2009/04/08

……3月16日、ソロ活動を経ての久しぶりの全国ツアー『スキマスイッチTour’09“ダブルス”』の仙台公演がZepp Sendaiで開催された。大橋卓弥(Vo.G)、常田真太郎(P.Cho.etc…)の二人からなるユニット、スキマスイッチ。昨年はスキマスイッチとしての活動と並行して、アーティストとしてのスキルアップのため互いにソロ活動を行い、結成10周年の今年、新曲「雫」にて満を持しての始動。5月13日にはNEW SINGLE「虹のレシピ」のリリースも決定した。
今回が約2年ぶりとなった仙台でのライヴは、二人きりのアコースティック形式で行われ、各々のソロを経ての更なる進化を感じさせる内容だった。
18:00・・・Zeppの前はファンたちでいっぱいだった。女性が多いように感じたが、中には2階席で親子で見に来ているファンもちらほら。ステージにはブリキの機械ような美術セット。そこにピアノとギター、ドラム。そしてスキマスイッチとの久々の再会を心待ちにしているファンの暖かな表情。
19:00・・・開演とともに2人が登場し、会場がどっと沸いた。
モニターにひとつの自販機が映し出され、ある一人の男性が自販機でボトルを買う。出てきたボトルには「SENDAI」の文字。続いて「OHASHI TAKUYA」「TOKITA SHINTARO」、そして最後に「スキマスイッチ」の文字に、この瞬間を心待ちにしていた会場のファンは大興奮。
常田のどこか懐かしいような、きれいなピアノの演奏が始まり、全員が聴き惚れた。そこに大橋の力強くやさしい、歌声が混じり合い、一気に惹き付ける。なんて楽しそうに歌うのだろう、なんて楽しそうに弾くのだろうと、鳥肌がたった。そこにはソロ活動を経て、ひとまわりもふたまわりも進化を遂げた、ある種、新たなスキマスイッチがいることに気づく。暖かい拍手と共に、明るい『ふれて未来を』が始まる。ファンが手拍子し、スキマスイッチが歌う。ファンが「おかえり」と言っているかのように、そのタイミングはバッチリだった。続いて、ヒット曲『全力少年』。新たなスキマスイッチが歌う、『全力少年』は爽快感を増していた。
大橋卓弥(以下O)「ダブルスへようこそ~!! 近いですねぇ~♪ゆっくりやろうと思ってたんだけど、思いのほか先へ先へいっちゃって(笑)。 ゆっくりいきます♪」
常田真太郎(以下T)「みんな“休め”の姿勢だからね(笑)」
おもしろいトークが繰り広げられ、久しぶりに友人に会ったかのような暖かい空間が出来上がり、全員が笑顔だった。そして3曲目『メロドラマ』。間奏中、大橋が「仙台~~!!」と叫び、続いて、リズミカルな『フィクション』。そして、やさしく力強い『桜夜風』に静かに聴き入る。6曲目の『さみしくとも明日を待つ』で、大橋の情熱的な叫びが響き渡った。
O「ありがとうございます!」
大橋がドラムの位置へ。大橋がドラムを叩きだし、会場は「おぉ~!!」と湧く。そして叩くのを止めた後も何故か大橋のドラムがなり続け、会場のファンの表情は「?」に。・・・実は、大橋の演奏を、常田が足下の録音機のペダルを踏んで録音していたのだ。
ファン「すごぉお~い!!」
T「そんなすごくない!! 踏むだけ!!(笑)」
そしてその録音したドラムのリズムをリピートして流し、そのドラム音とともにピアノとギターが入る。「1、2、3」の声で『糸の意図』がはじまる。2人なのに3つの楽器の音がするという新感覚。続けて8曲目の『ボクノート』。暖かく切ない音がしみこんできた。
T「みなさん、元気良いっすね!ものすごく(笑)」
ファン「ヤバーい!!」
T「いまの“ヤバい”は絶対“ヤヴァい”だったね(笑)」
O「そういえば、仙台では“みかさの鞄”が流行っているとか(笑)。仙台だけ・・・ダサイって言ってたんだけど(笑)」
