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フライング・ポストマン・プレス 名古屋版

2018/09/28

本日公開!『散り椿』舞台挨拶に、主演岡田准一と木村大作監督が登壇

本日公開の映画『散り椿』。本作は、木村大作ならではの圧倒的な自然描写と侍として生きる男の闘い、そして男と女が惹かれ合い、想い合い、労り合っていくラブストーリー。今までの時代劇とは一線を画す新しい時代劇は、第42回モントリオール世界映画祭審査員特別賞を受賞した。

 

 

 岡田くん★IMG_1732監督★IMG_1943

 

ミッドランドスクエアシネマで行われた舞台挨拶に、主演岡田准一と木村大作監督が登壇した。完成披露試写会から全国各地を回った地方キャンペーンは名古屋が最終日ということで、2人の作品への熱い想いが聞ける最後のチャンスに会場は興奮で包まれた。

 

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岡田:今まで全国を回ってきて最後に名古屋の皆さんに観てもらえて嬉しいです。大作さんの「美しい時代劇を撮りたい」という思いから、この『散り椿』という艶っぽい時代劇が完成しました。時代劇が初めてという方も観やすい作品に仕上がっていると思います。ぜひ「でら良かったよ!」と多くの人に広めていただければと思います。「でら」で合っていますか?

 

—日常的にはあまり使わないかもしれません(笑)。

 

岡田:あ、言わないですか(笑)。僕の勝手なイメージですね。

木村監督:もう一度劇場へ足を運びたくなる作品に仕上がっています。映画は多くの人に観ていただいて評価されるものです。だから、観終わったらぜひ宣伝のほどよろしくお願いしますね(笑)。

 

 

—第42回モントリオール世界映画祭審査員特別賞受賞おめでとうございます!

木村監督:朝9時に電話があって、受賞の知らせを聞きました。「スタッフやキャストみんなでとった賞なので嬉しいです」とコメントしました。この受賞は『散り椿』をより多くの方に知っていただける素晴らしい機会になったと思います。

岡田:受賞が決まって最初に思ったことは、「大作さんは授賞式のために海外に行くのかな?」ですね(笑)。そしたら大作さんは「タバコが吸えない場所には行きたくねぇ」と言って、本当に行かなかったんです(笑)。『散り椿』は、美しい絵画が連続するような映像をもっているので、それが海外から評価されたことは、時代劇ファンとしても作り手としても嬉しかったですね。

 

 

—オファーをいただいていかがでしたか?

岡田:大作さんとお仕事をさせていただけるなんて光栄だなと思いました。原作の葉室麟さんは、僕が最優秀助演男優賞をいただいた映画『蜩ノ記』の原作も書いてくださっていたので、またご一緒できることにワクワクしました。

 

 

—木村監督作品として3本目が「時代劇」。驚かれた方も多いと思います。

木村監督:僕は、自分の監督した作品が多くの人のもとへ届かなかったら、監督としてのその先は無いという覚悟をもって映画を撮っています。時代劇に登場する武士も、自分の核を決めて行動していたと思います。この2つの精神性は通じるところがあります。原作『散り椿』の中で、岡田さん演じる瓜生が「大切なものに出会えれば、それだけで幸せだと思うとります」と言うシーンがあります。このセリフは、家族や恋人や友人、大切な誰かがいる私自身にも皆さんにもリンクするものだと思います。だから『散り椿』という時代劇を映画化したいと思いました。

 

 

—時代劇としては珍しいラブロマンスも描かれていますよね。

木村監督:ラブロマンスを描いたのは初めてでちょっと恥ずかしいですね。僕は強面なので、愛について語るのは、岡田さんよろしくお願いします(笑)。

岡田:大作さんは映像の1枚1枚にこだわりと深い愛情をもっています。十分、愛について語ることができると思いますよ(笑)。

木村監督:そうですか(笑)。この作品では、時代を超えて今の日本人にも通じる愛の形を映画で表現できたと自負しております。そして、ラブロマンスだけではなく、岡田さんの素晴らしい殺陣や、馬16頭が駆け抜ける疾走感なども見どころ満載です。観終わった後、皆さんに何を感じ取っていただけるのか楽しみですね。

 

軽 岡田くん★IMG_1915

 

 

—今の時代にも通じる愛の形として、岡田さん演じる瓜生と麻生久美子さん演じる妻・篠の2人のシーンが印象に残っています。

岡田:男性が中心となることの多い時代劇で、本作は篠に託された想いから物語が進んでいきます。だから1番大事なシーンであり、皆さんの印象に残るシーンである必要がありました。膝と膝が当たるだけで、ポッと照れるような関係ではないので、監督からも「とにかく近づけ。近づいた2人を色っぽく撮りたいんだ」とアドバイスをいただきました。

木村監督:2人でいるときは仲睦まじくすることは、今も江戸時代も変わらないと思っています。僕は、その時代の所作よりも2人の感情を描きたかったんです。

 

 

—富山中心の美しい景色も見逃せません。

岡田:時代劇では珍しいオールロケで撮影しました。大作さんのこだわりで電柱まで抜いてくれたんです。

会場:えぇ?!

