エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 関西版

2015/08/10

【インタビュー:Drop’s】3rdフルアルバム『WINDOW』を7月22日にリリースしたDrop’sの中野ミホ(Vo & Gt)が自身のルーツから、新作とバンドへの思いを語る。

WINDOW_nakano

 

図2

 

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―― 中野さんのボーカルはちょっとユニセックスにも聞こえますが、どんなことをイメージして歌っているんですか?

 

「女を売りにしたくはないんですけど、絶対に女の人にしか書けない歌詞とか、女の人にしか歌えない歌がいいなと思ってます。何年か前までは、“ロックンローラーは絶対男の人のものだ”と思っていて。そこに対する悔しさもあったりしたんですけど。でも、男女関係なく、自分が生活してる中で思ってることを自然な言葉で自然な歌い方で歌ったほうがいいなって思うようになりました。いろんな歌が歌えるようになりたいし。“私はこうです!”っていうのを押し付けるよりは、聞いてる人にスッと入るような言葉とかメロディー、歌い方も必要かなって思います」

 

―― そんな中野さん自身が憧れてる人は?

 

「キャロル・キングですね。キャロル・キングを聞いて、男子じゃないことへの悔しさみたいなのがどうでもよくなったっていうか…。キャロル・キングはロックンロールっていう感じではないですけど、女性にしか歌えない歌で、そこがすごく素敵でいいなと思っています」

 

―― そうなんですね。もっと激しいものが好きだったのかなって思ってました。

 

「どっちかって言うと落ち着いたメロウな音楽が好きですね。ロックンロールは本当に好きだし、激しい曲もあってこそ生きてくるものだと思うんですけど。ロックバンドのバラードが一番好きなんです」

 

―― Drop’sは高校生の時に結成したそうですが、女の子ばかりでバンドやろうと思ったきっかけは?

 

「高校に入ったらバンドやりたいなって漠然と思ってたんですけど、女の子だけでバンドやろうと思ってたわけではなくて。軽音楽部で、偶然集まったのが全員女の子だったっていう感じです」

 

―― ちなみに、高校生の頃はどんな音楽を聴いてたんですか?

 

「日本のロックが好きで、The Birthdayとかエレファントカシマシをよく聴いてました」

 

―― The Birthdayやエレカシって90年代以降の日本のロックバンドですけど、それ以前の音楽はどうですか?

 

「家ではビートルズとか流れていたので、そういう音楽は自然と耳に馴染んでいて。中学校の時にオーストラリアのJETっていうバンドがカッコイイなって思いました。ビートルズに近いなって感じたし、今の時代でもこういうのがあるんだって思って。そこからロックっていうか音楽が好きになりましたね」

 

―― そういうところからDrop’sの音楽性につながっているんですね。7月にリリースされた新作『WINDOW』は3枚目のアルバムになりますが、制作段階で今までとなにか違うことはありましたか?

 

「前作『HELLO』は、自分たちなりのすごいポップなものにしようと思って作ったんですけど、その時に入らなかった曲もあったので。今回は前回入らなかった曲も入れようと思って、そこからどんどん好きなようにやっていったら、最終的にこういうものになったっていう感じです。前作もすごい気に入ってたし、よかったんですけど、今回はもうちょっとディープになりました」

 

―― ちなみに、前作に入らなかったのはどの曲ですか?

 

「鍵盤の石橋が作ってきた『moderato』とか、『ホテル・カウントダウン』とか」

 

―― 『moderato』って独特のリズムですね。

 

「最初はもうちょっとテンポがゆっくりで、ボサノバっぽい感じだったんですけど。アレンジでちょっと速くして、ギターやオルガンとかも入れてこういう感じになりました。今までなかったタイプの曲です。今回は、それぞれのメンバーがその時に聞いてたものや、その時のモードが出てるかなって思います。2曲目の『ローリン・バンドワゴン』を持ってきた荒谷は、ストーンズっぽいものが作りたかったらしくて。私もそういうのが欲しいなって思ってたんです」

 

―― 中野さん自身が作った曲で、今までやったことがないようなタイプの曲は?

