エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス

2011/07/15

映画紹介『ロック~わんこの島~』

(C)2011 フジテレビジョン 東宝 FNS27社

【story】
東京から船で6時間半。太平洋に浮かぶ三宅島は20年ごとに噴火を繰り返してきた、火山の島だ。その三宅島で民宿
「たいよう」を営む野山一家は、嘘のつけない正直者の父ちゃん・松男(佐藤隆太)、明るく奔放な母ちゃん・貴子(麻生
久美子)、小学生の芯(土師野隆之介)の3人と、ロックと名付けられた犬と暮らしている。

騒がしい毎日ながらも楽しくすごしていた野山一家だが、ある日山が噴火し、島は火山灰にまみれ大量の火山ガスが発
生。島民が次々避難する中、最後まで島に留まろうとしていた松男と貴子だが、ついに全島民に避難指示が出され、東
京に避難することになる。避難の際、ロックはゲージに入れられ東京噴火災害動物救護センターに送られるはずだった
が、いつの間にか逃げ出していて…。


この映画の誕生のきっかけは、フジテレビ朝の情報番組『めざましテレビ』の「きょうのわんこ」に登場した三宅島の名物

犬・ロック。’08年に起こった三宅島大噴火の際に、飼い主と離ればなれになってしまうが、のちに飼い主と奇跡的な再

会を果たし、そのエピソードから三宅島復興のシンボルとなった犬だ。本作はこのロックの実話からインスピレーションを

得て製作された。


本作で監督を務めるのは、映画『冷静と情熱のあいだ』やTVドラマ『Dr.コトー』などを手掛け、人間ドラマの名手とされる

中江功。本作でもその手腕を見事に発揮し、野山一家を通じ、人と人との絆の大切さ、生きる希望を観客の胸に響かせる。

その野山一家の実直な父親役を佐藤隆太が好演。今まで演じてきた熱血漢なイメージとは一線を画す、決して言葉数は

多くないが威厳のある父親役がはまっている。また、明るく強い母親役を演じた麻生久美子は、噴火後に家族にふりかかる

さまざまな苦難の中で、野山家も観客もほっとさせるムードメーカー的存在に。このふたりと息子役の土師野隆之介とのコン

ビネーションから生まれた、あたたかくもたくましい家族の雰囲気は、この映画が持つ前向きなメッセージにさらなる説得力

を持たせている。




『ロック~わんこの島~』
http://www.rock-wanko.com/
’11年/日/123分
監督:中江功
出演:佐藤隆太、麻生久美子、土師野隆之介、岡田義徳、柏原収史、原田美枝子、倍償美津子、他
※7/23(土)より全国公開




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