エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス 関西版

2019/01/23

【インタビュー:NEIGHBORS COMPLAIN】大阪のストリートからスタートしたR&Bバンドとして進化を続ける4人に迫る!

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――まずはこの4人が出会ったきっかけから教えてください。

 

Gotti(G.&Cho.)「きっかけはストリートライブですね。ある日、僕が仲良くしていたミュージシャンがいろんなミュージシャンに声をかけて梅田でストリートセッションをやることになりまして…」

 

――場所はどこですか?

 

Gotti「梅田の阪急JRの間の歩道橋の上です。その時にたまたま4人ともそこに集まっていて、そこで連絡先を交換したんです。それがもう10年ぐらい前です。このバンドを結成したのは’14年なんですけど、その前からミュージシャンとしてお互いのことは知ってました」

 

Oto(Vo.&Key.)「それから、もっと一緒にストリートライブしない? ってことになっていったんです。僕はその時、まだ歌ってなくて、ずっと鍵盤を弾いてました」

 

Taka(Dr.&Cho.)「最初は4人でインストのバンドをやってたんです」

 

――当初、Otoさんがボーカルをされてなかったというのは意外ですね。ボーカルをやろうと思ったきっかけは?

 

Oto「ストリートでインストバンドをやってる時に、どうすれば人にもっと立ち止まって聴いてもらえるんやろうって考えるようになったのがきっかけです。考えた末に“やっぱり歌じゃない?”ってことで、歌い始めたんです」

 

――実際にストリートライブをされていた期間はどれくらいですか?

 

Oto「’10年から’15年くらいまでだと思います」

 

Taka「最初はストリートで演奏するだけのバンドだったんですけど、途中でCDを作ろうかという話になりまして…」

 

Kash(B.& Cho.)「実はそれまでバンド名もなくて、さすがにバンド名がないとダメだなって。いろんな候補があったなかで、“NEIGHBORS COMPLAIN”ってちょっと字面もカッコいいかなっていうことで決めました」

 

Oto「かなり個性がバラバラな4人なんだけど、バンドでストリートライブをやってきたことが共通点としてあるストリートライブから連想して、近所の方に迷惑をかけているっていう発想で“NEIGHBORS COMPLAIN”っていう言葉が浮かんできたんです」

 

――なるほど。名前は“近所迷惑”でも、実際は近所迷惑な音楽はやってないという深読みもできますよね。

 

Kash「(笑)そうですね。大阪は外国人のお客さんも多いから、名前を見て一発で覚えてくれるし、めちゃめちゃ盛り上がってくれたりして。やっぱりこの名前でよかったですね」

 

――原点であるストリートライブの頃から大切にしているのはどんなことですか?

 

Kash「やっぱりバンドの見せ方です。演奏する時もどうやったら引きつけられるかなと。毎回、ライブ映像をマネージャーに撮ってもらっていて、それ見返して話し合っています。それはずっと続けていることですね」

 

Gotti「ほんのちょっとしたパフォーマンスが全体をダメにしていることがあるんですよね」

 

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――音楽的なルーツはブラックミュージックだと思いますが、王道的なものから現代のR&Bまで、かなり幅広く吸収されているように思います。その中でも一番のバックボーンは何でしょうか?

 

Gotti「全員それぞれに違うバックボーンがあり、それがミックスされています」

 

――それぞれのバックボーンをお聞きしたいです。

 

Gotti「僕は’70年代のいわゆるソウルクラシックです。マーヴィン・ゲイとかカーティス・メイフィールドに代表されるニューソウル。基本的には’70年代の音楽が一番好きです」

 

Oto「僕は’80年代から’90年代です。’80年代のニュー・ジャック・スウィングとか、アナログからデジタルな音色が増えてくる年代が一番好きです。ボビー・ブラウンとか…、メイズっていうグループは日本でそんなに知名度は高くないですけど、アメリカではものすごい人気なんですね。その影響が一番大きいです。もちろんスティーヴィー・ワンダーとかマイケル・ジャクソンも好きです。ブルーノ・マーズはデビューする前からストリートでもカバーしていました」

 

Taka「僕は’00年代前半のアッシャーとかNE-YO、クリス・ブラウンとか、あのあたりのR&Bがすごく好きで。あの感じをバンドでプレイできないかなっていう思いがずっとありました」

 

Kash「僕は、’80年代後半から’90年代が好きです。チャッキー・ブッカーと言う鍵盤奏者でありシンガーであり名アレンジャーでもある人がいるんですけど、超ファンキーで大好きなアーティストですね。もちろんディアンジェロやエリカ・バドゥもよく聴いていました。ディアンジェロのアルバムに参加しているトランペッターのロイ・ハーグローヴも大好きです」

