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2012/12/20

堺雅人と菅野美穂が共演! 男女逆転の大奥が舞台の映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』が公開




男子だけがかかるという疫病が流行し、男子の人口が激減。その結果、男女の役割が逆転してしまった架空の江戸時代で、政治を行うのは女であり、大奥で愛憎渦巻く権力闘争を繰り広げるのは男たち。そんな“男女逆転”の大奥を舞台に愛と陰謀を描き、大ヒットを飾った『大奥』(’10)の続編が、12/22(土)より映画『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』となって公開される。

8代吉宗の時代の大奥を描いた前作より遡り、5代将軍・綱吉時代の大奥が今度の舞台。時は元禄、経済はうなぎ登り、文化は華やぎ、大奥も隆盛を極めていた。そんな大奥に公家出身の男・右衛門佐(堺雅人)が入って来る。右衛門佐は教養学識豊かな見目麗しい男。すぐさま綱吉(菅野美穂)に側室候補として求められるが、当の右衛門佐は年齢を重ねていることを理由にそれを辞退。代わりに右衛門佐は大奥総取締の座を望み、綱吉に受理される。物語はこの右衛門佐と綱吉を中心に展開していく。




大変な野心家として描かれる右衛門佐だが、その心の内は複雑だ。真っ黒だと思っていた人物こそが実は真っ白な、最も純真な人間だったのだと、彼を追うほどに感じるだろう。ギラギラした野望を美しい所作によって品よく包み込み、その四肢で男の純情を表現した堺雅人。その確かな演技力によって作品をしっかりと支えている。


 


そして、綱吉だ。生類憐みの令を発し、世間の人々を苦しめた犬公方という悪評が先立つが、本作を観ると、それは綱吉という人間の一面でしかなかったのだと痛感するはず。実の父親に対する愛憎半ばする複雑な感情や、なかなか世継ぎができないことによる精神的重圧…。そんな心の闇を、菅野美穂が狂気と孤独に揺らぐ瞳で見事に映し出している。


“男女逆転”と聞くとぶっ飛んだ物語のように感じるが、本作は決してイロモノではない。綿密な時代考証を経て作られた重厚なセットと絢爛豪華な衣装、そして実力派俳優陣の説得力のある演技。それらの要素が相まって、正統派時代劇の風格を醸し出している。

男と女の立場が変わっても、そこにある愛の形は変わらないもの。クライマックスで綱吉が右衛門佐を想って浮かべる柔らかい笑顔に、切なくも幸せな余韻を噛みしめることができるはずだ。




『大奥~永遠~[右衛門佐・綱吉篇]』

Ohoku.jp

’12年/日/124分

監督:金子文紀

原作:よしながふみ『大奥』(白泉社『MELODY』連載)

出演:堺雅人、菅野美穂、尾野真千子、西田敏行、他

※12/22(土)より全国公開



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