T(ピアノで“ガーン!”という音)
O「でもやっぱりずんだはうまいね~。あと蔵王チーズ! この2つがあれば無人島でも生きていける(笑)」
T「蔵王に行ったほういいんじゃない?(笑)」
O「でもねぇ、仙台は僕らの地元に似てる気がする。名古屋の県民性っていうか、全部名古屋で事は済ます、みたいな(笑)。そういうところない? あとは大学は東京に行っても就職は地元みたいなね(笑)」
他にもファミコンの話や、色々な話で盛り上がっていた。ここで9曲目『水色のスカート』で“録音ドラム”が登場。次にデビュー曲の『view』。11曲目の『ガラナ』では手拍子が始まりサビでは全員がジャンプをしながら手拍子! 大橋の「仙台ぃい~!!」の声に「Yeah~!!」と会場は最高潮。会場が完全にあたたまったところで、
O「しっとりとした曲を届けたいと思います。・・・今日は本当にどうもありがとう」
彼らのやさしくあたたかな声を聴きながら、思わず涙が。会場を見回すと、みんなが涙を流していたり、時間の早さに気づき、噛み締めるように聴き入っていた。そしてラスト、「雫」。まるで“旅”のような曲だった。スキマスイッチのこれからの未来の“旅”を直感したラスト。挨拶を終え、2人がステージから下り、それでも尚、会場では大きな拍手が止まることなく続いていた。・・・数分後、その拍手に答えるかのように、再び彼らがステージに現れた。そしてお待ちかねのアンコール。『小さな手』。心に染み渡る切なくあたたかいラブソングが会場を包む。
O「今日は思い出に残る1日でしたね。」
T「ものすごい汗!(手をふきながら)」
O「ライヴハウスもいいね! もっと小さい所でもやりたいね。あとはバンドでのライヴもいいし」
T「昼間っからやるとかね(笑)。ダンサーも入れて(笑)」
そしてアンコールラストは5/13にリリースされる「虹のレシピ」。
O「お互いにソロを経て初めての2人で。今回は作り方も変えました。実際のCDはカラフルな曲になっていますが、CDを出す前に、先に2人バージョンを! 別のものとして聴いてほしいかなって」
T「(俺の事)忘れてな~い? MCにも慣れちゃって1人でペラペラペラペラ!(笑)」
O「ステージでダメだしされるとは思ってなかった(笑)!!じゃあちょっと言ってやって下さいよ!」
T「・・・良い曲ですよ!(笑)」
―― アンコールラスト。
O「・・・新曲やるぞぉおーー!!仙台ぃいいーー!!」
ファン「ワァアアーーー!!」
彼らとファンとの掛け合いの後、『虹のレシピ』が始まった。日常をカラフルに歌った、元気が出てくるようなとても明るい曲だった。会場との「NaNaNa~♪」というセッションがたまらなく爽快で、心地の良い暖かい空間が出来上がっていた。ラストの曲が終わると、彼らは会場へ深々と何度も礼をし、手を振り続けてい
た。会場が“ありがとう”という気持ちに満ちあふれていた。ライヴが終わり、少しお話をさせていただいた。「本当に今日は色々なことがありました。「おかえり」と言ってもらえたのがすごく嬉しかったです。カタチにとらわれず、色々なことをしていきたい」と、笑顔で話してくださったスキマスイッチのお二人。どんなときも笑顔が素敵な方々だ。これからも彼らの音楽をずっと聴いていたい、もっともっとたくさんの人に聴いてほしいと感じた。ここ、仙台を地元のように愛していてくれる彼らを、もっと応援していこう!と。とても暖かく、たくさんの元気と希望のある素晴らしいライヴだった。スキマスイッチ、本当にありがとう。
『虹のレシピ』/スキマスイッチ
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