CINEMASPECIAL ISSUE
人魚姫役・山田杏奈×STUDIO4℃
心が敏感に動く人でいられたら
──FLYING POSTMAN PRESSのコンセプトは<GOOD CULTURE, GOOD LIFE>。ご自身の人生を豊かにしてくれたと思う作品を教えてください。
山田 『THIS IS US/ディス・イズ・アス』(2016~2022)という海外ドラマがすごく好きです。三つ子を中心にして描くヒューマンドラマで、出てくる人たちみんなが魅力的だし、それぞれの生き方が深く描かれている。このドラマを観ると“人間っていいなぁ”と素直に思えます。確か、初めて観たのはコロナの自粛期間中だったと思います。すごく時間があったので、ドラマとか映画とかいろいろと観ていたんです。その中のひとつで、本当に楽しませてもらいました。
──俳優として映画やドラマを世に送り出す側にいる今は、日々どんなことを大切にしていますか。
山田 まず、映画やドラマを送り出す側にいられること自体とても幸せなことだと思っています。私が『THIS IS US/ディス・イズ・アス』を観て楽しませてもらったように、私が参加した作品を誰かに心から楽しんでもらえたら、それは素敵なことだなぁって。いい作品をたくさんお届けしたいですね。そのためにも、まずは私自身がしっかりと人間らしい生活を送らないといけないと思っています。その中で心が敏感に動くような人でいられたらと。そういうことが演技の糧になると思うので。
──映画『ChaO』も多くの観客の方に楽しんでもらえるといいですね。
山田 そうですね。私自身、完成した映画をすごく楽しめました。最初にいただいた映像資料よりもっと美しくなっていた色遣いに改めて魅了されましたし、自分がアフレコに参加していないパートも観られて純粋に楽しかったです。“ステファン、ここでこんなにがんばっていたんだ!”って感動したくらい(笑)。キャラクターも世界観も独特なので、始まったばかりの頃は“一体どうなっちゃうの?”という感じになる方もいると思います。でも、私自身は観ていくうちに自然と世界になじんでいって、いつの間にかチャオとステファンのお話に魅了されていました。みなさんにもそんなふうに楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。
山田杏奈(やまだ あんな)
2001年生まれ、埼玉県出身。近年の出演作に映画『ゴールデンカムイ』『正体』『早乙女カナコの場合は』(いずれも2024)、ドラマ『リラの花咲くけものみち』『わが家は楽し』(いずれも2025)など。10月24日(金)より映画『恋に至る病』が公開される
『ChaO』
2025年/日本/90分
監督 | 青木康浩 |
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声の出演 | 鈴鹿央士 山田杏奈 山里亮太 シシド・カフカ 梅原裕一郎 ほか |
アニメーション制作 | STUDIO4℃ |
配給 | 東映 |
※8月15日(金)より全国公開
Ⓒ2025「ChaO」製作委員会