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「写真」で紐解く、藤田嗣治の芸術
- 東京
画家・藤田嗣治の世界を「写真」で再考 絵画と写真──傑作に隠された秘密
乳白色の下地に描いた絵画で世界的に知られた、エコール・ド・パリを代表する画家・藤田嗣治(洗礼名:レオナール・フジタ 1886–1968)。日本生まれのフジタは画家を志し、第一次世界大戦前に渡仏。その後、独自の画風を見つけ出し、時代の寵児として多くのメディアを賑わせることとなった。そんなフジタの芸術を「写真」をキーワードに紐解く展覧会「藤田嗣治 絵画と写真」が、7月5日(土)から8月31日(日)まで開催される。
画家フジタと聞いて、オカッパ頭に丸メガネ、口元の髭と奇抜なファッションを思い浮かべる人もいるだろう。それらのイメージは、幾度となく描かれた自画像や繰り返し複製された自身の肖像写真によって刷り込まれたもの。実はフジタ自身のイメージ戦略にハマっていたというわけだ。本展ではそれらの自画像とポートレート写真を一挙に展示。「画家のメディア戦略」の足跡を辿ることができる。
さらに、日本とフランスに遺された数千枚の写真資料の中から、アマチュア写真家としてフジタが撮影した珠玉の写真も集結。1930年代に世界を旅した中で撮ったモノクロ写真と、1950年代のヨーロッパを記録した彩り豊かなカラー写真が、過去最大級のボリュームで展示される。
フジタは絵画の素材としても写真を活用していた。旅をしてはあらゆる景色や人々の姿を記録。それらの写真の一部を切り出してはキャンバスの上に構成していったという。本展では、フジタの代表作とその素材となった写真を併せて展示。絵画それ自体を味わうだけではなく、写真と比較した上での分析も面白い、“一度で二度おいしい”鑑賞となるはず。
視点を変えて再発見。「写真」をキーワードに“新しいフジタ”を楽しもう。
「藤田嗣治 絵画と写真」
会場 | 東京ステーションギャラリー(東京・丸の内) |
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会期 | 7月5日(土)〜8月31日(日) |
休館日 | 月曜日※ただし7月21日(月・祝)、8月11日(月・祝)、8月25日(月)は開館 7月22日(火)、8月12日(火) |
開館時間 | 10:00~18:00(金は20:00まで/入館は閉館の30分前まで) |
主催 | 東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団] |
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締切:5月25日(日)