エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 関西版

2016/08/04

【インタビュー:THE イナズマ戦隊】ニューアルバム『GALAPAGOS』と来年の結成20周年に向けて、THE イナズマ戦隊の上中丈弥が語る。

[A写]THEイナズマ戦隊「GALAPAGOS」

 

図1

図2

 

 

 ―― 来年の結成20周年を前に、今回リリースされた11thアルバム『GALAPAGOS』はどんな想いで作っていったんですか?

 

「“新しいアルバムを作れる!”っていう喜びが一番でしたね。20周年というのを考えた時に、いろいろ振り返ることもあって。もともと何で音楽を作りだしたんやろう?とか、誰のために歌ってきたんや?とか…。CDを世に広めることに夢中になりすぎて、知らないうちにいろいろ落としてきてたものがあったなと思って…。それを拾い集めた結果、バーッと思い出してきて。今はまた音楽がすごい楽しいし、バンドやってるのがよりワクワクしてるから、その気持ちを詰め込みたい!と思って作ったアルバムですね」

 

―― 確かに、その熱い思いはすごく伝わって来るアルバムですね。けど、熱苦しくなく、とても軽快に聴けました。

 

「嬉しいです。まず、単純に、このバンドを19年やってますから、ちょっとずつ上手くなってるっていうのと、今回、プロデューサーとして名村武さんに入っていただきまして。僕たちがやりたい世界を壊さずにブラッシュアップしてくれたというか。ちょっと都会の空気を持ってきてくれたみたいな感じでね、田舎もんに…。それで聴き心地が良くなったのかも、グルーヴ感が出たし」

 

―― 名村さんは、スカパラとか、ボ・ガンボスみたいなバンドから、岡村靖幸や坂本龍一まで幅広く手がけてきた方ですよね。

 

「そうですね。まず、音楽に対してすごい愛があるし、レコーディングも今までで一番やりやすかった。単純に楽しかったですね。名村さんはうちのマネージャーが紹介してくれたんです。このままイナズマ戦隊が飛び続けることも可能やけど、もう少し音楽的なことも広げようってことで。自分たちにとっても財産になるすごいイイ出会いでしたね。同じ関西出身の方ですしね。歌詞もちゃんと見てくれるんですけど、直さないんですよ。それがまたいいですよね(笑)」

 

―― 一曲目の『ロックンロール・ラブレター』なんかは、特にそういう思いを感じます。

 

「コレいいですよね(笑)。初めてライブでやった時、たまんなかったですね。なんも包み隠さんと、こんなこと歌えるなんて最高に気持ちええやんと思ってしまったぐらい。もう、すっきりして。今、バンドが良い状況やから、こういう歌詞が書けたと思うんで」

 

―― この曲の歌詞に出てくる“ガラパゴス”というのが、今作のタイトルにもなってますしね。“独自の進化をしたバンド”っていうことですよね?

 

「そうそう、“GALAPAGOS(ガラパゴス)”ってカッコイイし、字面もイイし、確かに、(自分たちは)独自の進化をしてきたなとも思うし。それで、ピタッとはまりましたね」

 

―― その一方で、上中さんはあるインタビューで、「マンネリズムを大切にしてる」って仰ってましたが、この言葉の真意をお聞きしたいなと。

 

「えーとそれは例えば、“ごめんくさい”(*チャーリー浜のおなじみのギャグ)ですよね。こすってこすってこすり倒してても、やっぱそれを見たら嬉しい!みたいなことって忘れたらあかんような気がして…。イナズマ戦隊って、基本的にものすごいポジティブっていうか、前向きなんです。そういうのが好きや!っていう人が、イナ戦を応援してくれているので。そういうエッセンスを絶対に忘れたらあかんっていう感じですね。僕、デビューするきっかけになったのが、『応援歌』っていう曲で。それを嫌になるぐらい歌い倒してるんですけど。でもやっぱり、特にここ1年2年ぐらいで改めて、“スゴイな!この歌”って思うし。ライブで歌うとバッとお客さんを引き付けるし、何千回と歌ってるのに、泣いてるお客さんをライブで見ることがあって。やっぱコレは絶対外したらあかんねや…って思っちゃうんですよね」

 

―― ってことは、“マンネリズムを大切にしつつ、独自の進化をしてきたバンド”ということですね。

 

「そう。バンドを維持するためには進化しないといけない。それはわかってるけど、でも、それだけでいいんかい?って思うんですね。」

 

