FLYING POSTMAN PRESS

ナナヲアカリがデビュー7周年

“不完全でもいい”ということを歌ってきた

──楽曲を聴いていると、改めてナナヲさんの作品は初期の頃からナナヲアカリワールドが確立しているなという印象を受けました。ご自身ではこの7年をどう感じておられますか?

ナナヲ ありがとうございます。自分でも曲は書くのですがプロデュースしてもらうことのほうが多いので、そこで私の言いたいことがブレていたらきっと筋が通っていないものになるなというのは最初から思っていたことでした。だからアプローチの仕方や細かいところで変化しているところはあるものの、基本的に言いたいことは変わっていないかもしれません。

──ナナヲさんが変わらず言い続けたいことはどんなことですか?

ナナヲ わかりやすく言うと、“不完全でもいいじゃないか”というか。私自身がめちゃくちゃネガティブな星のもとに生まれてきているので、すごくポジティブでハッピーな人たちに向けて歌っているというよりは、弱い部分もありながらも、「でも行きます!」みたいな人に向けて歌い続けているというのはあって。それは自分がずっとそういう曲に助けられてきたからかもしれないんですけど。

──それはナナヲさんが音楽をする理由でもありますか?

ナナヲ そうですね。でもまずいちばんに“歌うのが好き”というのがあって、そこにたまたま歌いたいことがあったから今も続けられているのかなと思います。

──こうして見ると7年でかなりの作品数を出してこられたんだなと感じますが、これまで立ち止まって自分を振り返るようなタイミングってありましたか?

ナナヲ ミニアルバムやEPなどコンセプトを決めて作る時に、“今自分が言いたいことはなんだろう”と立ち返ることはあったのですが、曲をどれくらい作ったかなどは数えていなかったので、今回制作するにあたって振り返って、“(楽曲が)めっちゃある!”となりました(笑)。そこで7年やってきたんだなと初めて感じたというか。

──8月のアルバムリリースに続いて、ワンマンツアーも始まります。

ナナヲ アルバムを隅々まで聴いて来てもらえたら、絶対に楽しめるライブにしようと思っています。ナナヲアカリはサポートメンバーも変わらずずっと一緒にやってきていて、今年もかなりライブをやってきたので、今すごくグルーブ感が高まっています。インターネットアーティストというイメージが強いと思うのですが、バンドとしてのライブもできるところを観に来てもらいたいなと思っています。

──7周年というひとつの区切りを迎えて、この先どうなりたいという思いはありますか。

ナナヲ 言葉を選ばずに言うと“これで一旦引退してもいいかな”くらいのめちゃくちゃ良いベストアルバムができたと思っているので、なるべくたくさんの方に『フライングベスト2』を広められる1年にしたいと思っています。未来のことが決まり過ぎているとダメになってしまう人なので(笑)、それ以降のことは一旦置いておいて、ツアーとアルバムをなるべくいい状態で届けられるようにしたいと思います。