スクリーンの後ろには滑走路!福岡空港ロビーで映画「ブルーサーマル」上映会を開催(レポート)

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©2022「ブルーサーマル」製作委員会

青く澄み渡る大空を舞台に躍動する大学航空部を描いた青春漫画「ブルーサーマル-青凪大学 体育会航空部-」をアニメ映画化した『ブルーサーマル』。3月4日の全国公開に先駆け、福岡の大学生、専門学校生を対象に、飛行機が離着陸する滑走路が見える福岡空港国際線ロビーを利用した日本初の上映会が2月26日に行われた。

雲の下に起こることが多い上昇気流が、ごく稀に青空のもと巻き起こる現象を指す言葉、「ブルーサーマル」。本作はその奇跡のような現象を冠したタイトルに相応しく、グライダーというスポーツを通じて、部員たちが時にぶつかり、時に互いを励まし合い、葛藤しながらも成長していく姿を濃密に描き、主人公の「つるたま」こと、たまきとその仲間たちが空へ懸けるまっすぐな想いを届け、前向きな気持ちにさせてくれる作品だ。

主人公のたまき役には、女優の堀田真由が声優初挑戦。長崎弁を交えながら芯の強さと愛嬌を併せ持つような存在感ある声で瑞々しく、まっすぐに演じ上げた。たまきを航空部に迎え入れる主将の倉持潤役は島﨑信長。たまきと、時にはぶつかり合いながらも成長を見守る先輩・空知大介役は榎木淳弥が、それぞれ好演。さらに、小松未可子や小野大輔といった豪華声優陣が脇を固める。さらに、主題歌・挿入歌を手掛けるのは、ピアノロックバンド・SHE’S。原作を読み込み、アニメチームとのやり取りも重ねながら書きおろした2曲は、いずれも物語とリンクした美しい楽曲。異なる表情の“空”をイメージさせるメロディで、作品を鮮やかに彩っていく。

今回の企画は、コロナ禍によって、授業や部活動・サークルといった出会いの場と機会を失われてしまった学生たちに、前向きに背中を押してくれる映画『ブルーサーマル』を観てもらうことで、大切な仲間と一緒に旅に出かけるような期待感の高まる特別な時間を提供したいという想いから実現した。

閉塞感が漂う昨今、“夢”に向かう旅立ちの場所である“空港”という特別な空間で行われた上映会は、スクリーン後方の大きな窓越しに時折、飛び立つ飛行機が本作とリンクした不思議な感覚。その体験を通して、学生たちも“幸せになれる風(ブルーサーマル)“を福岡空港で体験し、感慨深い表情を見せていた。グライダーを通して、自らと向き合い前へと進もうとするたまきたちの姿は、きっとあなたの気持ちも上昇気流のように押し上げてくれるに違いない。

 

 

作品概要

STORY
高校時代、バレーボール一筋で頑張ってきた都留たまき。大学では、「キラキラな恋がしたい!」と長崎から上京するも、入学早々オールラウンドサークルの体験入部中にグライダーを傷つけてしまい、空飛ぶ部活“体育会航空部”の雑用係をすることに。思い描いていたキャンパスライフとはかけ離れた環境に、最初は不満を抱いていたが、主将である倉持の操縦するグライダーで初めて《空》へ飛び立った瞬間から、一面に広がる空の美しさに魅了されていく。様々な人の想いを乗せて、たまきは大空を翔ける。その先に待つ、過去のトラウマやライバルとの出会い、そして突然の別れ。果たして、《空》に恋した彼女たちは曇り空を抜け、奇跡の上昇気流(ブルーサーマル)に出会うことはできるのか—。

『ブルーサーマル』’22年/日/103分
出演:堀田真由、島﨑信長、榎木淳弥、小松未可子、小野大輔
   白石晴香、大地葉、村瀬歩、古川慎、高橋李依、八代拓、河西健吾、寺田農

監督:橘正紀 脚本:橘正紀 高橋ナツコ
アニメーション制作:テレコム・アニメーションフィルム
製作:「ブルーサーマル」製作委員会
配給:東映
※3/4(金)より全国公開

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