自分がワクワクする選択をしていきたい

──12月からはアルバムを引っ提げての＜Aooo 1st Live Tour "BOWWOW"＞がスタートします。もう準備は始まっていますか？

石野　まだこれからではあるんですが、アルバムの曲は今回のライブで初披露のものもあるので、楽しみにしていただけたらなと思います。『アパシー』、『サラダボウル』、『青い煙』、『Casablanca』あたりはライブで一緒に盛り上がれたらうれしいなと思って作っていたり、『MORE』はあまり自分たちで型にはめ過ぎず、こだわりを持ち過ぎずに制作することに挑戦したので、そうした曲がライブだとどう変化するのか、お客さんにどう聴こえるのかもワクワクしています。制作する時に思い描いていたライブのイメージがどう変わるかも楽しみです。

──ツアータイトルを＜BOWWOW＞にしているのは、先ほどの犬繋がりなところがありますか？

石野　そうですね。犬の繋がりで鳴き声でもありますし、“BOW”が海外ではお辞儀するという意味があるので、初めましての方々へ「Aoooのことをよろしくお願いします」という気持ちも込めて付けました。

──そういう意味でもあるんですね。アートワークもとてもかっこいいので、初ツアーのグッズも楽しみです。

石野　グッズも新しく作りたいなと思っています。これは個人的な願望なのですが、犬に絡めた何かを作りたいと思っています。メンバーはみんな猫派なのですが、私ひとり犬派なので、犬を推していこうと思ってます（笑）。

──犬グッズ、うれしいです（笑）。

石野　うれしいですよね！ アルバムタイトルも最初しか付けられないセルフタイトルにしたので、こういうバンドが登場したということをちゃんと覚えてもらえるように、ロゴもグッズにしっかりと刻んでいきたいなと思っています。

──ちなみに石野さんにとってバンドの面白さはどこにありますか？

石野　バンドは各メンバーが持っている個性が音やバンドそのものに如実に出ると思っていて。その人が好きなものやどんな性格かといったことがバンドの全体像に滲んで出てくるところがあると思います。この人だから弾けたギターのフレーズだったり鳴らせたベースの音だったりがあって、運命共同体というか、その人たちでしか成り立たない面白さを感じます。

──最後に、24歳を迎えて、石野さんの中で変化してきたことや見えてきたことがあれば聞かせてください。

石野　逆にあまり見えていないというか。これまで自分のキャリアとしてもアイドルをやってバンドをやってと結構転々としている感じはあって。バンドでも今回は前のバンドとはまた雰囲気が違うので、自分でも自分がどういうものに飛び込むかは未知数だったりします。いつどんなお誘いがあるかは自分にもわからないところではあるので、それに自分がときめいたら飛び込みたいなと思うし、わりと目の前のことを毎日真剣に楽しみながらやっている感じです。ずっと音楽はしていくんだろうなとは思っているし、大きく引いたところでは、この歳にはこのくらいになっていたいなとか、今こうしておかないといけないなとか、先のことから逆算して生きている部分も少しはあると思うのですが、その時々で自分がいちばんワクワクできる選択をしていきたいと思っています。

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