「ド派手な一撃必殺の戦いはぜひ映画館の大きなスクリーンで観てほしい」 go!go!vanillas牧達弥が語る『ソー:ラブ&サンダー』への期待

  • 名古屋

©Marvel Studio 2022

映画史を塗り替える大ヒットを叩き出し、観客の予想を覆すストーリー展開でますます勢いをましていくマーベル・スタジオの最新作『ソー:ラブ&サンダー』が7/8(金)に公開。マーベル・スタジオ作品の大ファンであるgo!go!vanillas牧達弥(vo/g)が本作への期待を語ってくれた。


誰よりも素直で圧倒的なパワーを持っているところにグッとくる。
ド派手な一撃必殺の戦いはぜひ映画館の大きなスクリーンで観てほしい。


マーベル・スタジオ作品の魅力はどんなところだと思いますか?

ソーは神様ではあるけれど、完璧な存在ではありません。マーベルのヒーローはみんな特殊な能力を持っていますが、どこか心に弱い部分を持っています。そこに付け込まれて様々な事件に巻き込まれ、結果的に大きな成長を遂げていく。そんなヒーローの姿は、『あんなに強い人たちでも、僕たちと同じように悩んだり葛藤したりするんだ』と、いつもの自分より心が強くなった気持ちにさせてくれます。そして『アイアンマン』(‘08)ではブラック・サバス、『キャプテン・マーベル』(‘19)なら90年代ロックが使われていたりと、毎回音楽のセレクトが素晴らしいですね。今回は80年代HR/HMでまさにソーのイメージにぴったりなので、マーベルファンだけでなく音楽ファンも楽しめると思います。

牧さんはソーというキャラクターのどこに惹かれますか?

誰よりも素直で圧倒的なパワーを持っているところにグッときます。『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』(‘13)での「偉大な王より偉大な男になりたい」という言葉は神だからこそのスパイスが効いた名言ですね。ソーは難しい頭脳戦ではなく、圧倒的なパワーで敵を倒すので、マーベル・スタジオ作品を初めて観る人でも楽しめると思います。ド派手な一撃必殺の戦いはぜひ映画館の大きなスクリーンで観てほしいですね。引き込まれ方が全く違うので、友だちにもマーベル・スタジオ作品は絶対映画館で観るように勧めています。

今作では、ソーの元恋人ジェーンが新たなヒーロー“マイティ・ソー”となり、2人のソーと最強の“神殺し”ゴアとの戦いが描かれます。

ジェーンが新たなマイティ・ソーになることはまだイメージが湧きませんが、キャプテン・マーベルのようなかっこいい女性ヒーローだと嬉しいです。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(‘19)後の世界を描いた作品はすでにいくつか公開されていますが、あのスケールの大きな戦いと比べても、派手さに遜色のないのがすごいですね。『アベンジャーズ』シリーズはチームでの戦いですが、ヒーローひとりひとりにフォーカスされた作品では、彼らの心の中にあるトラウマやわだかまりがゆっくりと解けていくようですごく好きです。特にドクター・ストレンジは『エンドゲーム』で、上から目線で頑固だけれど情に熱い部分が描かれたことで『ドクター・ストレンジ/マルチバーズ・オブ・マッドネス』(‘22)での観方も変わって更に魅力的になりました。だから、『エンドゲーム』を経たソーの視点から描かれる世界はどんな風なのかとても楽しみです。ガーディアンズも登場するということで、ベビー・グルートの成長にも注目しています。

予告映像では宇宙を救うヒーローとして走り続けてきたソーが、“自分は何者なのか”と立ち返り、自分探しに迷走する姿が公開されていますね。牧さんはそのような経験をされたことは?

常にかもしれません(笑)。音楽にも流行り廃りがあるなかで、自分たちのカラーを守っていくことがとても難しくて。特に自分を全肯定してくれるような居心地のいい場所にいると、本当にこれでいいのかと不安になってしまいます。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(‘16)でアイアンマンとキャプテン・アメリカがお互いの正義のために衝突するけれど、それが結果として大きな結束につながったのを観て、すべてが調和することだけが本当に正しいことなのかと考えさせられ、バンドも色んなものを取り入れるのではなく、譲れないものを持つのが大切だと気付かされました。

そんな経験を経て確固たる意思を持ってバンド活動ができるようになったと。

周りを見るのではなくて、自分の道を突き進めるようになりましたし、曲作りに対する熱量を強く感じられる段階になりました。長いあいだ音楽に携わっていると、“こうすれば曲が作れる”というルーティーンができてきますが、それだと表現したいという想いや挑戦したい気持ちが薄れていってしまう。だから最近は家だけでなく外で作業をすることも増えました。外に出てみると今までなかったインスピレーションを得ることができるし、作曲の楽しさを改めて感じることができるんですよね。



牧 達弥(まき たつや)
‘89年生まれ、大分県出身。ロックンロール・バンドgo!go!vanillasのvo/g。さまざまなジャンルを呑み込んだオリジナリティ豊かな楽曲で聴く人を魅了し、ライヴでは強烈なグルーヴを生み出す。9月には自身初となる大阪城ホール、2度目となる日本武道館公演「My Favorite Things」の開催が決定している。


【STORY】

アベンジャーズの命運を握るビッグ3最後の一人、
破天荒な雷神ソーのシリーズ集大成の幕がこの夏ついに上がる。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』での激闘の後、多くの仲間を失い、戦いを遠ざけるようにガーディアンズと宇宙へと旅だったソーの前に全宇宙の神々滅亡を誓う“神殺し”のゴアが現れる。彼の危機を救ったのは、ソーよりも強い力を持つ新たな“マイティ・ソー”となった元恋人のジェーンだった。ソー&マイティ・ソーは“愛”と“雷”の力によってゴアを倒し世界を救うことができるのか!?

『ソー:ラブ&サンダー』

監督タイカ・ワイティティ
製作ケヴィン・ファイギ
出演クリス・ヘムズワース、ナタリー・ポートマン、テッサ・トンプソン、クリスチャン・ベール他
配給ウォルト・ディズニー・ジャパン

7月8日(金)全国劇場公開