エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 関西版

2019/07/11

【インタビュー:THE TOMBOYS】10代から共に過ごしてきた4人が新作での成長と今の心境を楽しく語る。

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SPECIAL_INTERVIEW

 

 

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――THE TOMBOYSのビジュアルって、パッと見てわかるインパクトがありますね。

 

のん「外を歩くのは恥ずかしいくらいの派手な衣装にするというのが結成当初からのコンセプトなんです」

 

ワキマドカ「アーティスト写真でも一番目立つくらいにしようって話しています」

 

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――当初からメンバーの衣装は揃えているんですか?

 

タバタヒナ「バンドを組んだ時から衣装以外でライブするとは思えなかったです」

 

――そもそもこのバンドが始まったのは中学生の時ですよね? その頃はどうやって衣装を揃えていたんですか?

 

のん「最初の頃はショッピングモールとかで、派手なワンピースとかを見つけてきて買っていました。今は同じ年の女の子に頼んで衣装を作ってもらってます」

 

ワキマドカ「まず、ヒナさんがデザインして、それをメンバーで共有して、そのあとデザイナーの女の子と相談し合って決めています。前作と今作はその女の子と一緒に作っていて、同じフィーリングだから楽しいですね」

 

タバタヒナ「リリースの度に毎回新しい衣装になっていて、60′sが好きなのはずっと変わらないんです」

 

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――コンセプトを決めたりするバンドのリーダーはヒナさんですか?

 

タバタヒナ「バンドのビジュアルとかアート系に関してはそうです」

 

ワキマドカ「ディレクターって感じですね」

 

 

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――結成から8年、この4人で続けられている理由は何でしょう?

 

GGワカナ「元々クラスメイトだったので、メンバーだけど友だちだからかな…」

 

ワキマドカ「バンドっていう、音楽というおもちゃを共有したまま遊んでいる感じですかね。この4人じゃないとやっていけない、絶妙なバランスで成り立っているんだと思います」

 

タバタヒナ「そもそも、音楽をやりたい4人が集まったというよりは、 “楽しいことがやりたくて、今、音楽をやっている” って感じです。中学一年生の頃に出会って4人で学校生活を送って、ずっとバンドがあって、同じ時間軸で動いているっていう感じですね。途中、受験勉強があったり、留学したりとかで2年くらい休んでたこともありましたけど」

 

のん「バンドを辞めるという話には一度もならなかった」

 

――バンドをやりたいと思う一番のモチベーションはなんですか?

 

ワキマドカ「単純にやりたいことしかやってないので、楽しめなくなったら辞めてしまおうみたいな」

 

タバタヒナ「楽しいから “楽” って思うのも違うと思いますし、楽だからやるのではなくて、THE TOMBOYSの場合は、楽しいことを全力でやるというか、その楽しい質はだいぶ高いところを目指していると思います。楽しいことをやるためには、多少の犠牲はいとわないし、手を抜かない」

 

 

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――ライブは単に勢いがあるだけじゃなくて、勇ましいというか、芯の強さを感じました。海外でも精力的にツアーをしていますし、そういうライブ経験によって、さらにたくましさが増しているのでは?

 

タバタヒナ「それはありますね。昨年のヨーロッパツアーで体力面も精神面も鍛えられたと思います」

 

のん「約3週間行ってたんですけど、11日連続ライブして、計17本ライブしました」

 

――そこでどんなことを経験して、何を得たのかお聞きしたいです。

 

GGワカナ「国によって盛り上がり方が違うので、それぞれのお客さんによって、どういうパフォーマンスや表情をすればいいのかとか、そういうところが鍛えられましたね」

 

ワキマドカ「THE TOMBOYSを初めて観る人たちの前で、どれだけお客さんを楽しませられるか。ただ気合い入れて弾くだけでもダメなんで。どういう武器で闘いに行くかというのをめちゃめちゃ考えました。ドイツはちょっとシャイな感じだったので、手強かったなぁ…」

 

タバタヒナ「自分は、本番ではどれだけ空っぽで挑めるか、素のままでいくかっていうのを学びました。それが自分に合った方法だなと。あとは、喉も強くなりました。さすがに11本連続でやると声が枯れてて(笑)。そこからちょっと声が変わったんです。もともとハスキーになりたかったんで」

 

のん「ヨーロッパツアーは本当に楽しくて。辛かったのは風邪を引いた時ぐらいかな。イタリアに行くのが夢だったんで、バンドで行くっていう夢が叶えられてすごく嬉しかった。イタリアの人ってすごく自由で、ライブも陽気に騒いでくれて。大好きなパスタ、ピザも毎日食べて天国でした(笑)」

 

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――これからもライブは海外でも精力的にやっていく予定ですか?

