エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 関西版

2019/08/01

【インタビュー:安田レイ】初の両A面シングル『over and over/dazzling tomorrow』で表現された音楽性の進化とメッセージとは?

 rei_yasudayasuda_05 

yasuda_main

 

SPECIAL_INTERVIEW

 

 

yasuda_06

 

 yasuda_01

 

――今回、『over and over/dazzling tomorrow』を両A面シングルとしてリリースしようと思った理由は?

 

「答えは本当にシンプルで、“良い曲が2曲できたから”です。こういう形でリリースするのは初めてなんですけど、“安田レイ第2章幕開け”って言いたくなるような2曲です」

 

――確かに今まで聴いた印象と違って、曲調や歌い方に大人っぽさを感じました。

 

「ありがとうございます。20歳でデビューして、7月3日でデビュー6周年を迎えたんですけど、20~22歳頃と比べて、自分の歌い方も変わってきていて。デビューしたての頃って、とにかくがむしゃらで、今思うとすごい力が入っていたし、とにかくパワフルに歌いたい! っていう楽曲が多くて。曲調も四つ打ちのポップなものが多かったんですけど、今はアコースティックなサウンドにすごく魅力を感じているので、どこか力を抜く部分をちゃんと作った方が今の自分の価値観とか、年齢に相応しいものになっていくんじゃないかと…。そういう自分が変化していってるところも楽曲で表現していきたいし、それが本当にできている2曲だと感じています」

 

――なるほど。歌詞の面で、『over and over』はどういったことをテーマにしているんですか?

 

  「“繰り返す”というのがテーマになっています。朝起きて、仕事や学校に行って…、日々、いろいろなことを繰り返して生きていて。そんな中で自分はどうやって前に進んで行けているんだろう? って考えた時、ひとりでは何もできてないなって。一緒に不安を共有したり、泣いてくれたりする誰かがいる。そういう周りの人の力があって自分はでき上がっているんだなって思うんです。そんな思いがこの曲の中にたくさん詰まっています」

 

――“君と僕は繰り返して…”というふうに歌っていますが、この関係性は?

 

「聴く人によって、その相手が恋人だったり、友達だったり、家族だったり、それぞれの大切な人を思い浮かべてほしいなと思います。生きている中で、悩みにぶち当たった時に誰にもわかってもらえないと思ってしまったり、こんなことで悩んでるのは自分だけだ…ってなりがちなんですけど、みんな同じ道を通っていて、悩みを抱えていてもみんなと支えあっていけばいいんだって気付ける曲になっていればいいなと思います」

 

――『dazzling tomorrow』の方にはどんな思いが?

 

「この曲は、 “人に自分の弱さをさらけ出そうよ” っていうのがテーマになっています。私も結構強がりなので、弱い部分は自分の中に閉じ込めてしまうところがあるんですけど、そうすると人間っていつかパンクしてしまうので。そんな時に、自分の弱音を吐ける人がいると生きやすい世界に変わっていくし、この曲がそんな存在になってほしいなという気持ちで作りました」

 

 

 

yasuda_sub02

 

 

 yasuda_02 

 

――歌詞の面でもリンクするところがあって、両A面というのも納得です。

 

「ありがとうございます。安田レイの楽曲って全部リンクしていて、『over and over』も『dazzling tomorrow』も “闇からの光” っていうポジティヴなメッセージが表現できてるかなと思います。どの世界でも光だけの場所って絶対なくて、闇があるからこその光の眩しさ、美しさが際立ってくると思うので。そのふたつの部分を大事にして生きていきたいし、これからもそれをちゃんと楽曲で表現していきたいです」

 

――『over and over』の方は軽く弾むような曲調ですが、『dazzling tomorrow』の方はスローテンポのしっとりと大人っぽい曲調で、深く歌いかけられるような歌唱法にR&Bのルーツが感じられます。

 

「R&Bは大好きで、一番影響を受けているので、そのスタイルが自然と歌い方にも出てるのかなって思いますね。もともと音楽は洋邦問わず聴いているんですけど、小学1年の時に出会った宇多田ヒカルさんをはじめ、竹内まりやさん、LOVE PSYCHEDELICOさんとか、洋楽と邦楽がミックスされたものにすごく魅力を感じます。私自身も日本とアメリカのミックスなんです。今はいろんなものが混ざり合っているものが支持される良い時代なので、自分のアイデンティティを自分の音楽でも表現していきたいと思っています」

 

――宇多田ヒカルさんの存在は安田さんにとってかなり大きいようですね。

 

「そうですね。宇多田さんはインターナショナルスクールに行っていて、“自分は何者なんだ?”って悩む時期があったらしいんですけど、私自身もそういう時があったのでリンクするところもあって。だからこそ、自分のアイデンティティを大切にしなきゃいけないなって思うんです」

 

――宇多田さんの曲は今も聴かれますか?

 

「聴きますね。実はこの前のワンマンライブで初めてライブを観ることができたんです。普通ライブが始まってアーティストさんが出てくると、みんなキャー! みたいな感じで立ち上がるんですけど、もう圧倒されちゃって。 “宇多田さんがいる…わぁ…” っていうみんなの息の声が聞こえたんですよ。それで歌い出したら、みんな立つ暇もなく、そのまんま “お口ポカーン” みたいな感じで…。やっぱりすごい方だなって思いましたね。こういう感じでライブがスタートする人もなかなかいないだろうなって。ホント、あの時の “うわぁ…” っていう、みんなの息の音が忘れられないですね」

 

――好きなアーティストの声を生で聴くっていうのはやっぱり特別な体験ですよね。

 

「そうですね~。やっぱり宇多田さんはライブをされる機会が少ないアーティストでもあるので、その日初めて観る方もたくさんいたと思うし、やっぱり息を飲む感じで観ちゃうんだろうなと。私もそのひとりだったんですけど(笑)」

 

 

 yasuda_sub01

 

 

 

yasuda_03

 

――宇多田さんは安田さんより10歳ぐらい年上だと思いますが、同世代で刺激を受けている人はいますか?

