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フライング・ポストマン・プレス 名古屋版

2018/02/21

映画『リバーズ・エッジ』の舞台挨拶に主演の二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督が登壇

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発表から20年以上の時を経て、今なお青春漫画の金字塔として時代、世代を超えて熱狂的な支持を集める『リバーズ・エッジ』。その伝説的名作がついに、豪華キャスト&スタッフのもとに映画化。

 

閉ざされた学校の淀んだ日常の中で、それぞれが爆発寸前の何かを膨らませている。 不器用に生きる“あなた”だったかもしれない若者たちを浮き彫りにしながら、 物語は大胆に加速していく――。

 

 TOHOシネマズ 名古屋ベイシティで行われた舞台挨拶に、主演の二階堂ふみ、吉沢亮、行定勲監督が登壇した。

 

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映画上映後、舞台挨拶に二階堂、吉沢、行定監督が登場すると、大歓声が。盛り上がる会場を見た行定監督は、「名古屋のみなさんは思ったより元気ですね」と驚いた様子だった。

 

名古屋について聞かれると、「活気のある街だなというイメージがある」という二階堂。よく名古屋に来るという吉沢は、行きつけのご飯屋さんがあるそう。行定監督は「“街の名画座”みたいな映画館が街の中にあるのが名古屋のいいところだ」と語った。

 

―原作には無かったインタビューシーンは監督自らインタビューされたそうですね。

行定:『リバーズ・エッジ』は僕がまだ20代の頃に読んでいた漫画です。その伝説的漫画と、今を生きる世代とのつなぎ目を映画の中で作りたいと思いました。今の時代に生身で演じている俳優、女優たちが、『リバーズ・エッジ』を通した質問にどう受け答えするのか、どういう佇まいでどんな表情をするのかということを、映画の中に挿入することで、漫画のキャラクターだった人間が、それを飛び出して、実体化されていく。ですから、台本ではなく、役を演じながら自分の中にできた衝動を語ってもらいました。

二階堂:インタビューを受けているときは、自分自身の答えなのか、ハルナの答えなのか、それともハルナを演じているから出てくる自分の考えなのか、境目がよくわからないような感覚で、自分と役柄が同居しているようでした。

吉沢:僕は、役者として最後まで役を演じ切ろうと思っていたのですが、深いところをえぐらないと出て来ないようなことを聞かれているうちに、気づいたら吉沢亮が出て来てしまっていました。

 

―役作りはどのようにされましたか。

二階堂:あまり考えずにやりました。役作りというよりも、どういう風に生きるのか、この作品が何を伝えたいのかという自分に対する問いかけの方が大きかったように感じます。

吉沢:僕の演じた山田は、大きな感情を持ちながら、それを外に出さない役なので、あまり表情や声でどうこうという下手な芝居をすると、安い作品になってしまうと思いました。ですから役作りはあまりしなかったですね。

 

―映画をご覧になった方、また、ご覧になる方へメッセージをお願いします。

行定:心の声をすべて言葉にしてしまう日本映画が多いなか、この映画の登場人物は感情をすべて説明しているわけではない。なかなか言葉にできないことを自分たちの目や耳で感じてください。この映画を見て感じたことを誰かと話してみて、そこに生まれるエネルギーみたいなものが、きっとこの映画の答えです。よくわからなかったという人は、もう一度映画館に足を運んでください。

吉沢:本作はすごく余白のある作品で、僕らは役者として役を演じる上で、その余白を自分で解釈して埋めていきました。それとは違う解釈が観た人の中で生まれるかもしれないと思います。本作を観て何を感じるかは、それぞれ全く違うと思います。いろいろ考えさせられる作品なので、とにかく多くの方に見ていただきたきたいです。

二階堂:ここにいらっしゃる方々は観た後だということなので、いろんなことを感じ、思い、考えられたと思います。本作は第68回ベルリン国際映画祭に出品されるのですが、ベルリンに行く前に、みなさんにお見せすることができて、本当に嬉しく思います。ありがとうございました!

 

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【STORY】

若草ハルナ(二階堂ふみ)は、彼氏の観音崎(上杉柊平)が苛める山田(吉沢亮)を助けたことをきっかけに、夜の河原へ誘われ放置された<死体>を目にする。「これを見ると勇気が出るんだ」と言う山田に絶句するハルナ。さらに、宝物として死体の存在を共有しているという後輩でモデルのこずえ(SUMIRE)が現れ、3人は決して恋愛には発展しない特異な友情で結ばれていく。

ゲイであることを隠し街では売春をする山田、そんな山田に過激な愛情を募らせるカンナ(森川葵)、暴力の衝動を押さえられない観音崎、大量の食糧を口にしては吐くこずえ、観音崎と体の関係を重ねるハルナの友人ルミ(土居志央梨)。

閉ざされた学校の淀んだ日常の中で、それぞれが爆発寸前の何かを膨らませていた。そうした彼らの愛憎や孤独に巻き込まれ、強くあろうとするハルナもまた、何物にも執着が持てない空虚さを抱えていた。そんなある日、ハルナは新しい死体を見つけたという報せを、山田から受ける…。

 

【キャスト】

二階堂ふみ 吉沢 亮

森川 葵 上杉柊平 SUMIRE 土居志央梨 

 

監督:行定 勲

原作::岡崎京子(『リバーズ・エッジ』宝島社)

配給:キノフィルムズ

©2018映画「リバーズ・エッジ」製作委員会/岡崎京子・宝島

公式サイト 

 

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