池田エライザ原案・初監督作品『夏、至るころ』を携えて福岡凱旋の舞台挨拶!

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 女優やモデル、さらには音楽や執筆活動など、マルチな活躍を見せる福岡出身の池田エライザが初監督を務める映画『夏、至るころ』が12月4日より公開された。映画24区が「地域」「高校生」「食」をテーマにした青春映画制作プロジェクト「ぼくらのレシピ図鑑」シリーズの第2弾作品。本作は、福岡県田川市を舞台に、夢を持つことすら難しい、現代の若者の不安や葛藤、そして生きる力を描く。和太鼓演奏を通して友情を育んできた幼馴染みのふたりの高校生が自分の人生に向き合い、それぞれの一歩を選び取るまでを描く青春映画だ。主演の倉悠貴、共演の石内呂依とフレッシュなキャストを抜擢し、高良健吾、リリー・フランキー、原日出子らの実力派が脇を固める。
 公開翌日にユナイテッド・シネマ キャナルシティ13の舞台挨拶に登壇した池田エライザ監督。田川での撮影について「東京だと撮影許可の問題など本当に大変なんですが、田川市の皆さんが協力してくださって、すごくやりやすかったです」と撮影当時を振り返った。さらに本作については、「言語化できないような色んな複雑な感情を若い子たちのお芝居で見せることができたら良いなという思いが強くありました。人それぞれの感情一つひとつに寄り添った映画になったら」とその思いを語った。 最後に、「今年は、あまり夏を感じられなかったからこそ、失われた夏を劇場で感じてもらえたら嬉しいです」と締めくくった。
 ノスタルジックな懐かしさを纏った青春の1ページ。何気なく過ごした10代が、かけがえのない時間であったこと気付かせてくれる本作。そんな大人世代のあなたにこそ観ていただきたい。

STORY
翔(しょう)と泰我(たいが)は高校最後の夏を迎えていた。ふたりは幼い頃から祭りの太鼓をたたいてきた。だが、泰我が突然、受験勉強に専念するから太鼓をやめると言い出す。ずっと一緒だと思っていた翔は急に立ちすくんでしまう。自分はどうしたらよいのか、わからない……。
息子の将来を気にかける父と母、やさしい祖父と祖母、かわいい弟。あたたかい家族に囲まれると、さらに焦りが増してくる翔。ある日、祖父のお使いでペットショップを訪れた翔は、ギターを持った不思議な少女・都(みやこ)と出会う。彼女は音楽をあきらめて東京から故郷に戻ってきていた……。


『夏、至るころ』2020年/日/104分
監督・原案:池田エライザ
出演:倉悠貴、石内呂依、さいとうなり、安倍賢一、杉野希妃、後藤成貴、大塚まさじ、高良健吾、リリー・フランキー、原日出子、他 
※12/4(金)よりユナイテッド・シネマ キャナルシティ13、他にて公開
www.natsu-itarukoro.jp

Ⓒ2020「夏、至るころ」製作委員会