―― ライブに行った時に、最新アルバムの曲も聴きたいけど、やっぱり、あの曲聴きたいっていうの、ありますからね。

 

「そう!“あえて期待を裏切れ”っていう人もいるけど、マンネリって必要なんだと思います」

 

―― 確かに!リスナー側からすれば、同じことを続けてくれないと、届かないこともあると思うんですよね。今の時代はあまりにもいろんな情報が溢れてて、変化のスピードも速いから、10年、15年、20年と続けてくれて、初めて届くリスナーもいると思います。

 

「あぁ…、そうかもしれないですね。僕の場合、“苦しい時、がんばろうぜ!”みたいなことをよく歌うんですけど。正直、本当に苦しいことを経験してない時から歌ってたから…。野球部で走らされて苦しいっていうのは知ってるけど(笑)生きるのはなかなか大変だということは、今、30代後半になってやっと知りつつあるわけで…。生きるだけでも精一杯だっていうような、ほんまに普通に働いてる方はこんな感じなんやろうなとか思って。その時こそ、『応援歌』を歌って行かなきゃっていうことなんですよね」

 

―― 『応援歌』もそうですし、今作の楽曲もそれぞれに聴きどころがあって、ずっと長く歌い続けてほしいなって思える曲ばかりですよね。

 

「ありがとうございます!」

 

―― ちなみに、『33歳』というのは上中さんのお父様に向けて書かれた歌なんですか?

 

「父と母ですね。僕は今年38歳になるんですけど、父が亡くなったのがちょうど今の自分と同じぐらいだったんです。ちょっとややこしいんですけど、僕が歌詞を書いている机の上に、父の33歳頃の写真をずっと飾ってあるんですよ。で、僕がこの歌を書いたのも33歳の時なんです。去年、奈良でライブした時にちょっとやってみようかって、久しぶりにやってみたら、お客さんの反応がすごく良かったので。それから1年ぐらいかけてライブでやってきて、今回ついに収録しようってことになったんです」

 

―― 今はどんな心境で歌われているんですか?

 

「親に対しては今もまだ反抗期というか、テレくさいですけどね…。実家に帰った時に、夜出て行こうと思ったら、“遅いからやめとき”って、今でも言われるし(笑)。“俺も38のおっさんやし”って言ったら、“違う、かわいい子供や”って言われるしね。そんな宝物みたいに育ててくれたんだって思えるようになってきて…。親にもずっと元気でいてほしいなと思うしね。だから、ちょっと親の気持ちがわかるようになってきたから、リリースもちょうどこのタイミングでよかったなと思いますね」

 

―― ちょっとシンガーソングライター的な歌でもありますよね。それをバンドでやるというのは?

 

「それが、33歳の時に出せなかった一番大きな理由ですね。でも、メンバー全員同い年だから、みんな同じようにこんな気持ちがわかるようになってきたんで、やっと出せることになった感じですね」

 

―― 確かに、自分の親のことを歌うのってテレくさいと思うし、故人を思い出してしんみりしてしまいそうだけど、曲調が明るいところがいいですよね。ホーンやピアノも入ってて。

 

「悲しい歌を悲しく歌うのは僕がやる必要ないし、笑って泣ける感じがいいなと思って。そこを追求したいなと思ってますね」

 

―― ところで、『マザコンのうた』というのも期間限定盤のみ収録されてますよね。これはCM曲(*TONEモバイル)として耳にしますし、すごく情感が伝わってくるイイ歌声ですが、レコーディングで何か意識したことは?

 

「これは、とにかくソウルフルに、もっとマイクを飛び越えて声が出るようなイメージでっていわれて、歌いました。いい経験でしたね」

 

―― 『終わらないストーリー』(*関西テレビ『プロ野球中継2016』テーマ曲)は阪神タイガースへの応援歌として?

 

「そうです!僕、もともと野球少年で、高校3年まで大阪で白球を追いかけてましたからね。こういう歌を書かせてもらえるっていうのは本当に嬉しいです。関西テレビさんからお話をいただきまして、今年の3月に書き下ろしました」

 

―― ささやかな幸せを歌った『HAPPY LIFE』のような曲もあって。

 

「僕、趣味で格闘技をやってるので、筋トレをやった後の筋肉痛とか、めっちゃ幸せで。プロテイン飲んでる時が一番幸せなんですよ(笑)。まだまだがんばって生きれるなって思うし、こんなちっちゃなことやのに、幸せやなって思えるから。実は、そんなことがいっぱいあるんだろうなって」

 

―― 通常盤は、『合言葉〜シャララⅡ〜生きててくれてありがとうな』という曲が最後に入っていますが。この曲はどういう人に向けて歌われたんですか?

