CINEMA
『おいしくて泣くとき』大阪凱旋
- 関西
初恋、家族、友情… 30年にわたる様々な愛の形を劇場で
“人を想う優しさ”をまっすぐに描き、多くの読者の心を震わせた『おいしくて泣くとき』(森沢明夫著)が実写映画化。森沢の著書『大事なことほど小声でささやく』(22)でも監督を務めた横尾初喜がメガホンをとり、なにわ男子のメンバーである長尾謙杜が主人公の心也役を演じ、劇場映画初主演を果たした。そしてヒロインには活躍目覚ましい若手俳優・當真あみ、心也の父・耕平役には安田顕、30年後の心也役にはディーン・フジオカと豪華キャストが名を連ね、一生に一度の切ないラブストーリーを紡いでいく。
幼いころに母親を亡くした心也と、家に居場所がない夕花。同級生のふたりはひょんなことから「ひま部」を結成、孤独だったふたりが互いに距離を縮めていく。しかし、ある事件をきっかけに夕花は姿を消してしまう。行き場のない想いを抱えたまま、交わした約束を胸に彼女を待つ心也。突然の別れから30年、明かされる彼女の秘密。その秘密を知った時、あなたもきっと涙するー。
主演の長尾にとっては地元凱旋となる大阪で、公開直前イベント・舞台挨拶を実施。主演の長尾謙杜、ヒロインの當真あみ、横尾初喜監督がサプライズ登壇し、作品への想いや撮影現場でのエピソードなどを語った。
公開直前イベント
開始30分前に登壇告知という平日のゲリライベントにも関わらず、大阪・アメリカ村のランドマークである三角公園には約1000人が集まり、RIBIAオープンステージに3人が姿を見せると会場からは大歓声が巻き起こった。
──地元・大阪の思い出はありますか?
長尾 ほぼ毎日この辺で遊んでいたので、イベントとして登壇できることが、すごくエモいです。
──高校生の心也を演じていかがでしたか?
長尾 自分の学生生活を思い出しながら演じました。心也はとてもピュアで正義感が強い子なので、心也に教わったところもありました。
──長尾さんと當真さんが醸し出す心也と夕花の自然な空気感が素敵でした。
横尾監督 順撮りの撮影だったので、最初は初めましてで本当にぎこちない2人から始まりましたね。
長尾 (2人の距離が縮まっていく様が)いい感じで作品にも出ているんじゃないかなと思います。
當真 長尾さんは年齢も芸歴も先輩なので、少し緊張はあったんですけど、撮影の雰囲気を和ませるために話しかけてくださって本当に助けられました。
──あっという間にお時間が来てしまいました。改めて、作品の魅力を教えてください。
長尾 皆さんが経験したことがあるような、初恋であったり、大切な人を想う気持ちであったりが繊細に描かれている作品です。初恋の“愛”、家族からの“愛”、友情の“愛”…。30年間にわたるいろんな愛の形が見られる素敵な作品だと思います。
當真 長尾さん演じる心也と私が演じる夕花、それぞれ抱えているものがあってあと1 歩前に踏み出せない。心につっかえたものがあるんですけど、それを乗り越えていく部分が感動ポイントかなと思います。
舞台挨拶
場所をなんばパークスシネマに移して行われた舞台挨拶の会場には、先ほどのアメ村のイベントに参加していたという観客もおり「ここまで走って来られたんですね! おつかれさまです」とねぎらいの言葉をかける場面も見られた。
──劇場長編映画初主演作を引っ提げての大阪凱旋舞台挨拶を迎えた今のお気持ちはいかがですか?
長尾 公開が近づいてきてちょっと緊張しますね。こうやって皆さんも楽しみにしてくださってたのが今実感できてすごく嬉しいです。
──監督は5年前から企画を進めていたんですよね。
横尾監督 まさにコロナの時期でなかなか動けなかった頃にこの原作を見つけました。やっと皆さまに観ていただけるということでとても感慨深いです。やっぱり中心となるのは心也と夕花の高校制時代の物語なので、とにかく本読みのときから長尾さんと當真さんと会話をたくさんしながら、おふたりと一緒に旅をするような気持ちで作り上げていきました。
──劇中のキーアイテムである“幸せを運ぶ”四つ葉のクローバーにちなんで、「幸せだなと感じるとき」を教えてください。
横尾監督 「家族といるとき」ですかね。先ほど、5歳の息子から「『おいしくて泣くとき』のポスターを見つけた」とボイスメッセージが届きまして。すごくほっこりした気持ちで今ここに立っています。
當真 「誰かと他愛もない会話をしている時間」です。友だちだったり、家族だったり、お仕事関係の方だったり…何を話していたんだろうって後から思い出せないぐらい、本当に他愛もない会話。そういう時間があるのが幸せだなと思います。
長尾 やっぱり「メンバーといる時間」はすごく幸せです。個人でお仕事をさせていただいた後、メンバーに会うとほっこりします。今、映画館で僕らがこの作品で着た衣装を飾っているみたいで、メンバーの丈くん(藤原丈一郎)がその写真を撮ってきてくれたり、今日も朝の情報番組に出させてもらった時の写真を送ってくれたり、温かい幸せを感じています。
舞台挨拶の終わりに、ヒロイン・夕花の弟役を演じた矢崎滉が、作品を観に会場に来ていることを監督が明かすと「こっち来たら?」という長尾の一声で壇上へ。撮影の思い出を聞かれ「みんなと話せたのがやっぱり楽しかった」と初々しく答える姿に、長尾、當真、監督全員の笑みがこぼれる中フォトセッションが行われ、イベントは大盛況のうちに幕を閉じた。
映画『おいしくて泣くとき』
https://movies.shochiku.co.jp/oishikute-nakutoki/
2025年/G/日本
原作 | 森沢明夫「おいしくて泣くとき」(角川春樹事務所刊) |
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監督 | 横尾初喜 |
出演 | 長尾謙杜 當真あみ 水沢林太郎 芋生悠 池田良 田村健太郎 篠原ゆき子 安藤玉恵 美村里江 安田顕 ディーン・フジオカ |
配給 | 松竹 |
©2025 映画「おいしくて泣くとき」製作委員会