エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 名古屋版

2018/11/06

12月26日(水)・27日(木)愛知公演が刈谷市総合文化センターにて上演!舞台『ロミオとジュリエット』でジュリエットを演じる森川葵が語る「本作を通して見えてくる、シェイクスピア作品の新たな魅力」

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W・シェイクスピア作『ロミオとジュリエット』を宮藤官九郎が、今まで誰も見たことのない、斬新で、しかし普遍的な悲喜劇として再構築する舞台『ロミオとジュリエット』。ロミジュリ史上、最珍傑作が誕生した。

本作を通して見えてくる、シェイクスピア作品の新たな魅力とは—。舞台初出演にして、ヒロインのジュリエット役を演じる森川葵に話を聞いた。

 

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−本作が初舞台にしてヒロインのジュリエット役ですね。どんな心境ですか?

「宮藤さんの作品はドラマや映画でも出演させていただいたのですが、まさか舞台でもご一緒できるとは思ってもみなかったので、率直に嬉しいなと思っています」

 

-『ロミオとジュリエット』と言えば悲劇のイメージですが、宮藤さんの演出だと、一筋縄ではいかないのでは?

「やはり『ロミオとジュリエット』なので悲劇ではありますが、笑える部分もたくさんあって。稽古中、ジュリエットの出番が無く、他の人の演技を見ているだけの日もあるのですが、それでもなぜか疲れているんです。どうしてだろうと思い返してみると、笑い疲れでした(笑)。そのくらい笑いどころも多いです。シェイクスピアの作品は難しそうなイメージがあると思いますが、この舞台を観てもらえばきっと他の作品も観てみたいと思ってもらえるんじゃないでしょうか」

 

-森川さん自身もシェイクスピアの印象は変わりましたか?

「やはり難しそうだとか、ストーリーを事前に知らないと舞台を観てもよくわからないだろうなという印象があったのですが、宮藤さんの紐解き方だすごくわかりやすくて。宮藤さんの演出を見ていて、意外とシェイクスピアも悲劇だけど、笑いの要素も入れながら書いていたんじゃないかなと思うようにもなりました」

 

-現在稽古中とのことですが、苦労していることはありますか。

「宮藤さんが、稽古をしている最中に小ネタや動きのアイデアをたくさん出してくれるんです。まだセリフもあまり入っていない状況の中、宮藤さんのアイデアがどんどん加わっていくので、付いていくので精一杯です。宮藤さんも私が初舞台だとわかっているので、私に対しては手加減してくれていて、一通り終わってから、アドバイスをくれるのですが、三宅弘城さんや皆川猿時さんなど、舞台に慣れている方たちにはその場でアイデアを伝えて、皆さんはそれに対応されていて。私にはまだ、そこまでの瞬発力がないので、たくさん学ばせていただいています」

 

-映像作品と舞台、演じる上での違いはありますか?

「これまで映像作品ではすごく声を張ってお芝居するということがそんなになかったのですが、舞台では相手が近い距離にいるのに大きな声でセリフを言わなければならないというのが大きな違いです。なので、まずは大きな声を出すということを意識していて、小柳友さんに稽古場で発声練習を手伝っていただいたりしています」

 

-ご自身が演じるジュリエットについての印象はいかがですか?

「『燃えすぎだろ!』と(笑)。出会って数日で恋に落ちて結婚して、お互いのために死んでしまう。十代の恋にしてはちょっと激し過ぎないですか? ジュリエットは一人語りの中でも他人とのやり取りの中でも全ての感情を口に出して言ってしまう。普通ならば言わなくても行動でわかるということでも、全て言ってしまいます。私は自分の中に秘めるタイプなので、ジュリエットの立場になったとしても、きっとジュリエットのような行動に出ることはできないですね。さらに、ジュリエットはロミオと一緒にいても一人で話していることもあるくらい一人語りが多くて。それは感情を込めすぎると冗長なものになってしまうので、もちろん感情は込めつつ、言葉遊びを楽しむことに重点を置くようにしています。翻訳家の松岡和子さんが稽古場に来てくださった時に『役を深めるな』とアドバイスを残していってくれました。なので、ジュリエットの役を深めるというよりは、セリフの回し方や、普段ならしないような言葉の使い方を楽しむという方にシフトしました。セリフはほぼ松岡和子さんの翻訳のままなのですが、意外と翻訳のままでも、『ここでそんなこと言う?』思うようなセリフがあって。宮藤さんは『これ、俺が書き加えたと思われるんだろうな…』とよく言っています(笑)」

