SPECIAL ISSUEMUSIC
強烈な個性、Kroiという集合体
Kroiに影響を与えるカルチャーの話
──FLYING POSTMAN PRESSのコンセプトは<GOOD CULTURE, GOOD LIFE>です。皆さんが最近どんなカルチャーから影響を受けたか聞かせてください。
長谷部 僕はKroiのグッズを担当しているのですが、すでにあるボディにプリントするのだと面白くないので、自分たちで“これいいな”と思ったTシャツのいいところを合わせたりしながら新しいものを作っているんです。3、4年続けてきて、今では服を見ると縫製などに目がいくようになりました。で、最近僕引越したんですが、意外と洋服以外でグッズのためになるのが、インテリアなんです。
──インテリアですか。
長谷部 グッズってTシャツやパーカーが主だと思うんですが、意外と小物も多かったりするんです。この間は三角形のペナントを出したんですが、壁にかけられるタペストリーのようなものをグッズにしてもいいと思うし。どのバンドも出していないのが家具なんですよね。で、最近よく仕事で秋葉原に行くので、インテリアを見るついでにヨドバシカメラに行って。
──え、家電ですか?(笑)
長谷部 僕、小さい頃『アメトーーク!』の家電芸人が好きだったんですが、年々進化しているじゃないですか、おもちゃと家電って。家電コーナーの店員さんって超スペシャリストなので、何か聞くと一瞬でいろいろ紹介してくれるんです。そしてさっきまで冷蔵庫のスペシャリストだと思っていた人が、次はコーヒーメーカーのことを説明してくれるんですよ。で、先日シャークの掃除機を買ったんです。もう感動しちゃって。パイプの部分が折れ曲がるからソファの下とか立ったままで掃除できるんです。家電ってずっと進化しているんですよね。
──Kroiの家電が出るかもしれないってことですか…?
長谷部 いや、そんなに舐めてないです。本当に音楽が好きだからプレイしたくないって人もいるじゃないですか。僕はそれと一緒です。家電は買いたい派です。
──ありがとうございます、思った以上に家電愛が深かったです(笑)。益田さんはいかがですか?
益田 自分は時事ニュースですかね。国際情勢とかめっちゃ追いかけているんですが、国際情勢を見ると、マクロ的に地球単位で物事が見えるから、例えばアメリカでこういうことがありました、中国でこういうことがありましたということを、A側とB側の考え方があって、価値観の違いでこういうことが起きているんだということが認識できると、日本人として自分はどう考えるんだろうとか、自分の思想を再認識することができるなと思っています。
──情報はネットなどで見ているんですか?
益田 そうですね。メルマガも取っていて、国際的なことはいろんな文化が背景にありますし、いろいろな意見や考え方を吸収して、多角的に物事が見られるようにしたいなと思っています。
──千葉さんはいかがですか?
千葉 僕はパン屋さんなどをめぐったりするのが好きなんです。クリエーションに直接活きているわけではないかもしれないのですが、いろんなごはんを食べて回ることが、今人生でいちばん楽しいことです。例えば知り合いがデートの場所に困っている時に「ここのフレンチうまいよ」と言える人ってかっこいいじゃないですか。
──いいですよね。憧れますね。
千葉 業界の人っておしゃれなお店を知っている人が多いんですよね。いろんなお店に行った上で、本当にうまい店の情報を持っている人。僕はまだ30歳ですが、40、50歳になった時のために今積み上げているところです。益田さんもね?
益田 おいしくて気に入った店はGoogleマップに旗を立てて、全国の自分用ごはんマップを作っています。
千葉 僕もそれを真似させてもらって。結構メンバーともメンバー以外の人ともうまかった店の情報は交換していますね。悠生が言うのは信用してないんですけど(笑)。
長谷部 心外だな!
──関さんはいかがですか?
関 僕はカルチャーと言うと、YouTubeとかで音楽やアニメ、ゲームの歴史をまとめているうんちく動画を観るのが好きですね。キャラクター紹介とか相関図とか、結構、説明書とか読むのも好きなんです。
──どういったところに惹かれるんですか?