 

「僕、青春時代はイナズマ戦隊を結成した札幌で過ごしているんですよ。インディーズの頃ですけど。当時は、周りに同じようなロックの革ジャン着た奴らがいっぱいいて。同じように売れたいなっていう夢を持ってて。その後、みんなそれぞれの人生を歩んでるんですけど。店をやっている奴もおれば、ローカルタレントみたいになってる奴もいたり、普通にサラリーマンやってる奴もいて。今でも札幌に行ったら会えるし、それが全部力になるんですよ。大阪に帰ってきたら地元の中学、高校時代の友達が、“武道館に行くのは、丈弥の時(*イナズマ戦隊がやる時)にとっておくから”って言ってくれるし。そんな言葉も力になる。そんな人たちのことを考えて歌った曲ですね。歌詞でも歌ってるけど、“生きててくれてありがとうな”っていう気持ちで」

 

―― 大切な友人たちに向けて?

 

「そうですね。それと、イナズマ戦隊をいつでも信じてくれるファンに向けて。ほんま、“ありがとね”の感じですね」

 

―― 一緒に歌いたくなる曲ですよね。

 

「そうなったらいいですけどね。でも、この歌は、自分でものすごい入り込んで歌いたいから、“一緒に歌おうぜ!”っていうよりは、“聴いてくれー!”みたいな感じですね」

 

―― そうやって聴いていくと、一曲一曲に聴きどころがあり、聴く人それぞれの胸に響きそうです。

 

「いや〜もう、“あなたが作らせてくれたアルバムですよ!”っていう感じですからね。まずはそういう人に届けばいいなと思いますね」

 

―― 来年の20周年に向けての抱負は?

 

「2年前、イナズマ戦隊のイナ(17)にかけて、17周年企画をやった時、事務所の先輩の堂島孝平さんが、“20周年とかになると、ちゃんと長く続けてきたバンドだってお客さんも認めてくれて、背中押してくれるから。それまではいろいろ大変な時期もあるけど、がんばって乗り越えろ!”って言ってくれたんですよ。その言葉が、なんとなく今、わかってきてるんです。できればロックの聖地、日比谷野音でライブができたらいいなと思ってます。まだ決まってないけど、その先には武道館もあって…」

 

―― 期待しているファンも多いと思います。その前に、今年の秋は全国ツアーが控えていて、12月6日の大阪AKASOがファイナルです。

 

「チケット先行予約も、今までで一番多くなってるんですよ。コアなファンが増えてるんですよね。何年か前に、離れていってたファンが、戻ってきてくれてるのかなって。新しいお客さんかもしれないし、それはわからないけど、なんかライブやっててそんな気がするんですよね。お客さんは10代から50代以降まで幅広いんですけど、今すごいイイ反応してくれてるから、よかったなあと思います。ニューアルバムの方もいいリアクションが返ってきてるんで、新作の曲をちりばめて、笑って泣ける感じに持っていけたら、最高です!」

 

interview & Writing by Amy Nonaka

 

 

 

 

 YouTube Preview Image

 

 

 

 

 

THE イナズマ戦隊(ザ・イナズマセンタイ)

 

上中丈弥(Vo)、山田武郎(G)、中田俊哉(Ba)、久保裕行(D)1997年、札幌にて結成された4人組ロックバンド。現在に至るまでの大型フェスティバル出演や、テレビ&ラジオのレギュラー番組制作によって鍛え上げられたサービス精神豊かな“ロックンロール魂”を武器に、小さなライブハウスから大ホール公演まで、聴衆の「明日へのビタミン剤」となるライブパフォーマンスを披露し続けている。近年では関ジャニ∞、Kis-My-Ft2、Sexy Zone、さくら学院などの著名アーティストへの楽曲提供や、CM出演、巧みなトークを活かしたTV番組出演や専門学校での講師など、各方面で活躍中。2017年に迎える結成20周年に向かい「Road to 20th anniversary」を掲げ、年間100本以上に及ぶライヴを日々泥まみれで楽器車と転がり続けているアラフォーRock’n'Rollバンド。7月13日には11枚目となるフル・アルバム『GALAPAGOS』をリリース。9月29日から全国ツアー、ーRoad to 20th anniversary 11th Album Release Tour 『GALAPAGOS』ーがスタートする。

