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北川景子、映画『ナイトフラワー』で関西に凱旋

  • 関西

監督とキャストが一丸となって
魂をぶつけ合った作品

 トランスジェンダーの主人公と少女の絆を描き大きな話題となった『ミッドナイトスワン』(’20)で第44回日本アカデミー賞最優秀作品賞に輝いた内田英治監督が原案・脚本・監督を手掛けた最新作『ナイトフラワー』が11月28日(金)より公開となる。内田英治監督自ら“真夜中シリーズ”と銘打つ本作は、借金取りに追われながら東京へ逃げてきた母親が、ふたりの子どもの夢を叶えるためにドラッグの売人になることを決意し、危険な世界へと足を踏み入れていく衝撃のヒューマン・サスペンスだ。公開に先駆け、主人公・永島夏希を演じる北川景子が地元・関西に凱旋。劇中では全編関西弁で演じていた北川が、大阪の思い出や撮影の裏話、公開を直前に控えた現在の心境を語った。


 

──今日は観客の皆さんが色とりどりのペーパーフラワーを手にして、北川さんの登壇を心待ちにしていました。

北川 ありがとうございます!華やかで嬉しいです!実は舞台挨拶で大阪に来るのは8年振りなので、今日は大阪の皆さんにお届けできるのを楽しみにしていました。

──大阪での思い出を教えてください。

北川 学生時代はショッピングモールにあるゲームセンターのプリクラによく行っていて、今でも訪れる度に懐かしいなと思いますね。あと、大阪に帰ってきたら一度は必ず粉もんを食べます。自宅にもたこ焼き機があるので、家族でもよくたこ焼きを食べますよ。

──今回、北川さんが演じるのは、ふたりの子どもを抱え、借金取りから逃れるために東京にやってくる母親役ですが、ご自身もふたりの子どもを持つ母親でいらっしゃいます。

北川 夏希はいろいろな事情を抱えながらも、真面目に一生懸命子どもに向き合うお母さん。子どもが食べたいと言った料理を用意したり、好きな習い事をやらせてあげたいという気持ちは、母親になったからこそ理解することができました。あと、夏希が地球儀を作るパート中にブチ切れるシーンがあるのですが、そこは思いっきり感情を爆発させました。

──共演者の皆さんはいかがでしたか?

北川 夏希に協力する多摩恵役の森田さんは、半年以上のトレーニングで7キロ増量したそうで。格闘シーンは客席から見ていて本当に胸を鷲掴みにされました。娘役の結美ちゃんがバイオリンを弾くシーンも思わず泣いてしまいます。(サトウ役の)渋谷さんの貫禄もすごいですよね。普段の渋谷さんはすごくフレンドリーで優しいのですが、本番になると怖くて。サトウに全財産の小銭を渡すシーンも、手が震えてしまいました。佐久間さんもテレビで普段見ている印象とは違うので、ぜひ楽しみにしてください。

──映画冒頭には、夏希の熱唱シーンもあります。

北川 元々歌が苦手だったので、歌唱シーンは私自身もやけくそになって歌っています(笑)。内田監督から歌うとは聞いてなかったので、台本を読んで驚いて、ひとりカラオケで練習しました。

──関西弁は問題なく?

北川 関西弁の台詞はネイティブですから余裕でした。私は兵庫出身ですが、役は大阪出身の設定なので、練習して撮影に挑みましたが、自然体で演じられたのはよかったです。

──あっという間にお時間が来てしまいました。

北川 時間が全然足りない!今回、関西で頑張る母親の役を演じましたので、こうして関西に帰ってこられて嬉しかったです。お花で出迎えていただき、感動しました。監督とキャストが一丸になって魂をぶつけ合って作った映画です。明日から周りにいる人との時間を大切にしようと思ったり、温かい気持ちになれると思います。もし面白いと思っていただけたら、ぜひ、広めてください。


『ナイトフラワー』

https://movies.shochiku.co.jp/nightflower/

2025年/124分/PG12/日本

原案・脚本・監督 内田英治
音楽 小林洋平
エンディングテーマ 角野隼斗「Spring Lullaby」(Sony Classical International)
出演 北川景子 森田望智 佐久間大介(Snow Man) 渋谷龍太 / 渋川清彦 池内博之 / 田中麗奈 光石研
配給 松竹

11月28日(金)全国公開

©2025「ナイトフラワー」製作委員会