 

タバタヒナ「もういつでも行きたいです。今からでも行きたいぐらい」

 

のん「日本でも海外でも、ライブができたらどこでも行きたいです!」

 

 

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――新作の5thミニアルバム『NOW’N ‘RUN』は変化球も織り交ぜていて、曲によってタイプが違うし、いろんな表情で楽しませてくれます。

 

タバタヒナ「メンバーそれぞれ好きなタイプの曲が違うので、一緒に曲を作っていても、いろいろアレンジができるんです」

 

――収録曲はどのように作っていったんですか?

 

ワキマドカ「今年の頭に初めてワンマンツアーをやって、その最中とか、その後にできた曲が多いですね」

 

タバタヒナ「『Vilgilia』はヨーロッパツアーで出会ったイタリアの女性のことを曲にしました。『ブルーアイズ』は昨年の春ぐらいにできた曲で、収録する時にちょっと歌詞を書き換えました。今回は、いつもよりも自分の気持ちをストレートに書いたような気がします」

 

――なぜ、今回そういう書き方になったと思いますか?

 

タバタヒナ「22歳になったタイミングでこれからのことを考えたり、今までのことを振り返ったりしたので。ちょっと早いかもしれないけど、人生を考えたというか…(笑)。大学を卒業して、周りの友だちが社会人になっていく中、自分たちは今までと変わらず好きなことをやるっていう生活のことを考えたからかなぁ…。今こそ、自分たちがスタートラインに立っているんじゃないかと」

 

――そんな、改めてスタートラインに立つ思いを込めた一枚となったのが今作なんですね。1曲目『RUN』で「遠くのわたしが走れと呼び続ける」 という歌詞が心に残りました。

 

タバタヒナ「きっと (先のことが) わかったら、将来に対する不安な気持ちとかなくなるかもしれないけど、それを知ったところで、面白くなくなるというか…。自分たちが今、やるべきことはわかってるのに、先のことだけ考えてても、面白くないし、今のことだけを考えても面白くない。先のための今…、今しか感じられない気持ちを書いた曲が今作に入っていると思います」

 

ワキマドカ「曲の試聴会をやるので、その時に (ひなが曲に込めた思いを) 解読します。一番楽しい時です(笑)」

 

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――3曲目の『やんなっちゃうわよ』は、THE TOMBOYSの中では異色なのかなと感じました。

 

タバタヒナ「こういう、パッと見マイナスなワードを使う曲はなかったかもしれないですね。歌ってることはネガティヴではないけど」

 

――ちょっとやさぐれ感があっていいですね(笑)

 

タバタヒナ「2番のどこかで、舌打ちの音を入れてます(笑)」

 

ワキマドカ「この曲で初めてボトルネックをやってみたんです。やんちゃな感じにしたくて(笑)。ギターも結構歪ませたりして、ワルい感じでやっています。それがちょっと面白くハマったなと」

 

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――『ブルーアイズ』はライブでシンガロングできそうなグッドメロディーが印象的でした。

 

ワキマドカ「久しぶりにナチュラルテイストで、これ以上何もいらない…みたいな曲ができました。 (メンバー間で) 曲の試聴会した時も一番グッとくる感じで」

 

のん「今まではヒナが持ってきた曲にどれだけスパイスを加えられるかっていう感じでやってきたんですけど、一回引き算をしてみようということになって。無茶苦茶シンプルにできたのが、この『ブルーアイズ』ですね」

 

――生きてると、複雑なことも考えたりして、頭がこんがらがってきて疲れたりするんですけど、最後の『なんにもない』を聴いていると、すごくシンプルなところに戻してくれます。THE TOMBOYSがやっているロックンロールミュージックそのものが、そういう力をくれる気もして、自分の原点を思い出させてくれます。

 

タバタヒナ「そうですね。自分が書いた時も初心に戻ったというか…」

 

――大切なことに気づかされる曲ですね。

 

タバタヒナ「自分でも、それに気づいたからこそできた曲ですね。今回、3日と3日に分けてレコーディングをして、1回目のレコーディングが終わった次の朝にできたんです。自分って、バンド以外なんにもないなぁって考えてたら、2時間ぐらいでできました。たぶん、みんなもバンド以外何もないって思ってるだろうなって(笑)。でも、それってすごく幸せなこと。私たちの世代って、結構欲しいものがなんでも手に入れられるんですよね。だから、物の大事さに気づけてないんじゃないかなって思うんです。10年後の自分たちや世間の人は、たとえば目の前にある紙が、もっと大事に思ってたりしたらいいなと思って書きました」

 

――今作を完成させて、それぞれどんな気持ちですか?

