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フライング・ポストマン・プレス 名古屋版

2018/02/15

2月17日(土)全国公開 映画『サニー/32』の舞台挨拶付先行上映会に、主演の北原里英、白石和彌監督が登壇

今春、人気アイドルグループ「NGT48」から卒業することを発表した北原里英が初の主演を務める映画『サニー/32』。先読み不可能、サスペンスフルな感情のジェットコースタームービーとして姿を現した本作は、現在日本映画をリードする監督・白石和彌と脚本・髙橋泉の『凶悪』タッグによる完全オリジナル作品だ。

 

2月7日(水)、名古屋・ミッドランドスクエアシネマにて映画『サニー/32』の舞台挨拶と先行上映会が行われ、主演の北原里英と白石和彌監督が登壇した。

 

 

 メイン写真1 

 

 

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北原:藤井赤理役を演じました、北原里英です。今日は私の地元、出身県でもある愛知県でこうして舞台挨拶をすることができて、とても嬉しく思います。

 

白石:北原さんは今、NGT48に所属していて、主な活動拠点は新潟なのでが、元々名古屋のご出身だということは聞いていて。僕もいろいろと名古屋には縁があり大好きな場所なので、今日こうやって披露試写会をすることができて本当に嬉しいです。ありがとうございます。

 

北原: NGT48に移籍して、”新潟の女”になりましたと言ってからは、名古屋に来ると、なんだか少し元カレに会うみたいな気まずい気持ちにもなります(笑)。

 

北原さんの絶妙な例えには白石監督も思わず笑みがこぼれ、和やかな雰囲気で舞台挨拶はスタートした。

 

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−オリジナル作品ということで、かなり前から企画があったとのことですが。

 

白石:髙橋泉っていう、ずっと一緒にやってきている脚本家がいて。『凶悪』が終わったくらいに、次はどんな作品を作ろうかと話していた時にこの企画が出ました。でも、その時は条件などがいろいろと難しくて一回諦めたんですよね。今回、秋元康さんから、「北原さん主演で何かの作品を」というお話をいただいた時、「なるほど、じゃあ日本のトップアイドルを持ってきたいろんなことができるぞ」と。今までできないと思っていたことを、たぶん北原里英は飲み込んでくれるだろうと思い、実現に向けて動き出した企画です。

 

 

−とても過酷な撮影で、北原さんは「4回死にかけた」とお聞きしました。

 

北原:そうなんです(笑)。1つは、雪山をぺらぺらのピンクの衣装で逃げるというシーンで、本当に一度生きるのを諦めたくらい過酷な状況でした。他の3回は、もしかすると観ているだけでは伝わらないかもしれません。海沿いで雹に横殴りで降られてたり、ピエール滝さんに一度やられかけたり。そこは映画を観て、どこが本当に命の危険に晒されているかをみなさんに見つけてもらいたいなと思います。

 

 

IMG_5848 のコピー

 

 

−ピエール滝さん、そしてリリー・フランキーさんの『凶悪』コンビとご一緒されていかがでしたか。

 

北原:お二人はポスターでは恐い顔されていますが、ご本人は本当に愉快で優しくて、大人なおじさま方でした。現場もすごくみんな仲が良かったのですが、それはきっとこのお二人が私たちと同じようにキャッキャしてくれたからだと思います。お二人とも、年もキャリアも他のキャストの方に比べてダントツに上だったのですが、撮影の合間にしていた「しりとり」なども私たちと一緒に楽しんでくださって。そういうところに本当に救われながら、撮影も走り抜けることができました。

 

 

−監督が思う北原さんの魅力はどのようなところですか。

 

白石:やはり芯が太いというか、自分がしっかりしているところが魅力だと思います。もちろんお芝居の女優さんとしての経験はそんなにないかもしれませんが、10年間アイドルをやっていて、表現することそのものの力がやはり高いと思います。何かいいシュチュエーションや脚本などがあれば、また北原さんとお仕事をしたいと思います。今度はきれいな、穏やかな…。

 

北原:いいんですか!?(笑)ありがとうございます。

 

白石:穏やかな…、日常に潜む裏の顔みたいな。

 

(会場笑いに包まれる)

 

白石:でも過酷なことは今回でいいかな。

 

北原:じゃあ次の撮影は春とか秋とか過ごしやすい中で撮影したいですね(笑)。でもこの映画があったおかげで、これから先、多少のことはもう大丈夫なんじゃないかっていう、そういう自信はもらいました。

