MONTHLY COVER ARTIST SPECIAL INTERVIEW

ゲスの極み乙女。

アンチテーゼを声高に叫ぶのはあまり粋じゃない
あえて明確にせず、聴いた人が自分で感じるものにした

前作『好きなら問わない』からおよそ1年半、ゲスの極み乙女。待望のニューアルバム『ストリーミング、CD、レコード』が完成した(5/1より全曲配信中)。音楽を取り巻く環境の変化をダイレクトに表した斬新なタイトルに加え、その中でも新しい挑戦をいくつも試みた今作についてメンバー4人に語ってもらった。

『ストリーミング、CD、レコード』、
そもそもこんなタイトルを付ける人いない(笑)

フルアルバムとしては5枚目となる今作『ストリーミング、CD、レコード』はこれまでと趣向の異なるタイトルが印象的ですが、どういった経緯で決められたんですか?
川谷絵音(以下:川谷)「僕の独断と偏見です(笑)。いつ頃決めたっけ?」
ほな・いこか(以下、いこか)「全然記憶にないなぁ」
ちゃんMARI(以下:MARI)「(LINEを見返して)あ、去年の9月ですね。その時に仮の曲目も一緒に届いたんです」
川谷さんがこのタイトルにしようと思った理由は?
川谷「いろいろ考えてはいたんですけど、その中で、既存のやり方みたいなものを今回はすべて止めようと思ったんです。それこそタイトルであれば、前作の『好きなら問わない』とか『魅力がすごいよ』(1stフルフルアルバム)のように、漢字とひらがなを組み合わせるのが僕らの特徴だったと思うんですけど、そこをまずは止めてみようかなって。『ストリーミング、CD、レコード』はこれまでのそういうのとは明らかに違うし、そもそもこんなタイトルを付ける人いないだろうなって(笑)」
既存のやり方を手放して新陳代謝をするというのが、今の川谷さんのモードだったんでしょうか?
川谷「そうですね。僕らもメジャーになって6年目で、既にひと通りのことを経験しちゃったので。もちろん常にアップデートはしていくんですけど、そこで自分たちが感じている面白さの差異って、聴いている人たちはわからないことだったりするんですよ。その時点でリスナーを突き放しちゃっている気がして。今回はちゃんと変化を感じてもらえることをしたいと思ったんです」
アルバムのタイトルと同時に仮の曲目も送られてきたとおっしゃっていましたが、それがそのまま収録曲になっているんですか?
休日課長「いや、今とは全然違ってましたね」
川谷「制作途中で削られていった曲もありますね。もともとあったのは『秘めない私』『ドグマン』『蜜と遠吠え』『透明な嵐』『フランチャイズおばあちゃん』くらい。あとはタイトルを決めてから作り始めました」
送られてきた曲目の中で、みなさんが一番気になったのはどれでしたか?
MARI「『キラーボールをもう一度』と『私以外も私』ですね、やっぱり」
休日課長「タイトルがね。既に『私以外私じゃないの』と『キラーボール』って曲があるから」
MARI「どうやってオマージュするんだろうって想像してました」
川谷「あと、『マルカ』とかもそうじゃない? カタカナ3文字はみんな気合いが入るタイトルなんですよね(笑)」
休日課長「確かに。“今回はどんな感じで来るんだろう?”みたいなのはあったかもしれない。しかもこういうタイトルの曲は、毎回しっとりで良い曲ってイメージがあったけど、全然想像もしない方向に行ったしね」
MARI「そういえば、しっとりした曲ってないね?」
全体的にグルーヴィですよね。
川谷「今回は意図的にしっとりした曲は作ってないんです」
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