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あの書籍『哲学なんていらない哲学』

自分の人生を生きるための、あの流哲学 初書籍『哲学なんていらない哲学』
アーティスト、タレント、俳優…と多方面で活躍を見せる“あのちゃん”が、全編書き下ろしによる“あの流哲学書”『哲学なんていらない哲学』を12月24日に発売する。
前書きには、“人から見たらどうでもいいことかもしれないけど、「それはどうでもよくない」って言うために書きたい。当たり前のことを「当たり前じゃない」と言うために書きたい。”と綴られている。あのが音楽をする理由、日々バラエティ番組に出る理由、そして痛んだ心の守り方から自分だけの人生を手作りしていく術まで、ここにはあのが過去の経験から逃げずに向き合い続け、突き詰めてきたあらゆる考えや思いが詰まっている。令和の時代に息苦しさを感じながら生きる人たちにぜひ触れてほしい一冊だ。
スタイリスト:神田百実、ヘアメイク:夕紀 取材・文/俵本美奈
今の考えや感情を残しておこうと思った
──まずは、『哲学なんていらない哲学』を書かれた思いから聞かせてください。
あの 今までテレビだったりラジオだったり音楽だったりをやってきたんですが、そういう場所って、“この人はこういう人だ”という(限定的な)見られ方をすることが多くて、特に僕は喋り方とか容姿に目が向けられがちで、言葉がストレートに伝わることは少なくて。だから本という言葉しかない世界で、自分の考えとか思っていることを、しかもそれって変わっていくものではあるから、今の、初期の自分の感情を残しておこうかなと思ったのが、書きたいと思った理由でした。
──本の中に書かれているあのさんの考え方を持つことで救われる人はたくさんいるだろうと思ったのですが、あのさんとしては、ご自身のために、というところが大きいですか?
あの そうですね。あまり誰かをどうにかしようみたいな気持ちはなくて、自分のためというところが大きかったかもしれない。強いて言うなら、“哲学なんて”と思っている人に、ちょっとでも哲学に触れてほしかったというか、自分なりの思考をもっと増やせるきっかけになったらいいなくらいの気持ちでした。
──あらゆることに対する考え方も、その背景となるあのさんの過去もかなり綴られていました。これらの内容を出すことについての不安や怖さはなかったですか?
あの 過去についてはあまり話したことがないので、初めて言うこともいっぱいあります。哲学という部分を伝えるには、自分の感情や過去の話もやっぱりちょっとは出さないといけないなと思って書いたんですけど、“伝えたい”という思いもそこまであるわけではないので、怖いという気持ちはないんですが、“読まれたくない”みたいな感情はやっぱりあって。それは書いてみて感じました。
