CINEMASPECIAL ISSUE
映画『キングダム』シリーズ集大成
シリーズ最新作にして集大成 映画『キングダム』、最終決戦が始まる
今や日本の夏休み映画の代表格となった『キングダム』シリーズ。その最新作『キングダム 大将軍の帰還』が7月12日より公開へ。アクションも仲間との絆の物語も最高潮。今、忘れられない映画の夏が始まる──。
映画『キングダム』、圧巻の最終章
中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の信(しん)と、中華統一をめざす若き秦国王・嬴政(えいせい)の姿を描き、単行本の累計発行部数は1億部を超えるマンガ「キングダム」。これを原作に、佐藤信介が監督を務めて映画『キングダム』(2019)が誕生。同作は大ヒットを記録し、その後も『キングダム2 遥かなる大地へ』(2022)、『キングダム 運命の炎』(2023)と、シリーズ3作連続で興行収入50億円超えという日本の実写映画初の快挙を成し遂げることとなった。
そして2024年夏、シリーズ最新作にして最終章の『キングダム 大将軍の帰還』が公開へ。前作『キングダム 運命の炎』に引き続き、秦国とその隣国・趙(ちょう)との総力戦<馬陽の戦い>を中心に、その怒涛のクライマックスを描き出す。
信役の山﨑賢人、嬴政役の吉沢亮、軍師見習いとして励む河了貂(かりょうてん)役の橋本環奈、信が率いる飛信隊の副長・羌瘣(きょうかい)役の清野菜名、秦国・総大将の王騎(おうき)役の大沢たかおら、お馴染みのキャスト陣が続投。さらに、前作のラストでサプライズ登場となった趙国の真の総大将・龐煖(ほうけん)役の吉川晃司、謎多き軍師の李牧(りぼく)役の小栗旬らがその本領を発揮する。
国の存亡をかけた決戦の行方とは――? 感涙必至の映画『キングダム』シリーズの集大成。暑い夏をさらにアツくする超大作が誕生した。
『キングダム』流アクション、極まれり
これまでのシリーズで、ダイナミズムとエモーションを併せ持った異次元のアクションシーンを幾度となく披露し、観客の度肝を抜いてきた『キングダム』シリーズ。今回のアクションシーンはその集大成。のっけから信が率いる飛信隊と龐煖のド迫力のバトルを展開したかと思えば、肉弾戦、騎馬戦、ソードアクションとバラエティ豊かに展開し、息つく暇もない。
その中でも、王騎vs龐煖のシリーズ史上初のヘビー級バトルはとんでもないものになっている。王騎役の大沢たかおは20kg増量して、龐煖役の吉川晃司は1カ月山にこもって修行して体を作り上げ、撮影に臨んだという。まさに全身全霊。身の丈の倍はあろうかという巨大な矛と矛を突き合わせ、己のすべてをかけて死闘に臨むふたりに息をのみ、熱いものがこみあげること間違いない。日本のアクションエンターテインメント史にその名を刻むだろう象徴的なシーンを、映画館の最高の映像と音で満喫したい。
胸アツ人間ドラマもここに極まれり
『キングダム』シリーズはアクションだけがすごいわけではない。『キングダム』シリーズの主軸は、一人ひとりの信念と仲間との深い絆を描くことにある。エモーショナルに描かれる人間ドラマが同シリーズの大きな魅力であり、その点においても集大成にふさわしいものとなっている。
本作の人間ドラマの中心にあるのは大将軍・王騎。王騎を中心にした<継承>の物語と言っていい。ここから先は観てのお楽しみだ。この夏の映画館には、アツい涙にむせぶ『キングダム』ファンが続出する予感大。<継承>を目の当たりにする、忘れられない夏を過ごしたい。
『キングダム 大将軍の帰還』
2024年/日本/146分
監督 | 佐藤信介 |
---|---|
原作 | 原 泰久「キングダム」(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載) |
出演 | 山﨑賢人 吉沢 亮 橋本環奈 清野菜名 吉川晃司 小栗 旬 大沢たかお ほか |
主題歌 | ONE OK ROCK 「Delusion:All」(Fueled By Ramen / Warner Music Japan) |
配給 | 東宝 |
※7月12日(金)より全国公開
©原泰久/集英社 ©2024映画「キングダム」製作委員会