 

-古典の戯曲ですが、宮藤さんのようなテイストがもともと入っているのですね。

「意外と『これはウケ狙いなのか?』と思うセリフはいくつもあります。特に感情は入れず、ただ与えられたセリフを読むという本読みを2、3回したのですが、読んでいるだけで何故か笑えるんですよ。あのメンバーだからというのもあるかもしれませんが(笑)」

 

-特に三宅さんのロミオ役は意外なキャスティングでした。

「ロミオは出番が多く出ずっぱりなのですが、三宅さんは全く手をぬかないので、稽古中でも汗びっしょりになっていらっしゃいます。キスシーンの稽古の後などは「ごめんね、汗びっしょりになるけど、ごめんね」って何度も謝ってくださって、申し訳ない気持ちになりました(笑)」

 

-今作で舞台に初挑戦され、今後さらに女優として活躍されていくと思いますが、今後のビジョンを教えてください。

「正直、まだ見えていないところがあります。いろんなタイプの役を演じさせていただいてカメレオン女優とおっしゃっていただいたりするのは、本当にありがたいです。様々な役を演じてみたいし、周りもやらせてみたいと思ってくださっているようで。それはそれでいいなと思う反面、単純に自分の行き先が決まっていないからなのかもしれないなとも思っています。なので、将来的にはもう少し自分の強みのようなものを見つけていきたいです」

 

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【STORY】

昔々、ベローナの街にキャピュレット家とモンタギュー家という二つの旧家があり、この両家は代々お互いを仇だと思っていがみあっていた。キャピュレット家にはジュリエットという一人娘がおり、モンタギュー家にはロミオという一人息子がいたが、この二人は舞踏会で出会い、恋に落ちてしまった。お互いが仇の家の出身だとわかっても二人の想いは変わらず、両家の仲直りを願うロレンス神父に秘密の結婚式を挙げてもらい、夫婦となった。しかしジュリエットの従兄弟ティボルトにケンカをふっかけられたロミオは、自分の代わりにケンカを買った親友マキューシオを殺され、理性を失ってティボルトを殺してしまい、ベローナから追放される。ロミオの追放を嘆き悲しむジュリエット。彼女には、パリス伯爵との縁談があり、キャピレット夫妻は何とかこの縁談をまとめたいと思っていた。しかし、すでにロミオと夫婦の誓いをたてたジュリエットはパリスとの結婚を断固として拒む。両親はジュリエットの頑なな態度に腹を立て、言う事をきかないのなら勘当だと言い放った。事情を話すこともできず、孤立して追い詰められたジュリエットはロレンス神父にすがりついた。ロレンス神父は、「仮死になる薬によって死んだと思わせて霊廟に葬られ、目覚めた時に迎えに来たロミオと二人でべローナから逃げる。」という計画を提案するが——。

 

『ロミオとジュリエット』

■日時/2018年12月26日(水)、27日(木)各日19:00開演 ※開場は開演30分前

■会場/刈谷市総合文化センター 大ホール

■主催/メ~テレ、メ~テレ事業、刈谷市・刈谷市教育委員会・刈谷市総合文化センター(KCSN共同事業体)

■製作/株式会社M&Oplays

 

◇原作/W・シェイクスピア

◇翻訳/松岡和子

◇脚色・演出/宮藤官九郎

◇出演/三宅弘城、森川葵、勝地涼、皆川猿時、小柳友、阿部力、今野浩喜、よーかいくん、篠原悠伸、安藤玉恵、池津祥子、大堀こういち、田口トモロヲ

 

●料金/S席8,500円 A席6,500円(全席指定・税込) ※未就学児入場不可

U-25チケット4,500円(税込)

※U-25はメ~チケにて前売りのみ取り扱い

(観劇時25歳以下対象・座席数限定・当日指定席券引換・要本人確認書類)

 

【お問合せ】

メ~テレ事業 052-331-9966(祝日を除く月-金10:00~18:00)

 

前売りチケット好評発売中!

 


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