 

「『ハイウェイ・クラブ』ですね。これは最初、遅いところと速いところで別々の曲だったんですけど。それを合わせて長い曲にしてみたいなと思って作りました。最初はどうなるかなって感じだったんですけど。バンドでやってバチっと合わさった時にすごくかっこいい曲になりました」

 

―― 『ハイウェイ・クラブ』は今作のリード曲でもあり、インパクトが強いナンバーですね。歌詞の中で、“おいでよ ハイウェイ・クラブへ”って誘ってる感じで。

 

「私が誘ってるというより、ハイウェイの亡霊みたいなのがこっちにおいでって言ってる感じですね」

 

―― ちょっと危険なムードですが、人間ってそういう危険なところに惹かれるものですね。

 

「そうですね。これはツアーの時、すごい嵐の日に高速道路を走ってて、その時に思いついたんです。私は車の免許は持ってないんですけど、夜中の高速道路とかすごいトリップしちゃう感じで…。その感覚を言葉にできたらいいなと思って書きました」

 

―― この曲にはロックが本来持ってる魔力みたいなものもあるような気がします。中野さん自身、書きながらそういう感覚はあったんですか?

 

「うーん…、あくまで高速道を走っていた時の感覚なんですけど。“ハンドル 離して”とか書いてるように、どっかに行っちゃいそうな感じっていうか、そういう非日常的なものを表現できたら面白いかなと思いました」

 

―― 歌詞はどういう風に書いていったんですか?

 

「今回はほとんど曲が先にあって、そこに歌詞をつけていったんです。曲によって、自分だけど自分じゃないような主人公がいたりもするけど、そのどこかに、私が見た風景や気持ちが入ってます」

 

―― 1曲目の『NANANA FLAG』で歌っていることは、今のDrop’sの決意表明のように感じますが、そういう意識は?

 

「これはバンドもそうですけど、自分のことですね」

 

―― 自分自身の決意?

 

「うん、そうですね。なんか、たとえどうしようもなくなっても、誰にも相手にされなくても、自分のことだけは信じていたいなぁっていう気持ちを歌っています」

 

―― すごく力強い意志が感じられて、この曲を聴いてると、こっちも勇気が湧いてきます!

 

「歌っていることは、けっこう自分の孤独感から生まれているんですけど。みんなで演奏して歌って、ライブでやっていくと、自分のことを歌ってた曲がどんどんいろんな人の曲になっていくっていうのが面白いなって思います。ライブでも、“NA NA NA〜”というところをシンガロングできるような感じにしたらカッコイイいかなと思って作りました」

 

―― 曲調に関しては緩急自在で、疾走するロックチューンもあれば、ちょっとラテンっぽいリズムが入っているものもあるし、じっくり聴かせるピアノバラードもあり、一曲一曲個性が際立ってるように思います。

 

「そうですね。色んなことを面白がってやってみたらこうなったっていう感じです」

 

―― 『WINDOW』っていうタイトルに結びつけると、それぞれの曲に窓があって、いろんな景色を見せてくれるようで…。

 

「まさにそうですね。全部の曲が出来てから私が付けたんですけど。全曲表情が違うので、聴く人によっても感じ方が違うだろうし、どういう状況で聴くかによっても変わると思うんです。それぞれの部屋の窓とか、聴いてる時に乗ってる電車とかバスとか…、そういう一個一個の窓っていうイメージですね」

 

―― このアルバムは、特にどんな人に聞いてほしいですか?

 

「ロックが好きな人だけでなく、まだ音楽をそんなに聞いたことがない若い人にも、なんの先入観もなく聞いてほしいと思います」

 

―― Drop’sとしては、今後はどういう風な活動をしていきたいと思っていますか?

