エンターテインメントフリーペーパー フライング・ポストマン・プレス

フライング・ポストマン・プレス

2016/03/29

【インタビュー】台湾で今最も勢いのあるバンド、宇宙人(Cosmos People)が2作品同時リリース!

『1万時間』というタイトルは単なる時間の経過ではなく、日々の経験の積み重ねを意味している

 

2015宇宙人アー写

 

 

本国台湾はもとより、アジア諸国で爆発的な人気を誇る3ピースバンド、宇宙人(Cosmos People)。そんな彼らが、先月10日にニューアルバム『10000 HOURS』と初日本語詞によるミニアルバム『TIME LAPSE』を同時リリースした。新作で見せた“成長の過程”と日本語Ver.でこだわった点や興味深い日本語の勉強の仕方など、メンバー3人に話を聞いた。

 

 


 

 

──ニューアルバム『10000 HOURS』は制作時、どのような内容にしようと考えていましたか?

 

小玉(シャオユー:Vo.&Key.)「最初このアルバムは“成長”という言葉が合う内容になるのかなと思っていたんです。でも完成してから強く感じたのは、むしろ“成長の過程”を見てもらうような作品かなと。『1万時間』というタイトルも単なる時間の経過のことではなくて、日々の経験の積み重ねを意味しているんです。その積み重ねの過程も含めて表現できたんじゃないかと思います」

 

──個人的には“成長の過程”と相反して、すごく完成度の高い楽曲が揃っていると感じました。

 

小玉「聴き返すと“もっとこうすればよかった”と感じる部分も多いんですが、そう言っていただけるのはすごくうれしいですね」

 

──全体的には普遍的なソウルやポップミュージックの魅力を現代に継承したサウンドですが、オープニングの『Move Forward』はこれまでの宇宙人にはないタイプの楽曲で、スタジアムロックにも通ずる大きなノリと、メロディーやサウンドのキラキラ感の強さがとても印象的でした。

 

阿奎(アークェ:G.)「私たちも新しい一面を見せたいと思って、何度も話し合った上で『Move Forward』を1曲目にしたんです」

 

小玉「そう感じてもらえたなら、私たちの狙い通りです(笑)」

 

──また『10000 Hours』ではエレクトロニックな要素も取り入れていて、アダルトな雰囲気が強まった気がします。

 

小玉「エレクトロニックミュージックには以前から触れていたのですが、私自身がアーティストとしてまだ成熟しきれていなくて、宇宙人の音楽に融合させる方法がわからなくて。今回は『10000 Hours』と『Island』の2曲で挑戦していますが、エレクトロニックな要素を入れたくてそういう曲を書いたわけじゃなく、まず歌ができてからエレクトロの要素を加えようと思ったんです。そういうことをしたくて曲を作るのは本末転倒ですからね」

 

──まさにそこで“成長の過程”を見せたと。

 

小玉「そうですね。だから歌とエレクトロニクスがうまく合致したという点では、ワンステップ上に行けたのかなと思います」

 

──そして、初の日本語詞によるミニアルバム『TIME LAPSE』も同時リリース。アルバム『10000 HOURS』から5曲を日本語で歌い直していますが、どういう基準でこの5曲を選んだんですか?

 

小玉「日本のレーベルとどの曲が日本語に合うかを話し合って決めたんです。完成したものを聴いて思ったんですが、例えば『もっと遠くへ ~Move Forward~』は日本語バージョンのほうが断然いいな、と。このメロディーに日本語詞を乗せたことで、私たちが伝えたかった想いがより明確に表現できた気がします」

 

──同じ楽曲でも、日本語で歌われた『TIME LASPE』を聴くとJ-POP的な親しみやすさが増しているような気がしました。

 

方Q(ファンキュー:B.)「はい。私もそう感じました」

 

阿奎「小玉が日本語でレコーデイングする時、J-POPっぽさをより強めるような発音の仕方やメロディーの乗せ方にすごくこだわっていて。“この曲ではこう歌ったほうがいいんじゃないか?”と研究し尽くした成果だと思います」

 

──そして新たに書き下ろされた日本語オリジナル曲『彼女はBOSS ~She’s The Boss~』も収録されています。この曲は日本語で歌うことを前提にして作られたんですか?

 

小玉「そうです。デモテープを作る時も、まず私が知っている日本語で適当に歌ったんです(笑)。おもしろいことに、作詞家の先生がそのデモテープの仮歌を聴いて、私が適当に歌った日本語の中から言葉をピックアップして歌詞に使ってくれたんです。出だしの“いつでも”はまさに仮歌に入っていた言葉で、日本のドラマでよく耳にしていたから本当に思いつきでパッと入れただけなんですよね(笑)」

 

──日本語で歌うことは難しくなかったですか?

 

小玉「難しかったです。私がもっとも心掛けたのは、日本語をきちんと発音するということ。1曲丸ごと覚えてから録音するのはまだ難しいので、まずは途中で切って録音して、おかしなところがあったら直していきました。そして壁にぶつかると、日本人アーティストの曲を聴いたりミュージックビデオを観たりして、発音や口の動きを研究しました。特にMr.Childrenの桜井(和寿)さんが高いキーで歌う時の発声や口の使い方は、とても勉強になりましたね」

 

──具体的にはどういうところが?

 

小玉「例えば中国語だと高いキーで歌う時は口を開くことが多いんですけど、桜井さんを見ると口を若干閉じて、下に向けて歌うんです。そういう研究を重ねて、自分なりのスタイルを身に付けていきました」

 

──それは興味深い話ですね。最後に、宇宙人としての今後の目標は?

 

小玉「やっぱり日本でも新しい作品をどんどん出したいですし、ライブもたくさん行いたいですね」

 

阿奎「私たちの台湾での活動は小さなライブハウスからどんどん大きくなっていったので、日本でもまずはライブハウスでたくさん経験を積んで、いつか大きなステージで演奏できるようになりたいです」

 

方Q「日本のいろんなロックフェスにも出演してみたいですし、日本のアーティストのみなさんとも交流を深められたらと思っています」

 

 

◇プロフィール

宇宙人(Cosmos People)(うちゅうじん コスモス ピープル)

’09年に台湾でデビューした3ピースバンド。本国では年間100本以上のライブを行い、アジア各国でも熱く支持されている。日本では、’14年の夏にサマソニなどの大型フェスに出演し、8月には日本デビュー・オリジナル・ベストアルバムを発売、昨年は東阪でワンマンライブを行った。

http://spaceshowermusic.com/lb/artist/11011691/

 

 

 

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interview & writing by Tomoichi Nishihiro


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