  

「『CITY GIRLS MUSIC』という自分のラジオ番組でお気に入りの音楽をかけたり、大好きなアーティストさんを呼んだりしているので、その番組で出会った同世代のアーティストさんからもらう刺激は大きいですね。最近は特にR&Bの音楽をJ-POPとミックスして歌っているアーティストさんにめちゃくちゃ刺激を受けています。SIRUPさんや向井太一さん、iriちゃんとか、MARTERさんもめちゃくちゃカッコ良くて、よく聴いています」

  

――SIRUPさんはCMの曲にもなっていて、最近よく耳にしますけど、どういうところに刺激を受けられますか?

  

「SIRUPさんはトラックもめちゃくちゃ好きですけど、やっぱり声ですね。ライブも観させてもらったんですけど、グルーヴがあって本当に心地いい声質なんです。アッパーな曲も歌い上げ系もいけるし、しっとりと語るように歌うこともできるし、ずっと聴いていたいなと思う声です」

  

――向井太一さんは?

  

「向井太一さんは私の番組にも来てくれたんですけど、R&Bエッセンスをすごく取り入れてて、その中にもちゃんとJ-POPの良さが入っているミックス具合も素敵だなと思うし、やっぱり同世代っていうのが刺激になりますね。 “この20代のみんなで日本の音楽業界を盛り上げて行きたい!” っていう気持ちが強くあるので。お話ししていて盛り上がるし、楽しいです!」

  

――今後コラボしてみたいというような思いは?

 

「コラボしたいですねー! 向井太一さんが新作の中で、Friday Night Plansさんとコラボしてるんですけど、女性ボーカルとの相性もすごくいいなって思うので。いつかはやりたいですね」

  

――ご自身で曲作りに取り組まれたりもしているんですか?

 

「今は時間を見つけてはピアノで簡単なコードを弾きながら、メロディーをつけたりしてて。そういう作業の中に新しい発見がたくさんあって、自分で作詞作曲した曲をいっぱい作っていきたいなっていう気持ちが大きくなっています。ここからまた頑張っていきたいです!」

 

――シンガーとして歌う曲と、シンガーソングライターとしてご自分の内面から出てくる曲とでは、また違いも出てくるかもしれないですよね。

 

「そうですね。あとはもっとピアノのスキルを磨いて(笑)。いずれは自分のライブで弾き語りのシーンとかを作りたいなと思っています。一回だけピアノでミニー・リパートンの『Lovin’ You』をカバーしたんですけど、ファンのみんながすごく喜んでくれたので、これからもワンマンライブではそういう場面を作っていってもいいのかなって考えてます」

 

 

 yasuda_04

 

――ちなみに、関西でのライブはどのような印象ですか?

 

「昨年のビルボートライブ大阪のライブがめちゃくちゃ楽しくて。やっぱりいろんな素晴らしいアーティストさんが来て歌ってる場所だなぁ! って。会場が持つエネルギーをすごく感じました。どの会場よりも音が良かったし、自分の気持ちも高まっていって、いつも出ないようなクレイジーなフェイクも出てきました。関西のお客さんは本当に熱い方が多いので、またワンマンができるように頑張ります!」

 

――今後のライブの予定は?

 

「来年の2月7日に東京の六本木EXシアターでワンマンライブが決まっています。『Invisible Stars』というタイトルで、 “透明な星” “見えない星” をテーマにしています。これから演出面もいろいろ考えていくんですけど、すごく楽しみです。毎日忙しくしてるとなかなか夜空を見上げることもなくて、星がきれいだなって思う瞬間が少ないと思うんですけど、この日は普段忘れてる大事な感情を思い出せるようなステージにしたいなぁと考えています。あと、ダブルミーニングで自分自身を星に例えています。来年は7周年イヤーに突入しますが、自分は輝ききれてない、まだまだ無色透明って思っているので。もっと輝ける星になるために、“まだ私は透明です”という意味合いも込めています」

 

――今回のニューシングルで第2章が幕開けた安田レイさんの進化していくスタイルをこれからも楽しみにしています。

 

安田「ありがとうございます! 今年で27歳になるので、サウンドもこれからどんどんどん変えていって、ここからどんどん面白いことをしていきたいなと思います!」

 

Interview & Writing by エイミー野中

 

 

≪Profile≫

安田レイ / やすだれい

 

yasuda_photo

 

’93年4月15日、アメリカ・ノースカロライナ州生まれ。3歳で日本へ。10歳の頃、母親が聴いていた宇多田ヒカルに衝撃を受けてシンガーを志す。音楽ユニット『元気ロケッツ』を経て、’13年7月シングル『Best of My Love』でソロシンガーとしてデビュー。’15年、「第57回輝く!日本レコード大賞」新人賞を受賞。’19年7月17日に12thシングル(両A面シングル)『over and over/dazzling tomorrow』をリリースした。

 

≪Release Information≫

new single

『over and over/dazzling tomorrow』

 

Print

 

¥1,111(tax out)

※now on sale

 

 

OFFICIAL WEBSITE
http://www.yasudarei.net/


PR
2019.7.20号
monthly cover artist
デジタルブックを立ち読みする
  • facebook
  • twitter
  • instagram

フライング・ポストマン・プレス HOME