 

「その時その時で、5人が納得して、カッコイイ!と思える音であれば、ブルースとかロックンロールに縛られず、好きなようにやっていけたらいいかなって思います。こんなアルバムもあったし、あんなアルバムもあったけど、やっぱりDrop’sの曲っていい感じだよねって言われるようになりたいです。そして、長く続けたいですね。できれば、ライブも観てもらって、この後どうなっていくんだろうなって面白がって見てもらえたらいいなと思います」

 

―― 8月23日にタワーレコードNU茶町店で行われるインストアライブは、中野さん単独で弾き語りをされるそうですが、けっこうレアなライブになりそうですね。

 

「そうなんです。バンドとはちょっと違う雰囲気になると思うので、興味のある方はぜひ、どんなもんかなって感じで見にきてくれれば嬉しいです!」

 

 

interview & Writing by Amy Nonaka

 

 

 

 

 

 

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Drop’s(ドロップス)

 

札幌在住、女子5人のロックバンド。2009 年、同じ高校に入学し偶然出会った、中野ミホ(Vo&G)、荒谷朋美(G)、小田満美子(B)、石橋わか乃(Key)、奥山レイカ(Dr)の5 人でDrop’s を結成。高校2 年生の夏休みに初めて作ったオリジナル楽曲『泥んこベイビー』で挑んだ高校生バンドコンテストでグランプリ獲得。2011 年、高校3 年生だった7 月に1st Mini Album『Drop’s』をリリースし、同年12 月には同じく札幌出身のロックバンド“爆弾ジョニー”とSplit Single『SPLIT』をリリース。2013 年3 月、2nd Mini Album『LOOKING FOR』をリリースした後、初の全国ツアーを敢行。ツアーファイナルの地元札幌でのワンマンライブにてキングレコードのロックレーベル〈STANDING THERE, ROCKS〉への所属を発表。2013 年9 月4日、Drop’s 初のフルアルバム『DAWN SIGNALS』をリリース。2014 年3 月には『DAWN SIGNALS』が[第6回CD SHOP 大賞2014“北海道ブロック賞”]を受賞。2014 年7 月には2nd フルアルバム『HELLO』をリリース。2015年7月22日、3rdフルアルバム『WINDOW』をリリース。

 

オフィシャルHP:http://drops-official.com/

 

 

 

 

 

 

ジャケ写

 

『WINDOW』

 

【CD 収録曲】

M-1「NANANA FLAG」 

M-2「ローリン・バンドワゴン」 

M-3「moderato」

M-4「ホテル・カウントダウン」 

M-5「ハイウェイ・クラブ」 

M-6「三月のブルー」

M-7「ビート」 

M-8「さらば青春」(2nd EP 収録) 

M-9「天使の雲」

M-10「未来」(3rd EP 収録) 

M-11「ベリーグッドモーニング」

 

【DVD 収録内容】

「さらば青春」Music Video

「未来」Music Video

「ハイウェイ・クラブ」Music Video

「天使の雲」Live

「未来」Live

「ためいき」Live 

※ライブ映像:3/27 東京キネマ倶楽部

※アナログLP 盤にはDVD収録のMUSIC VIDEO およびライブ映像は同梱されません。

 

◎CD+DVD

¥2,963(税別)

KIZC-321-322

 

◎数量限定アナログLP 盤

¥4,167(税別)

NAS-2021

*キングレコードの通販サイトKING e-SHOP 内「Drop’s GOODS SHOP」のみの限定販売。

 

※now on sale

 

 

 

<ツアー情報>

 

「WINDOW」発売記念インストアライブツアー ※中野ミホ 弾き語り

■8月22日(土) 14:00 ~ タワーレコード福岡パルコ店

■8月23日(日) 14:00 ~ タワーレコード梅田NU 茶屋町店

 

Drop’s ONEMAN TOUR 2015 “View from WINDOW”

★9月20日(日) 名古屋 CLUB UPSET

★9月22日(火・祝) 渋谷 CLUB QUATTRO

★9月26日(土) 札幌 BESSIE HALL

 

 

<イベント&フェスティバル出演情報>

 

★8月14日(金) 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2015 in EZO』

★8月26日(水) 新宿red cloth『red cloth 12th ANNIVERSARY』w/SCOOBIE DO

★8月30日(日) ビルボードライブ東京『UEda KENji 50th.BIRTHDAY FESTIVAL ~ Female night』(中野ミホのみ出演)

★9月19日(土) 熊本 Django『DAYS 20TH ANIVERSARY「SMILEY’S SOUND CIRCUS」』

★10月10日(土)・11日(日)・12日(月・祝) 『FM802 MINAMI WHEEL 2015』 ※出演日・会場は後日発表

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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