 

GGワカナ「全曲良いんですけど、お気に入りの曲をあえて一曲選んでって言われたら、私は『DO IT!』。この曲はベースだけが鳴るところが多い曲なんですよ。コーラス面では (自分の) 低い地声を活かして、オクターブ低い方のコーラスでちょっと重みを持たせられたなと」

 

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ワキマドカ「今までよりもギターを凝って作ったので、自分がギタリストで良かったなとすごい思いました。やっぱこれが好きで、これしかないなって。自分はこういうことがしたいんだと自覚できた気がします」

 

のん「このアルバムを作って、自分のスキルアップにつながったなと思います。今までTHE TOMBOYSで16ビートをやることはないだろうなと思ってたんですけど、『DO IT!』で16ビートに挑戦したし、『Vilgilia』はスネアの強弱をつけるためにすごく練習しました。コーラス面でもすごく成長できた一枚だなと思います」

 

――ここからさらにTHE TOMBOYSがたくましくなっていきそうな、この新作を引っさげて「ツーマンシリーズ2019 茶話会~THE SAWAKAI~」が開催されます。対バンアーティストも錯乱前戦に始まり、ファイナルのザ50回転ズまで、どれも強力な相手が並んでいますね。

 

タバタヒナ「このツアーは好きな相手としかやらないです。なので、THE TOMBOYSが相手を長尺でみたいから(笑)、ツーマンにしたようなものなので、単純にライブが楽しみ!」

 

のん「THE TOMBOYSが好きな人に、(対バン相手も)好きになってもらえたらいいなと思います」

 

――ライブで対決する上ではいかがですか?

 

タバタヒナ「ライブって勝ち負けがあるようでないと思っていて。たぶん、勝負する相手は自分自身しかないなと。だから、単純にライブが楽しみですね。好きなバンドとやる楽しさをお客さんにも感じてほしい。6本あるので、どこを切り取っても大満足の空間にしたいですね」

 

――最後に、まだTHE TOMBOYSに出会ってない人に向けてメッセージをお願いします。

 

タバタヒナ「一言でまとめると、みんなで楽しもう! っていうことしかないですね。THE TOMBOYSを聴いて、毎日楽しくなってほしいし、楽しくならなければ、聴かんでいいよね、ぐらいに思ってます(笑)。ライブハウスは怖いところじゃないし。こういう格好をしなければ入れないとかもないし、ライブハウスがもっと自由に、みんなが気楽に行ける場所になればいいなと思います。ライブハウスは楽しい場所なので、ぜひ来てください!」

 

Interview & Writing by エイミー野中

 

≪Profile

THE TOMBOYS / ザ・トムボーイズ

メンバーは、タバタヒナ(Vo.& G.)、ワキマドカ(G.)、GGワカナ(Ba.)、のん(Dr.)。’11年に中学の同級生で結成。神戸を拠点に活動するハッピーロックンロールバンド。2枚のミニアルバムをSEX PISTOLSのオリジナルメンバー、グレン・マトロックをプロデューサーに迎えてロンドンで録音。’18年は仏・伊・独・英の4カ国、17ヵ所を巡る3週間のヨーロッパツアーを敢行。’19年は初の国内ワンマンツアーを経て、5thミニアルバム『NOW’N'RUN』を7月3日にリリースした。7月16日から「ツーマンシリーズ2019 茶話会~THE SAWAKAI~」が開催される。

 

Release Information

new mini album

NOW’N’RUN

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1,700(tax out)

now on sale

 

Live Information

THE TOMBOYS ツーマンシリーズ2019”茶話会~THE SAWAKAI

詳細はオフィシャルWEBサイトをチェック!

 

OFFICIAL WEBSITE

http://thetomboys.net/


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