こけら落としを飾るのは、絵本作家としても活躍、稀代のストーリテラー画家である高橋祐次の個展だ。無機物を生き物のように画面内で表現し、gallery α内を「いえ」が縦横無尽に飛び交う。
artkake ART LAB(アトカケ アートラボ)
東海地区の学生によるスタートアップ・株式会社artkake(アトカケ)が、若手アーティストのための実験的なブースとして運営。また、若手作家支援を目的としたインキュベーションプログラム「artkake new wave」もスタートする。若手作家に必要なスキルや知識を提供し、キャリア形成を支援することを目的に、全5回のワークショップを実施予定だ。終盤のピッチコンテスト優秀者には、松坂屋で個展を開催するチャンスも。
unique(ユニイク)
話題のカフェ「だから、今日がよかったと思える。」が手掛ける新店舗が百貨店に初出店。店内は、アートとくつろぎのひとときを融合する柔らかな曲線を活かした作りになっている。アートの要素を盛り込んだ視覚的にも楽しめるメニューやアーティストとのコラボレーション企画を展開予定だ。
1フロアすべてがアートのための空間へと生まれ変わった、松坂屋名古屋店の本館8階。260点以上の作品が展示され、年間約170の企画が予定されている。いつでもふらっとアートに触れることができるこの空間をぜひ体感して欲しい。
松坂屋名古屋店 本館8階
https://www.matsuzakaya.co.jp/nagoya/topics/3/lux/main/RenewalOpen/241210_art/
住所 | 愛知県名古屋市中区栄3-16-1(地下鉄名城線矢場町駅 地下通路直結(5・6番出口)) |
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営業時間 | 10:00〜19:00 |