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「おいしい映画祭」ミッドランドスクエア シネマ2で開催!
- 名古屋
『愛知・岐阜・三重』東海3県の“おいしい”カットが入った作品を、映画の第一線で活躍する審査員が審査し、受賞した作品の数々を多くの人に届ける映画館発信型の短編映画祭「おいしい映画祭」が12月2日(月)〜4(日)にミッドランドスクエア シネマ2で開催された。
2日目の12月3日(土)は、学生部門のコンペティション優秀賞受賞作4作品と一般部門からの招待作品受賞作2作を上映。
学生部門
『Dinner』 | 水谷航/栗原康之 監督 |
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『ほおばる』 | 酒井田麻理萌 監督 |
『JUST MISS -娘の知らない母の時間-』 | 渡辺実希子 監督 |
『繁華街のプリンセス』 | 渡邊隼士 監督 |
一般部門
『世界征服やめた』 | 中島悠 監督 |
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『MY HOMETOWN』 | 古川葵 監督 |
各作品上映後には監督や制作陣に登壇してのトークタイムも。審査員からの質問に、撮影方法や工夫した点、裏話などを明かした。




そんな中、見事、観客賞を制したのは…渡辺実希子監督の『JUST MISS -娘の知らない母の時間-』。朝3時起きで朝食準備や木刀の素振り稽古というパワフルなお母さんに密着したドキュメンタリー作品。淡々と話すお母さんのギャップに引き込まれ、マイナビ農業賞、CBCハウジング未来つなぐproject賞、審査員特別賞も含めなんと4冠達成!
その後の映画クラスでは、森谷雄プロデューサー、内田英治監督、俳優・田中俊介の『ミッドナイトスワン』チームが再結集し、さらにグルメ系インスタグラマーのnagoya.mさんを迎えてのスペシャルトークショーを開催。
食事のシーンで意識していることはありますか?
森谷 『深夜食堂』や『しあわせのパン』など食に関する作品に多く携わってきましたが、何を映したいかよりも、物語の中で主人公と料理が向き合う瞬間にどういった意味があるのかについて考えます。
内田 湯気がないと冷たい家族、湯気があると温かい家族を連想させますよね。
田中 僕は食事の撮影が大嫌いですね(笑)。このセリフを言っているときはお新香をつまむなど、細かく決められていることを忘れないように、かつ何度もリハーサルしている上で一発目のリアクションを出さなくてはいけないので、大変です。
nagoya.m 最近はインスタグラムも動画が増えてきて、私もその商品を美味しく見せるためには静止画がいいのか動画がいいのか考えますね。
森谷さんが思う映画祭の魅力は?
森谷 映画祭は出会いと再会の場所だと思います。それこそ、俊くんと出会ったのは、さぬき映画祭でした。また、監督や俳優が集まっていると「次回作の予定は?」「一緒に撮影したら?」という会話が自然と生まれてくるんです。例えば、内田監督の最新作『異動辞令は音楽隊!』はオール豊橋ロケで、これもとよはし映画祭がきっかけでしたよね。
愛知で映画撮影してみていかがでしたか?
森谷 内田監督が「愛知はカナダみたいだ」とおっしゃっていましたよね?
内田 ハリウッド映画は、カナダやオーストラリア、ニュージーランドで撮ることが多いんですよね。カナダは、食が豊かだから人々もほんわかしていて、都会的であり田舎の風景もあり、愛知に似ていますよね。
映画祭で人と人が繋がるのはもちろん、人と場所も繋がっていきますね。
森谷 本当にそう思います。映画祭が終わると外に繰り出してその土地の美味しいものと出会いたくなります。今日は皆さんも名古屋名物が食べたくなりましたよね?
「おいしい映画祭」では引き続きクラウドファンディングを実施中
森谷プロデューサーは、「映画祭とは、観客の皆さんと作り手が双方的にコミュニケーションをとることができる場」と話す。映画祭の力を信じて、クラウドファンディングしてみては。