エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス

2011/06/03

映画紹介 『星守る犬』



【story】

北海道の山中で見つかった一台のワゴン車。

その中には男性の白骨遺体、傍らにはまだ死後間もない犬の遺体があった。

その遺体の身元を示すものが一切ない中、吹き抜ける風がワゴンの下から数枚のレシートを運んでくる。

市役所・福祉課の奥津京介(玉山鉄二)はそのレシートを手にした時、遺体の男と犬の人生を辿る旅に出ることを決めた。


ひょんなことから同行することになった有希(川島海荷)と一緒にレシートのお店を訪ねていく中で、

少しずつ明らかになっていく男・おとうさん(西田敏行)と犬・ハッピーの物語。

レシート先のお店はみんなおとうさんとハッピーのことを覚えていた――。


(C)2011「星守る犬」製作委員会


家庭でも職場でも決して“よき人”ではなかったおとうさんが、唯一自分を見捨てなかったハッピーとともに続ける旅。

さびれた旅館やお人よしの店長が経営するコンビ二、ヒステリックな妻と気弱な旦那が経営するリサイクルショップ、孤独なマスターが経営するレストラン…。

旅の道中で出会う人たちもみな問題や孤独を抱えているが、おとうさんとハッピーとの出会いが彼らの気持ちを癒していく。


そして、秋田犬・ハッピーの存在がこの映画をとてもあたたかいものにしている。

出会ってからずっとおとうさんを信じ、愛し、最後まで寄り添う献身的な姿には思わず涙してしまうこと必至。

愛することを恐れないその姿勢は奥津の心だけでなく、きっと観る者の心も打つに違いない。


また、題名でもある「星守る犬」とは、決して手に入らない夜空の星を見続けている犬のことを指している。

古くに使われていた慣用句で、“高望みしている人”という意味だそう。

奥津は「手に入らないものを眺めているなんてムダだ」と言い放つが、

この物語は手に入らないものを眺めているのはムダではなく、望むことが希望につながると教えてくれる映画だ。



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『星守る犬』




http://hoshimamoru.com/index.html

‘11年/日本/128分

監督:瀧本智行

原作:村上たかし『星守る犬』(双葉社「漫画アクション」連載)

出演:西田敏行、玉山鉄二、川島海荷、余貴美子、温水洋一、濱田マリ、塩見三省、中村獅童、岸本加世子、藤竜也、三浦友和、他

※6/11(土)より全国公開



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