関 音楽でもファッションカルチャーでも何が発生して次にどんなブームが起きたかみたいなところから知っていきたくなるんです。最近だとNintendoの歴史を振り返る動画とか。この時代は制限があったからここまでのスペックしか出せなかったとか、その中でも開発者たちがその時代にできる最大限の努力をしていたとか。そういうのは、今自分たちが5人でどれだけかっこいいバンドを作れるか、みたいなところにも繋がったりするので共感します。
──こうしてお聞きするとKroiは本当に一人ひとりが違うベクトルを持ったクリエイターの集まりですね。最後に内田さんはいかがですか?
内田 一時期はいろんな素材を知っていれば新しいものを作れると思って、頭で考えてインプットしていたんですが、自分が本当に興味を持って摂取したもの以外はちょっと純度が低かったりして。もちろん知識として知っているくらいの広いアンテナは持っておきつつ、“この映画は観ておかなきゃ”“この本は読んでおかなきゃ”といった気持ちで摂取するのはやめました。
──経験を経て変化してきたんですね。
内田 限られた時間の中で観たいものはたくさんあるので、今は絞って観ていて、最近はホドロフスキーの『エル・トポ』(1970)を初めて観ました。『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)にハマって、ディグっていたらそれより前に膨大な予算をかけて『DUNE』を撮ろうとして頓挫しちゃったホドロフスキーというヤバい映画監督がいるということを知って。その制作ドキュメンタリー『ホドロフスキーのDUNE』(2013)を観ると、原作が好き過ぎて膨大な予算をかけて敵の銀河帝国の皇帝役に(サルバドール・)ダリを使おうとしたりしていたんです。そこから遡って『エル・トポ』を観たら、僕の好きな西部劇とカルト的な要素がミックスしたような感じで。最終的にこういう作品が作れたらいいなと思えるような、憧れを抱ける作品に出会うことができました。そうした作品を日々探しているという感じですね。
TVアニメ『SAKAMOTO DAYS』
原作:鈴木祐斗(集英社「週刊少年ジャンプ」連載) 監督:渡辺正樹 キャスト:杉田智和(坂本太郎)、島﨑信長(朝倉シン)、佐倉綾音(陸少糖)、東山奈央(坂本葵)、木野日菜(坂本花)、他
©️鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS製作委員会
テレ東系列ほかにて毎週月曜24時から放送中、Netflixほかにて配信中
Kroi (クロイ)
R&B/ファンク/ソウル/ロック/ヒップホップなど、あらゆる音楽ジャンルからの影響を昇華したミクスチャーな音楽性を提示する5人組バンド。2018年2月に結成、2021年6月に1st Album『LENS』でメジャーデビュー。2024年1月には初の日本武道館でのワンマンライブを開催。2026年1月には大阪城ホール・国立代々木競技場第一体育館でのアリーナツアーを開催予定
New Single『Method』
【CD Only】
PCCA-70585
1,100円(Tax in)
※now on sale
©鈴木祐斗/集英社・SAKAMOTO DAYS 製作委員会
<Kroi Live Tour 2025-2026 - HALL> 2025年 8月30日(土) 福岡・福岡サンパレス 9月15日(月・祝) 宮城・仙台銀行ホール イズミティ21 大ホール 9月23日(火・祝) 広島・広島JMSアステールプラザ 大ホール 9月24日(水) 愛知・Niterra日本特殊陶業市民会館 10月3日(金) 北海道・カナモトホール(札幌市民ホール) 10月9日(木) 埼玉・大宮ソニックシティ 大ホール 10月13日(月・祝) 新潟・新潟県民会館
<Kroi Live Tour 2025-2026 - ARENA> 2026年 1月11日(日) 大阪・大阪城ホール 1月23日(金) 東京・国立代々木競技場第一体育館
Kroi サイン入りチェキを1名様にプレゼント
応募要項は以下の通り。 FLYING POSTMAN PRESS公式Xをフォロー、本記事の投稿をリポストしていただいた方の中から抽選でプレゼントいたします。
※当選の発表は、賞品の発送をもってかえさせていただきます。 ※非公開アカウント、DMを解放していないアカウントからの応募は抽選対象外です。 ※当選後、住所の送付が可能な方のみご応募ください。取得した個人情報につきましては、プレゼントの抽選・発送以外には使用いたしません。 ※応募者が第三者へ譲渡しないことが応募・当選の条件です。転売(オークションやフリマアプリへの出品含む)や譲渡が明らかになった場合、当選は取り消され、賞品はお返しいただきます。
締切:8月23日(土)