1万5000発の花火が万博の夜空を彩った「万博夜空がアートになる日」

  • 関西

11月26日(土)大阪・万博記念公園 東の広場で、万博花火プロジェクト「万博夜空がアートになる日~花火と音楽が紡ぐ、夢と希望とありがとう~」が開催。音楽に合わせ1万5,000発の花火が打ち上げられ、約31,000人の観客がその美しさに魅了された。

万博の太陽の塔の裏で見る花火は意味深い

「万博夜空がアートになる日」の応援アンバサダーの笑い飯 哲夫は、これまで数多くの花火大会に通い、DVD「花火が2倍楽しくなる笑い飯哲夫のおもしろ花火講座」を発売するほど無類の花火好き。

イベント開始前にメディアに向けた囲み取材では、 「小学校高学年くらいから花火が好きになり、高校時代には周りは驚くほど花火に夢中になっていました。花火は一瞬の美学。その一瞬のために花火師さんがずっと時間をかけて作ってくれはった花火が夜空に上がって、一瞬で花咲いて一瞬で消えてしまう美学…カッコええなと思います。日本が世界に羽ばたいていくような象徴でもある万博で開催され、しかも太陽の塔の裏側というロケーションも渋いですし、意味深い気がします。寒くなってきたシーズンは大気が澄んでいて夜の光が鮮明に見える特徴があります。まさに「万博夜空がアートになる日」というイベント名通りの日になると思います」とコメントした。

大空を見上げて心を開放し、明日への活力へ

本イベントは、“コロナ禍で先が見えず、不安を抱えてさまざまな我慢をしてきた過ごしている方々に大空を見上げて心を開放し、明日への活力につなげて欲しい”という思いから「万博花火プロジェクト実行委員会」によって生まれた。オープニングとエンディングでは今も奮闘し続けられている医療従事者への感謝の気持ちを表しブルーの花火が打ち上げられた。

花火と音楽がシンクロした感動の60分間

今回のイベントの見どころのひとつは、大阪・奈良・京都・滋賀・和歌山の各府県を代表して選抜された関西の花火を知り尽くした花火師たちによる夢のチーム「一般社団法人 関西花火連合協会(KFA)」の実現。その磨き抜かれた技術を発揮して100分の1秒までコントロールされる打上技法を見せた。

花火ショーでは、DREAMS COME TRUE『大阪LOVER』、大阪出身の大塚 愛『プラネタリウム』などの大阪にちなんだ曲や大阪万博が開催された70年代のヒットソングであるJackson 5『I Want You Back』、 Venus『Shocking Blue』、そして一足早いクリスマスソング、マライア・キャリー『恋人たちのクリスマス』など、テーマに沿って選曲された数々の名曲と花火が見事にシンクロし、曲が終わる度に歓声と拍手があがっていた。なかでも夜空が赤と緑で彩られ、キラキラと光が舞うようなクリスマスソングに合わせた演出が印象的だった。万博の夜空いっぱいを花火で彩ったドラマチックな60分間のショーは、きっと多くの人の心を晴れやかにしてくれたに違いない。

Ⓒ万博夜空がアートになる日

一般社団法人 関西花火連合協会(KFA)とは?

大阪・葛城煙火 「一瞬の輝きを一生の思い出に…」1950年、終戦直後の暗い社会に夢を与える事業を展開したいと願い大阪で創業。

奈良・脇坂火薬 大正14年創業。関西全域や東海地区での花火打ち上げを主にし、他にも火薬銃砲類の販売等を手掛けている。

滋賀・柿木花火 燃えかすを減少させたエコ花火の製造・企画販売を手掛け、エコ+キレイな花火を産学官で研究する傍ら、濃い青色花火(ブルーインパルス)や炎神(焚火に入れると、炎の色が七色に変化する魔法の粉)の商品化にも成功している。

和歌山・紀州煙火 和歌山県唯一の花火製造会社。小さな玉から尺玉まで製造しており、テーマパークの音楽花火を手掛けて25年以上。

京都・國友銃砲火薬店 400年以上の歴史を持ち、伝統と革新を融合した独自の技術で日本各地の夜空を縦横無尽に彩っている。