 

Oto「僕がR&Bを聴くきっかけになったアルバムがありまして。それがクインシー・ジョーンズの『Q’s Jook Joint』なんです。いろんなアーティストが参加していて、そこで初めてマイケル・ジャクソンを知ったんです。それまで音楽大学のジャズ専攻に行っていて、ずっとジャズ一筋で、ジャズピアニストになるという思いがあったので」

 

――Otoさんはスティーヴィー・ワンダーの影響も大きいのかなと感じたのですが。

 

Oto「そうですね。スティーヴィー・ワンダーの曲の分析もしていました。スティーヴィーの曲を聴いて、それを音符に書き出して、なんでこの和音に対してこんなメロディーが出てくるだろうって、追求しながら勉強していました」

 

――オーセンティックなものから最新のものまで取り込みつつも、マニアックになりすぎず、王道感がある普遍的な楽曲作りを目指しているのでは?

 

Gotti「そうですね。個人的に、昔は’70年代ばっかり好きなメンバーでやっていたのですが、やっぱり日本を代表するバンドになりたいっていう思いがあるので。ブルーノ・マーズみたいに、本当にカッコいいことをやっていて、世界中のたくさんのオーディエンスに愛されるまで支持されてる人がいて、僕らの一つの目標となっています。なので、マニアックに突き詰めていく事と同時に、自分たちの色を大切にしながらより多くのリスナーのみなさんに楽しんでもらえる楽曲でありたいって思いがあります」

 

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――1月23日リリースの2ndアルバム『BRIDGE』はどんなことを意識して制作されましたか?

 

Oto「シンプルにするっていうことですかね。当たり前のことなんですが一枚目のアルバムは自分たちの思いが膨らみすぎて、少しだけトゥーマッチになったかなとの思いから、今回はいらないものを削ぎ落としていったんです。一曲一曲に何が必要なのか、この曲は何で成り立っているのかっていうことを吟味して、自分たちの骨格をしっかり見てもらえたら嬉しいです」

 

Gotti「R&Bのマナーはふんだんに入れることができたと思います。そのあたりが好きな方にも“おっ!”と思ってもらえる曲もありつつ、バランスが取れたかなと思っています」

 

――ボーカルはもちろん、インタールードとしてインスト曲も入っているし、各楽曲のイントロや間奏も含めて一つひとつの音作り、演奏やアレンジ面まで聴きどころが随所にあります。

 

Oto「特にこの4人にしかできないことを重視して、4人の顔がしっかり見えるっていうところを一番大事にしてアレンジしました」

 

Kash「今作は各自メンバーの曲が収録されているので、それぞれの顔が見えて、違う色を楽しんでもらえたらと思っています」

 

――メンバー全員が作詞作曲ができるのは大きな強みですね。

 

Oto「そうですね。2、3ヵ月に一度、「曲出し会」っていうのがありまして、それぞれが書いてきた曲を発表するんです。その時にみんなが良いと思った曲を選んでこのアルバムに入れました」

 

――そういうところから、“新世代セルフ・コンテインド・バンド”って打ち出しているんですね。

 

Oto「セルフプロデュースに近いかもしれないですね。作詞作曲もアレンジもライブも全部この4人でやっています」

 

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――歌詞において何かテーマなどはありましたか?

 

Oto「今回、歌詞に関してはすごく悩んだんです。なかなかリード曲が決まらなくて、締め切りギリギリにできたのが『LST/D』っていう曲だったんです。“もう一回”と思っても、この時間はもう二度と帰ってこない時間なんだって思った時に、サビのメロディーに歌詞がパッと浮かんで。もうこれしかない! って思って。最初はサビしかなかったんですけど、そこからメンバーの意見も取り入れながら完成させていきました」

 

Gotti「それぞれの曲でテーマが違うので、全体を通してひとつのストーリー性があるわけではないんですけど、あえて言うなら、インタールードの『Between Real and Dream』で現実と夢が切り替わるって、ちょっとハッピーな曲になっていくような構成になっています」

 

――ラストの壮大なバラード『Precious Love』はライブでシンガロングできそうな曲ですが、この曲にまつわるエピソードはありますか?

 

Oto「この曲はここまでずっとお世話になって来た様々な方々に参加していただきました。メンバー一同感謝の気持ちを持って、一緒に歌っていただきました」

 

――何人ぐらいの方が参加されたんですか?

