FLYING POSTMAN PRESS

福山雅治、名古屋→東京の弾丸舞台挨拶

  • 東京名古屋

理想の音や映像に追求したひとつの作品
ライブの追体験ではない新しい体感を

 2024年10月13日、長崎スタジアムシティ(長崎県長崎市幸町7-1)のこけら落としとしてジャパネットグループが開催した福山雅治のフリーライブ「Great Freedom」が『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』として、長崎スタジアムシティのクリエイティブプロデューサーでもある福山雅治によって映画化。自身の誕生日となる2月6日(金)より大ヒット上映中だ。

 2月14日(土)のバレンタインデーの日、絶賛ツアー中の福山は、前日・前々日に名古屋公演を終えたばかりというハードスケジュールの合間を縫って舞台挨拶を敢行。この日は名古屋での舞台挨拶後、すぐさま東京へ移動し舞台挨拶を開催するという怒涛の1日。ライブの余韻が色濃く残るなかでの登壇とあって、会場には開演前から高揚感が漂っていた。司会は冒頭、「ライブ会場だと思っていただいて、もうキャーキャー言ったり、ましゃましゃと呼んだり、盛り上がって最後までお楽しみいただければと思います」と呼びかけた。大歓声の中で福山雅治が登場し、客席を見渡しながら第一声として放ったのは、「名古屋、今日は暑いですね。本当にこのステージ上、相当熱いですよ」と笑顔を見せた。物理的な温度以上に、観客の熱量が会場を温めていたことは間違いない。ライブ直後の余韻と、監督・福山雅治が自ら登壇する舞台挨拶の高揚感が交錯する、特別な1日が始まった。


 

──昨日・一昨日と名古屋でのライブはいかがでしたか?

福山 8年ぶりの通常開催だったんですよね。2年前は台風で中止。僕のキャリアの中で初めての中止でした。そしてその前はコロナ禍による制限付き開催。発声OKのフルキャパでソロライブということで、8年ぶりの皆さんの想いと声援がステージそして会場にこだまして、大変熱い2日間でした。

──ライブのエネルギーを感じましたか?

福山 ライブはステージから客席へのエネルギーの放出でもありますが、同時に皆さんからエネルギーをいただいてますからね。走りながら栄養ドリンクを飲んでいる感覚です。

──本作について、SNSでは「これはいわゆるライブの追体験ではない」という感想が紹介されています。

福山 『月光』には、私の理想の音・映像、理想への執着・執念が込められてると思います。今日この場でライブを追体験したり思い出を振り返るのではなく、映画になった作品として、音や映像を浴びる、そして体験していただきたいという思いで制作しました。

 本舞台挨拶の大きな魅力のひとつが、観客との濃密なコミュニケーションだった。事前に寄せられた質問や感想が紹介されるたびに、会場は笑顔と拍手、そして大きな歓声に包まれた。

──ライブではとても盛り上がる大好きな『少年』。今回収録されなかったのはちょっと意外だなと思いました。どのような思いでこの映画に入れる曲を選ばれたのか教えてください。

福山 『少年』は前作のオープニングの印象が非常に強く、今回は『少年』ではなくてもいいのかなと思い、泣く泣くセットリストからはちょっとお休みという選択をしました。削ぎ落とせるものは極限まで削ぎ落として、注ぎ込めるものは最大限まで注ぎ込む。そして、音の一音一音に至るまで何もかもが注がれて、今ここに成り立っている作品です。

──私は学校の先生をしています。動画制作も行っているのですが、作っているうちに次から次へと気になってしまい、編集をやり直したり、別の素材を使った方がいいんじゃないかと考えたり、 頭の中が混乱してしまいます。福山監督は迷いを感じることはなかったですか?

福山 字コンテっていうのは1回外れた時にまた戻れる地図、設計図なんですよ。まず文字で構成を固め、何度も修正する。その上で絵コンテ、動画コンテへと進めていく。最初はやっぱり大幅にオーバーするんで、そこからどんどん詰めていって最終的に仕上げていきました。

──衣装はスタイリストさんと相談して決めていると思いますが、意識していることはありますか?

