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2015/04/21

【映画紹介】4/22(水)より公開! ドキュメンタリー映画『うみやまあひだ 伊勢神宮の森から響くメッセージ』を観て“鎮守の森”へと旅立つ

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伊勢神宮の宮域は約5,500ヘクタール。東京都でいうと世田谷区ほどの広さがあり、その多くが鬱蒼とした森で覆われている。森の中に、人間が神事を行うための建物がうまく入り込み、調和している場所。そう言ったほうが正しいかもしれない。
この神宮の森は、人間の聴覚では聞き取れないハイパーソニックサウンド(高周波の音)を奏でるという。ひと度この森に足を踏み入れた人間は、この“森の音”を聴くことはできないが、“皮膚”で感じるのだそうだ。そしてこの“森の音”は脳に、リラックスの信号を送るのだという。

 

伊勢神宮で20年に一度行われる式年遷宮。古い社殿の隣りに、まったく同じ様式の新しい社殿を建て、神様にお遷りいただくというこの大祭は、約1,300年にわたり受け継がれている。
ドキュメンタリー映画『うみやまあひだ 伊勢神宮の森から響くメッセージ』は、そんな式年遷宮を10年にわたって追い続けた写真家・宮澤正明の手によるもの。この神事を「映像」で捉え、その神髄を探ると決めた宮澤監督は、伊勢神宮の森から、木曽の大檜林、ブナの原生林である白神山地など、日本各地への森へと旅を続けることになる。

 

まず4K映像で捉えられた日本の森があまりに美しく、眺めているだけで目頭が熱くなる。
臨場感にも溢れ、ふと気付くと“そこに入り込んだかのよう”な感覚に。緑はむせるように濃く、木漏れ日はキラキラと輝き、光の粒まで見えるよう。流れる川の水は澄み切って、一日の終わりには陽の茜色と木々の緑とが混じり合い、目も心も和ませてくれる。

 

 

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宮澤監督は、旅の途中で多くの賢人たちに出会う。宮大工棟梁や漁師、生態学者に建築家、映画監督などが自然と人間について、はたまた宇宙論までを展開するのだ。
森林や里山の美しさに浸りながら、その賢人たちの言葉に耳を傾けるひととき。それはこれ以上なく豊かで、いつしか置き去りにしていた大切な何かを取り戻す時間にもなるはずだ。

 

北野武監督は言う。「伊勢神宮は、自然がデザインしたところに、人間がうまく共存できる一番いいかたちをつくったという感じ」と。

 

建築家の隅研吾は言う。「僕らは今、再び1000年という長い時間のことを、考えざるをえない状況に追い込まれている気がします」

 

 

 

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森は命を育み、水に栄養を与える。森が生んだ栄養分豊かな水は田畑に流れ、人々が口にする作物を育んでいく。そして川は海へと流れつく。命の源は山から海へ、そして海のミネラルは風に乗って山へと還元されるのだ。そう、すべては繋がっているんだろう。


幾数年も、森と海との間で生きてきた日本の人々。スクリーンから届けられる日本の心を大事に育みたい。

 

 


『うみやまあひだ 伊勢神宮の森から響くメッセージ』
http://umiyamaaida.jp/
’14年/日/79分
監督・撮影監督:宮澤正明
登場人物:伊勢神宮神職・河合真如、建築家・隈研吾、宮大工棟梁・小川三夫、映画監督・北野武、営林部・倉田克彦、木曽池田木材三代目・池田聡寿、法隆寺管長・大野玄妙、京都大学名誉教授・田中克、脳科学者/作曲家・大橋力、牡蠣漁師・畠山重篤、生態学者・宮脇昭、料理人・成澤由浩
※4/22(水)・23(木)特別プレミア上映
※4/24(金)~30(木)、109シネマズ二子玉川にて限定上映

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