 

 

IMG_5844

 

 

−主題歌の『pray』=“祈り”というタイトルは監督がご依頼されたとか。

 

白石:そうですね。作品の中では、なんかひどいことをさせてるんだろうっていうのは予告やビジュアルでわかるし、まあ実際させてるんですけど。ただそれだけではなくて、僕が思うような、今の日本の歪みや社会の間違いを、北原さん演じる藤井赤理になんとかしてほしかったんです。たぶんなんとも出来ないんだけど、それを僕は“祈り”という形で藤井赤理に背負ってもらったんですよね。

 

−北原さんは、この曲についてどのような印象ですか。

 

北原:この曲は映画の最後に流れてくるのですが、これまで『サニー/32』の世界で行われていたこと全てを、浄化してくれるような優しいメロディーで、観ている人を包みこんでくれます。この映画はみなさんが思い描いている展開とは全く違う方向に進んでいくので、観終えた時には、きっと観る前とは違った印象を持つと思います。そうしたものをさらに色濃いものにするのがこの『pray』という曲なんじゃないかなと思います。

 

 

 

 

ー最期にこれから映画をご覧いただくみなさんに一言ずつメッセージをお願いします。

 

北原:すでに先行上映かを行った他のエリアで作品をご覧いただいた方の中には、観終わった時にスッキリしたとか、爽快感があったという感想を持つ方もいて。最初の印象からは全く爽快感が読み取れないとは思うのですが、本当に一にも二にもわからない展開が待っている映画です。観終わった時にみなさんがどういう感想を持つのか楽しみにしているので、ぜひ感想を聞かせてもらいたいなと思います。また、この映画はSNSもテーマになっている作品ですので、この映画の感想をSNSを利用してつぶやいてもらえたら嬉しいです。

 

白石:どういうことが起こるのか、展開はなかなか読めないし、なんならジャンルが変わっていくような映画だとは思います。一瞬とまどうこともあるとは思いますが、それを乗り越えていけば、最後に生まれる感情が必ずあるはずですので、待っていただければなと。そして、北原里英という素晴らしい女優の誕生を目撃していただければと思います。

 

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【ストーリー】

冬の新潟のある町。仕事も私生活も振るわない中学校教師・藤井赤理(北原里英)は24歳の誕生日を迎えたその日、何者かに拉致された。やったのは二人組で、柏原(ピエール滝)と小田(リリー・フランキー)という男。雪深い山麓の廃屋へと連れ去り、彼女を監禁!小田は嬉々としてビデオカメラを回し、柏原は「ずっと会いたかったよ、サニー……」と、そう赤理のことを呼んだ。“サニー”とはー世間を騒がせた「小学生による同級生殺害事件」の犯人の通称だった。事件のあらましは、当時11歳だった小学生女児が同級生を、殺害したというもの。突然、工作用のカッターナイフで首を切りつけたのだ。事件発覚後、マスコミが使用した被害者のクラス写真から、加害者の女児の顔も割りだされ、いたいけで目を引くルックスゆえに「犯罪史上、最も可愛い殺人犯」とたちまちネットなどで神格化、狂信的な信者を生み出すことに。出回った写真では、独特の決めポーズ(右手が3本指、左手は2本指でピースサインをつくる)も話題も集め、それは信者たちの間で「32(サニー)ポーズ」と名付けられ、加害女児自体も“サニー”と呼ばれるようになった。柏原も小田もカルトな信者で、二人は好みのドレスに着替えさせ、赤理の写真や動画をネット上の「サニーたんを愛する専門版www」にアップ。赤理は正気を失っていきながらも、必死に陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みる。が!それは驚愕の物語の始まりにすぎなかった−。

 

 

【映画詳細】

『サニー/32』

出演:北原里英

ピエール瀧 門脇麦 リリー・フランキー

駿河太郎 音尾琢真(特別出演)

山崎銀之丞 カトウ シンスケ 奥村佳恵 大津尋葵 加部亜門 松永拓野 蔵下穂波 蒼波 純

監督:白石和彌

スーパーバイザー:秋元 康

脚本:髙橋 泉

音楽:牛尾憲輔

主題歌:「pray」牛尾憲輔+田渕ひさ子

©2018『サニー/32』製作委員会

 

公式サイト:http://movie-32.jp

Twitter:https://twitter.com/32_movie

 

 

2月17日(土)、ミッドランドスクエア シネマ他にて全国ロードショー


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