 

オフィシャルHP : http://www.inazumasentai.com/

 

 

 

 

 

『GALAPAGOS』

 

[JK写]THEイナズマ戦隊「GALAPAGOS」小

 

¥2,800+税

SLRL-10021

 

<収録曲>

【01】 ロックンロール・ラブレター

【02】 乱男無頼ダンス

【03】 33歳

【04】 最後の小節

【05】 HAPPY LIFE

【06】 Lightning Boy

【07】 這いつくBATTE

【08】 終わらないストーリー

【09】 朝焼けの唄

【10】 さよならSummertime Blues

【11】 合言葉 〜シャララII〜 生きててくれてありがとうな

【Bonus Track】 マザコンのうた/上中丈弥

※期間限定盤にのみ収録(2016年12月末まで)

 

※now on sale

 

 

 

 

 

Road to 20th anniversary 11th Album Release Tour 「GALAPAGOS」

 

■2016/09/30(金)東京都TSUTAYA O-WEST

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先DISK GARAGE 050-5533-0888

*発売中

チケットぴあ Pコード:301-447

ローソンチケット:77236

e+

 

■2016/10/07(金)愛知県名古屋 ell. FITSALL

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

*発売中

チケットぴあ Pコード:300-955

ローソンチケット:43639

e+

 

■2016/10/10(月)広島県CAVE-BE

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先キャンディプロモーション広島 082-249-8334

*発売中

チケットぴあ Pコード:300-790

ローソンチケット:62959

e+

 

■2016/10/12(水)福岡県DRUM SON

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日9/24(土)

 

【追加公演】

◇SMAモバイル会員チケット先行申込

受付期間:7月27日(水)12:00~8月3日(水)23:59

枚数制限:お1人様2枚まで

当落発表:8月5日(金)12:00予定

受付URL:http://smam.jp/inasen/

 

■2016/10/14(金)福岡県DRUM SON

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/10/15(土)福岡県DRUM SON

開場17:30 / 開演18:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/10/16(日)福岡県DRUM SON

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/10/19(水)長崎県DRUM Be-7

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/10/21(金)熊本県B.9 V2

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/10/22(土)熊本県B.9 V2

開場17:30 / 開演18:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/10/23(日)熊本県B.9 V2

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先キョードー西日本 092-714-0159

発売日8/13(土)

 

■2016/11/03(木)高知県CARAVAN SARY

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先DUKE高知 088-822-4488

発売日9/3(土)

 

■2016/11/04(金)香川県高松 DIME

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先DUKE高松 087-822-2520

発売日9/3(土)

 

■2016/11/06(日)岡山県 MOG:LA

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先キャンディプロモーション岡山 086-221-8151

発売日9/3(土)

 

■2016/11/11(金)兵庫県神戸 VARIT.

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先サウンドクリエーター 06-6357-4400

発売日9/3(土)

チケットぴあ Pコード:301-119

ローソンチケット:58424

e+

 

■2016/11/13(日)京都府MUSE

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先サウンドクリエーター 06-6357-4400

発売日9/3(土)

チケットぴあ Pコード:301-119

ローソンチケット:58424

e+

 

■2016/11/18(金)青森県SUNSHINE

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先GIP 022-222-9999

発売日9/3(土)

 

■2016/11/20(日)北海道BESSIE HALL

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先WESS 011-614-9999

発売日9/3(土)

 

■2016/11/23(水)宮城県仙台 HOOK

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先GIP 022-222-9999

発売日9/3(土)

 

■2016/12/04(日)石川県金沢 gate Black

開場16:30 / 開演17:00

問い合わせ先金沢 gate Black 076-234-3430

発売日10/1(土)

 

■2016/12/06(火)大阪府梅田 AKASO

開場18:30 / 開演19:00

問い合わせ先サウンドクリエーター 06-6357-4400

発売日10/1(土)

チケットぴあ Pコード:301-120

ローソンチケット:58427

e+

 

All Shows ¥4,000-(D代別)

未就学児入場不可・小学生無料 ※入場時に身分証(保険証・学生証・住基カード等)の提示をお願いします

 

 

 

 

 

 

 

 


PR
2017.6.20号
monthly cover artist
デジタルブックを立ち読みする

フライング・ポストマン・プレス HOME