ART
「鈴木敏夫とジブリ展」愛知展が開幕
- 名古屋
鈴木敏夫のこれまでを形作った作品から 「ジブリ誕生の秘密」を紐解く
現在、「鈴木敏夫とジブリ展」が愛・地球博記念公園 体育館で開催中だ。日本全国を巡ってきた本展も、いよいよご本人が生まれ育った地、愛知でフィナーレを迎えることに。
7月11日(金)に行われた開会式にはスタジオジブリ鈴木敏夫プロデューサーが登壇。「振り返ってみると、宮さん(宮﨑駿)と初めて話したのは1978年5月。もう47年も経つんですね。自分でもびっくりしました。47年間、1人の人間とちゃんと付き合ったということは、多少誇ってもいいんじゃないかと思います。ちなみに僕は、愛知県名古屋市昭和区元“宮”町出身です。宮﨑駿の“宮”と同じ漢字なんです。しかも、母方の祖母の名前が「みや」。人間には運命があるものですね」と語った。
本展では、鈴木プロデューサーが幼少期からこれまでに摂取し、収集してきた約8,800冊の「本」、10,000作品の「映画」、そして「音楽」を展示。鈴木プロデューサーの人となりや、血肉としてきた作品群から「ジブリ誕生の秘密」を紐解く構成となっている。
開会式の会場にもなった愛知展限定の湯屋とその周りの街並みを再現した空間は鈴木プロデューサーの注文で作られたそう。時間が進むにつれ日中の光から夜の怪しい照明に変化していく巨大な建物を背景に写真を撮ったりと、まさに映画の舞台を体感できる。さらに中日ドラゴンズコーナーでは秘蔵コレクションを公開するなど、フィナーレにふさわしい、充実の内容だ。会場が広く、ゆったりとした空間になっているので、じっくりと展示を見ることができるのも愛知展ならではの嬉しいポイントの一つ。
また、ジブリパークのある愛・地球博記念公園内での開催ということもあり、ジブリパークの入場券とセットに特別チケットも販売されている。ジブリの世界に浸る1日を過ごすことができるこの機会、ぜひ足を運んでみては。
「鈴木敏夫とジブリ展」
会場 | 愛・地球博記念公園 体育館 |
---|---|
会期 | 7月12日(土)~9月25日(木) |
休館日 | 火曜日(※ただし9月23日(火・祝)は開館、翌9月24日(水)は休館) |
開館時間 | 9:00~18:00(入館は閉館の30分前まで) |
主催 | スタジオジブリ、中日新聞社、愛知万博20周年記念事業実行委員会 |
©2022 Hayao Miyazaki/Toshio Suzuki