FLYING POSTMAN PRESS

go!go!vanillas新曲『ダンデライオン』

バニラズが捉えた、
『SAKAMOTO DAYS』坂本太郎の視点

 7月14日より放送開始のTVアニメ『SAKAMOTO DAYS』第2クールエンディング・テーマに選ばれたのは、go!go!vanillasの新曲『ダンデライオン』。今クールでは、元・伝説の殺し屋である坂本太郎に、殺し屋殺しを遂行するスラーが脱獄死刑囚を送り込み、新たなバトルが幕を開ける。

 メンバー4人に本作タイアップへの思いを聞くとともに、2025年に行った海外公演の話、さらに本誌のテーマ<GOOD CULTURE, GOOD LIFE>に基づき、音楽のみならず映画や漫画、ファッションなどカルチャーへの造詣の深いバニラズの各人各様のカルチャーとの触れ合い方についても話を聞いた。

取材・文/俵本美奈



家族を守るため闘う坂本の心境を考えた

──まずは、いよいよ放送開始となった『SAKAMOTO DAYS』第2クールのエンディング・テーマ『ダンデライオン』の制作の話から聞かせてください。

牧達弥(以下、牧) 『SAKAMOTO DAYS』は、殺し屋という家業をしていた坂本が、愛する人と出会って引退したものの、過去の因果で敵と向き合わなければいけなくなり、家族を守るために闘っていく話です。坂本の立場に立って考えた時に、やっぱり家族の存在はすごく大事な癒しで、守るべきものだろうと思ったので、闘いを終えた後の坂本の心境だったり、お父さんとしての自分をどう思っているのかを歌詞にしました。

──曲調にも闘いの後のような雰囲気が漂っています。

 日本だけでなく海外でも人気の高い作品なので、海外の方にも新鮮に感じてもらえるような東洋的なメロディラインも意識しながら作りました。

──タイアップが決まった時の気持ちはいかがでしたか?

 僕は週刊少年ジャンプで育ってきたので、嬉しかったですね。

柳沢進太郎(以下、柳沢) 僕自身、好きだったアニメのエンディングテーマは強く記憶に残っているので、エンディングができることへの喜びもありました。スリリングな内容だからこそ、エンディングで僕らの曲が流れて来て、視聴者の方にも“あぁよかった、坂本が生きていて”という気持ちになってもらえるんじゃないかと思います。

──確かに、それがエンディングの良さですよね。そして続きがまた気になる、みたいな。

柳沢 そうです、そうです。作品の余韻に浸りながら聴くのにマッチしている楽曲だと思います。

長谷川プリティ敬祐(以下、長谷川) 僕も10代の頃に観ていた『るろうに剣心』や『SLAM DUNK』といったアニメのエンディングは記憶に焼きついているし、大人になってからも「あのエンディングってヤバかったよね」という話で知らない人と盛り上がったりもしたので、今の若い子たちが『ダンデライオン』を聴いて同じようになってくれたら素敵だなと思います。

ジェットセイヤ(以下、セイヤ) このタイアップのお話をいただいて渋谷に行ったら、ちょうど『SAKAMOTO DAYS』のコラボカフェをしていたんです。入ろうかなと思って中を見ると女性のファンが多くて。バトル系だし、男子が好きそうなイメージがあったのですが、家族愛が描かれていたりキャラがみんなカッコよくてイケメンだから母性をくすぐる何かがあるのか! と思って、改めてこの作品のすごさを知りました。