木村監督:実際に電柱を移動させました。岡田さんが歩く場所で電柱は見せられません。だから撮影前に富山県に申請して、影も形もなく電柱をその場所から無くしました。

岡田:ここまでしていただけて本当に嬉しかったです。重要文化財が集まる“ホンモノ“の場所で、良い素材の良い仕立ての着物を着て、こだわりのスタッフみんなで映画を作ることができて幸せでした。

 

 

—ちなみになぜ富山を選んだのですか?

木村監督:『散り椿』が地方の話だからですね。京都は場所も撮影所もあるから便利なんだけど、都だったのでどうしても佇まいが優雅なんです。あとは、誰も撮らないオールロケの時代劇を僕が撮りたかったんです。皆さんにも今までの時代劇とは違う新鮮さを楽しんでいただけると思います。

 

 

—オールロケは自然との闘いでもありますよね。

岡田:朝6時から夜6時で、大作さんの「天気が良すぎる」のひとことで撮影がストップしていた時もあります。雪のシーンでは、たくさんの泡を雪として降らせるのですが、そうすると草鞋が滑ります。その中で、1回戦で撮るという緊張感。大作さんの「はいOK!お疲れ様!」と言われた時の気持ち良さは今でも忘れられません。1発で撮影する美学を教えていただきました。

木村監督:僕は今でもフィルムで映画を撮っています。1秒24コマの世界で、18歳からメガホンをとって今年で61年目です。79歳になりました。“ホンモノ“を表現するための感覚はいつも研ぎ澄ましています。

 

 

—最後にメッセージをお願いします。

木村監督:お客さんが胸を張って勧められる「でら」良い映画に仕上がっていますので楽しみにしていてください。

岡田:山、山、と来ていた大作さんが時代劇を選んで、映画界が「時代劇?!」とツッコんだ作品です。愛する大作さんが黒澤監督へ想いを馳せて全身全霊を捧げて…って今、全然聞いてないですけど(笑)。

(インスタに夢中になっている木村監督)

岡田:インスタ載せたいんですね(笑)。こういう監督が撮った映画『散り椿』をぜひ劇場でお楽しみください。そして、大作さんのインスタもフォローよろしくお願いします(笑)。

 

監督★IMG_2020

 

 

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 【STORY】

享保15年。かつて藩の不正を訴え出たが認められず、故郷・扇野藩を出た瓜生新兵衛(岡田准一)は、連れ添い続けた妻・篠(麻生久美子)が病に倒れた折、彼女から最期の願いを託される。

「采女様を助けていただきたいのです……」と。

采女(西島秀俊)とは、平山道場・四天王の一人で新兵衛にとって良き友であったが、

二人には新兵衛の離郷に関わる大きな因縁があったのだ。

篠の願いと藩の不正事件の真相を突き止めようと、故郷・扇野藩に戻った新兵衛。

篠の妹・坂下里美(黒木華)と弟・藤吾(池松壮亮)は、戻ってきた新兵衛の真意に戸惑いながらも、凛とした彼の生き様にいつしか惹かれていくのだった。

散り椿が咲き誇る春——

ある確証を得た新兵衛は、采女と対峙することになる。そこで過去の不正事件の真相と、切なくも愛に溢れた妻の本当の想いを知ることになるのだった……。

しかし、その裏では大きな力が新兵衛に迫っていた——。

 

 

 

 

【映画情報】

映画『散り椿

出演:岡田准一 西島秀俊 黒木華 池松壮亮 麻生久美子

緒形直人 新井浩文 柳楽優弥 芳根京子 駿河太郎

渡辺大 石橋蓮司 富司純子 奥田瑛二

原作:葉室 麟 「散り椿」(角川文庫刊)

監督・撮影:木村大作

 

 

映画『散り椿』は全国東宝系にて絶賛公開中!!


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