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大ヒット上映中!『すずめの戸締まり』舞台挨拶(名古屋)に新海誠監督と原菜乃華が登壇
- 名古屋

国境や世代の垣根を超え、世界中を魅了し続けるアニメーション監督・新海誠の最新作『すずめの戸締まり』。現在大ヒット上映中の本作の舞台挨拶が名古屋のミッドランドスクエア シネマで行われ、新海監督と主人公・すずめの声を担当した原菜乃華が登壇した。
名古屋はお久しぶりですよね?
新海監督 6年前に『君の名は』、3年前に『天気の子』のキャンペーンがあったので、3年毎に来ています。この3年間、コロナなど大変なことがたくさんありましたが、こうやって皆さんのお顔が見られて幸せです。
原 私は6、7年ぶりですね。昨日は名古屋コーチン、今日のお昼は味噌煮込みうどんと、名古屋めしを食べさせていただいて、最高に美味しかったです!

原さんはまるですずめがアニメの中から出てきたみたいですね。
新海監督 1700人の中からオーディションで菜乃華さんを選ばせていただきました。1700人というと大げさに言っていると思われるかもしれませんが、すずめ役のオーディションは本当に参加者がとても多かったんです。もし僕がプロデューサーの立場だったらその中から1人を選ぶのは無理だったと思います。でも脚本も自分で書いている作品は、どれだけたくさんの人がいても、“この人だ!”と直感的にわかるんです。草太役の松村(北斗)くんも同じ。だからアフレコはこの2人に任せれば大丈夫だと、全く不安はなかったです。
原 アフレコに入るまでは嬉しさよりも不安のほうが大きかったですが、監督が「何も不安はありません」とおっしゃってくれたので、その言葉を旨にアフレコに望みました。
新海監督 菜乃華さんも松村くんも不安そうにしているのは伝わってきました。松村くんは叫んでいましたよね。
原 「できないー!」って(笑)。それを聞いて、松村さんがこれだけ緊張しているんだから、私が緊張するのも当たり前だと思えました。
新海監督 物語がスタートした時点では主人公が欠落や不安、不全感を抱えていますが、最後には背筋が伸びるようになるのが映画です。同じ工程を役者の皆さんが辿ってくれたので、キャラクターとシンクロするようなお芝居になったと思います。ということで、ここで生アフレコを。

原が生アフレコを披露するとその迫力に観客からは大拍手が巻き起こった。また、舞台挨拶後半では、観客からの質問に答えるティーチインも行われた。
すずめが巡る場所はどのような基準で選ばれたのですか?
新海監督 神話をモチーフにしているので、ヤマトタケルの東征をなぞったり、「戸」の土地を辿るという案もありましたが、尺の中で描ききれること、そして観客を飽きさせないことを最優先しました。
次回作はすでに作り始めていますか?
新海監督 ついこの前この作品が出来上がったばかりなので、まだ白紙です。『すずめの戸締まり』はこれ以上ないという作品に仕上がっているので、この先、今作よりも良いと思える作品を作る自信がありません。でも、こうやってキャンペーンで皆さんのお顔を拝見する中で、背中を押された気がするので、がんばります。

最後に新海監督が本作について、「素晴らしいキャスト、スタッフはもちろん、観客の皆さんと一緒に作ったといえる作品です。みなさんの声が聞こえてきて、この映画まで導かれました。ですので「私もこの作品に参加したんだ」という気持ちでこの作品に寄り添っていただけると幸せです。これから日本全国、世界に旅立っていく映画です」と語り、「では、すずめさん」と原に声をかけると、原は笑顔で「行ってきます!」で挨拶をして舞台を締めくくった。
【STORY】
九州の静かな町で暮らす17歳の少女・鈴芽(すずめ)は、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追うすずめが山中の廃墟で見つけたのは、まるで、そこだけが崩壊から取り残されたようにぽつんとたたずむ、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるように、すずめは扉に手を伸ばすが… やがて、日本各地で次々に開き始める扉。その向こう側からは災いが訪れてしまうため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。 ―――星と、夕陽と、朝の空と。迷い込んだその場所には、すべての時間が溶けあったような、空があった――― 不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”がはじまる。
『すずめの戸締まり』
原作・脚本・監督 | 新海誠 |
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声の出演 | 原菜乃華 松村北斗 深津絵里 染谷将太 伊藤沙莉 花瀬琴音 花澤香菜 神木隆之介 松本白鸚 |
配給 | 東宝 |
ミッドランドスクエアシネマ他全国東宝系にて大ヒット上映中