福山 本番に着用しているのの3倍ぐらいは現場にあるんですよ。一度、全部着て、ミリ単位、センチ単位で詰めて、照明との相性なども考慮しながらチェックしています。

──あっという間にお時間が来てしまいました。

福山 今日はバレンタインデーでございます。1992年2月14日のここ名古屋で『Good night』が誕生しました。『Good night』でヒットの尻尾をつかみ、今に至ります。せっかく名古屋に来たんですから、皆さんとご挨拶せずには帰れないという思いで、本日も舞台挨拶させていただきました。いつも皆さんからいろんなものをいただいて本当にありがとうございます。この後、東京に帰って、せっかく東京駅に行くんだから、そりゃもう丸の内ピカデリーに行くだろうと。東京の方でも弾丸で舞台挨拶してまいります。引き続きこの『月光』、ライブを超えた体験を多くの方に楽しんでいただきたいと思っておりますので、宣伝のほどよろしくお願いします。

 

 

 大興奮の名古屋での舞台挨拶を終えたのち、新幹線で東京へ移動し、舞台挨拶に登壇。まさに“弾丸舞台挨拶”を敢行した福山は、上映後の熱気冷めやらぬ会場で大きな拍手に迎えられた。

──会場にお集まりの皆さんにご挨拶をお願いします。

福山 上映後なので拍手が『HELLO』の拍手になってましたね。ありがとうございます。今日はよろしくお願いします。

──全国の映画館ともライブビューイングでつながっています。

福山 北は北海道から南は九州までありがとうございます。先ほどは名古屋から東京へ瞬間移動してまいりました。

──1日で名古屋と東京を横断されているのに疲れを見せずにすごいですね。

福山 疲れてはいるんですけれどね(笑)。でも見せません。せっかくツアーで名古屋に行っていて、ライブフィルムも上映されているなら名古屋で舞台挨拶をやろうじゃないかと。そして帰りに東京駅を通るんだったら東京でもやろうじゃないかということです。

──Xでは様々な感想が寄せられていて、〈ライブフィルム『月光』、全人類見てくれ〉と漫画形式で投稿されている方もいらっしゃいます。

福山 僕もそう思ってるけど、僕が言い難いことを言ってくれて有難いです。

──〈福山さんの脳内にある理想の音、理想の映像を限りなく再現しようとしている映画〉という投稿もあります。

福山 120点です! むしろ関心がない方に観てもらいたいですし、関心がある方にはより深く楽しんでいただきたいですね。

──〈HELLOから涙が頬を伝った〉〈福山雅治の人生が濃縮された2時間だった〉〈宮城の映画館ほとんど満席!〉という声も。

福山 ほとんど(笑)? ライブフィルムが広まっていて嬉しいです。

──本作はライブフィルム第2弾となりますが、第1弾と比べていかがでしたか?

福山 1作目は正直、ライブフィルム自体に懐疑的でした。ライブの追体験ならこれまでも作ってきたので。でも作ってみたら、ライブという素材をベースにした“全く違う作品”になり、鑑賞ではなく体験していただく作品にできるということが分かりました。

──出身地の長崎を生かしたドローンによる空撮や街の風景が物語に織り込まれていたり、Dolby Atmos®による音響表現も使用されています。

福山 1作品目と比べると出発点からして全部違ったと思いますね。Dolby Atmos®は前からだけでなく後ろからも音が来る。ライブ会場のようでもあり、ライブ会場以上の臨場感が出せる。人間の五感を少し“騙す”ような、アトラクションのような体験です。どの曲もいろんなことをやっていますが、特に『Popstar』は実際には目の前に文字は出てこないけれど、脳内で再現しているものをあえて表現しています。

──劇中には福山少年の部屋を再現したセットも登場します。

福山 15歳のとき、皿洗いのアルバイトで購入したギターを実際に使用しました。そのギターとともに上京したんですけど、壊れるかもしれないと思って、同じものをヤフオクで2、3本購入しました。私物のロボットランプも持ち込んだので、細部に宿る存在感がリアリティを生んでいると思います。

──最後に、会場そしてライブビューイングの皆さんへメッセージをお願いします。

福山 ライブフィルム『月光』は公開したばかりです。そして私はこの公開とともに57歳になりました。18歳で上京してからおよそ40年後、故郷・長崎でのライブを映画として公開する未来は想像していませんでした。でも、理想の音や理想の映像への執着と執念が詰まった作品になっていると思います。ぜひ、このライブフィルムに没入して、鑑賞ではなく体験を体感してください。


『FUKUYAMA MASAHARU LIVE FILM@NAGASAKI 月光 ずっとこの光につながっていたんだ』

https://www.fukuyamamasaharu-livefilm.com/gekko/

2026年/118分/日本

監督 福山雅治
出演 福山雅治、柊木陽太
配給 松竹

大ヒット上映中

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