 

Taka「20人くらいですかね。スタジオに来ていただいて、全員でゴスペルクワイア歌っています。もちろん僕らも一緒に歌ってます」

 

Kash「僕自身もあの曲のMIXが仕上がったのを聴かせてもらった時に、”うわー!”って感動しました」

 

――最後の最後にとてもハートウォームな雰囲気に包まれますね。

 

Taka「ありがとうございます。ライブでも最後のコーラスの部分をみんなで一緒に歌えたらいいなと思って作ったので。次のツアーは最後歌っていただけたら嬉しいです」

 

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――今作は現時点でのNEIBORS COMPLAINの代表作といえる作品になったのでは?

 

Taka「そうなれば本当に嬉しいです。ずっと聴いていただけるようなアルバムになればという思いでいつも作っているので、曲だけを聴ける時代だけどこのアルバムは通して聴いてほしいです!」

 

Kash「みんなの音楽を聴くサイクルがすごく早いけど、時代を乗り越える音楽になることを願います」

 

――何かと何かをつなげる架け橋というようなイメージがある『BRIDGE』というタイトルもいいですね。

 

Oto「大阪から全国のみんなをつなぐ架け橋になればという意味でつけたんです。大阪の地名に橋が多いっていうのもちょっとヒントになっています。“BRIDGE”は“橋”以外にも“乗り越える”っていう意味もあるんですね。だから、この4人でいろんなものを乗り越えていって、いろんな人の思いをつなぐ架け橋っていう思いを込めての『BRIDGE』です。大阪といえばNEIGHBORS COMPLAINという存在になろうと4人で目標にました」

 

――2月15日に大阪から全国6都市のツアーがスタートしますね。

 

Oto「大阪は自分たちを育ててくれた街なので、そこからスタートして、このアルバムに込めた思いを全国に届けに行ってきます。自分たちもワクワクしながらの思いを共有できるようなライブにしたいです」

 

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――今回の誌面テーマは「HOMETOWN」ですが、みなさんがイメージすることは何ですか?

 

Gotti「やっぱり地元・大阪です。アフロヘア―にした時、コンビニでおばちゃんにすごく声をかけられまして(笑)。「頭から飴出ないの?」って言われたら、「あー、今日仕込んでないわ」とかいう会話ができるのは大阪ならでは(笑)。やっぱり大阪は親しみやすい方がたくさんいて、温かさを毎日感じてますね」

 

Oto「僕にとって音楽の“故郷”(=HOMETOWN)も大阪にあります。昭和町にDUTCHというライブバーがありまして、そこのオーナーには学生の頃からお世話になっています。そこでいろんな音楽の勉強させてもらいました」

 

Taka「僕はツアーをまわってきて、大阪に帰ってきた時に、“こんなライブでした”とか友人にしゃべっている時が一番自分の居場所という気がして。HOMETOWNに帰ってきた感じがすごいします」

 

Kash「僕も地元のいろんな人にお世話になっています。昔、バイトをしていた店でもブルースやソウルがかかっていて、いろいろ音楽を教えてもらいました。愛を持って接してくれる人が大阪にはいるので、やっぱりHOMETOWNだなって思います」

 

Gotti「バンドとしては、Guittone(グイットーネ)という堺筋本町にあるお店にはすごくお世話になっていて。ずっとライブをさせてもらっていましたし、今も僕たちの曲をよくかけてもらっています。HOMETOWNの中でもHOMEという感じです」

 

Interview & Writing by エイミー野中

 

≪Profile≫
NEIGHBORS COMPLAIN / ネイバーズコンプレイン

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メンバーは、Gotti(ゴッチ)(G.& Cho.)、Oto(オト)(Vo.& Key.)、Taka(タカ)(Dr.& Cho.)、Kash(カッシュ)(B.& Cho.)の4人。’14年に大阪で結成され、現在も大阪在住。’19年1月23日に2ndアルバム『BRIDGE』をリリース。2/15(金)心斎橋BIGCATを皮切りに、全国6ヵ所を巡る「NEIGHBORS COMPLAIN TOUR2019「BRIDGE」」がスタートする。

 

«Release Information»

new album
『BRIDGE』

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2,400円(tax out)
※now on sale

 

«Live Information»

「NEIGHBORS COMPLAIN TOUR2019「BRIDGE」」
2/15(金) 心斎橋BIGCAT
※その他のライブ情報はオフィシャルサイトをチェック!

 

OFFICIAL WEBSITE

https://neighbors-complain.com/

 

 

YouTube Preview Image

 


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