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フライング・ポストマン・プレス

2014/05/07

人気雑誌『大人の科学マガジン』の“ふろく”職人に迫るドキュメンタリー『おとなのかがく』が公開中!

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1mmの中に何本の線が書ける?」

やってみた。5本が限界だった。この問いに「20本以上」と答えられる人のみが、就くことのできる職業、それが“試作屋”だ。

 

5/3(土・祝)より東京・ユーロスペースにて公開中のドキュメンタリー映画『おとなのかがく』は、人気雑誌『大人の科学マガジン』で大人たちの心をギュッと鷲掴みにする精巧な“ふろく”を作る編集者・西村俊之と職人、いわゆる“試作屋”の永岡昌光を追ったドキュメンタリー。新鋭・忠地裕子監督が自身の映画美学校の卒業制作として’11年に製作した作品をもとに劇場版を完成させ、ついに劇場公開される運びとなった。

 

本作の中で編集者と職人が挑むのが、オランダの世界的アーティスト、テオ・ヤンセンが生み出した恐竜のような巨大オブジェ「アニマリス・リノセロス・トランスポルト」のミニチュア製作だ。全長10mほどのこのオブジェは至るところに黄金比を備え、絶妙なバランスで立つだけでなく、さらには風や水の働きによって“自ら動き”、障害物を感知して進路を変えることもできるという。

 

ゴールはミニチュアふろくの大量生産となるが、まず取り組むのは試作品作りから。ミリ単位で繊細に調整を加え、バランスや見た目など、あらゆる視点から“本物”に近付けようと試行錯誤する試作屋・永岡昌光の仕事ぶりは、まさに匠の技。1DKのごく普通のアパートを工房にして、試行錯誤を続けるその横顔には、職人の粋と“男の子の遊び心”がにじむ。気の遠くなるような細かい調整を繰り返し、一歩一歩、理想へと近付けていくその姿勢。モノづくりの本質が、そこには確かに存在していた。

 

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この永岡の緻密な仕事の後、大量生産用にするべく海外の職人たちがその技を惜しげもなく披露。カメラと共に職人たちの心意気も国境を越えて旅をして、繋がって深まって、その塊が最後には、わずか20cmほどのミニチュア“ふろく”へと一気に注ぎこまれるのだ。

 

映画を観た後、『大人の科学マガジン』のふろくを手に取ってみる。

楽しい、うれしい、そしてなんだかありがたい。そんな思いを味わうことができるはずだ。

 

 

 

【information】 

『おとなのかがく』

http://otonano-kagaku.jp

13//50

監督:忠地裕子

出演:永岡昌光、西村俊之、テオ・ヤンセン、他

※東京 ユーロスペースにて公開中

(C)Studio Q-Li


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